アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE UNDERWORLD

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「文化は象徴に表現される意味のパターンで、歴史的に伝承されるものであり、人間が生活に関する知識と態度を伝承し、永続させ、発展させるために用いる、象徴的な形式に表現され伝承される概念の体系とを表している」
By クリフォード・ギアツ

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*アルミニウムに御用心
 今更ながら知ったのであるが、992の車体って7割アルミで出来てるんだそうである( ̄▽ ̄;)こういう書き方をするとクルマ属性の無いロンマニアの方からは「軽くて頑丈だから良いじゃん( ̄▽ ̄)」って思われるだろうが、アルミって1つだけ大きな欠点があるのである。ソレは「板金できない」って事である。正確に言うと「一般的な板金屋じゃ修理不可能」であるが、まぁ似たようなモンである:

この写真で灰色と白とピンクの部位以外、全部アルミなのである。ソコには描いてないが、ドアやボンネットやフェンダーもアルミ(GT3のボンネットはカーボン)なのである。よーするに前後バンパー以外、ガワは全部アルミかカーボンなのである( ̄▽ ̄;)

GT3だと青色の前後バンパーだけが樹脂であり、あとはアルミ(灰色)とカーボン(黒色)なのである。だから万が一ぶつけたら板金できないから修理不可能であり、直すには交換するしかなく、当然だがポルシェ価格である( ̄▽ ̄;)だからコレ、迂闊に事故るワケにはいかんのである(^_^;)

 だからサーキット走行するにおいては、車体は勿論の事、ドライバーも十分にケアしなきゃならんという事である。タイムを追っかけるのも重要であるが、無傷で帰ることはソレ以上に重要なのである。そういう話をしていたら初代NSX乗りのロンマニアの方から「911は部品出してくれるだけまだマシ。NSXは部品出ないからヤバい」との事である( ̄Д ̄;)つまり・・・

コレ等全部、壊したらもうアウトって事なのである(;´Д`)あと曰く「ヘッドライトユニットと前後リップの部品も出ない」だそうである('A`)一応【NSXリフレッシュプラン】なるモンがあるが、リンク先にもあるように一時停止している上に、出ない部品が結構あるんだそうである。

*バブル時代の申し子
 以前にもネタにしたが、ポルシェだったら今まで製造したクルマの部品は全部出してくれるのである。フェラーリランボルギーニは言うに及ばず、BMWやベンツもWW2以降のクルマなら部品出してくれるのである。ワタクシも鬼じゃないから「今までのホンダ車全ての部品を出し続けろ」とは言わない次第である。ただNSXはホンダのアイコンになり得るクルマだっただけに、NSXに限ってはホンダが存続する限り部品を出し続けるべきだと思うのである。ソレが出来なかったのが、上記欧州ブランドに及べなかったホンダの限界なのである。

youtu.be

 今考えれば、何故ホンダがココまで大胆な事ができたのかって、その答えは「当時はバブル時代だったから」なのである。社会にカネが溢れ返っていて、ニッポン人が総じて楽天的になっていて、だからこそアホみたいに建設費用の掛かるNSX専用工場を建てられたし、大勢が買ってくれて元が取れると考えたから800諭吉(当時)という超絶バーゲンセール価格で販売できたのである。NSXが1代限りで終わってしまったのはクルマに魅力が無かったからではなく「NSXを支えていたバブルという時代が終わったから」であり、言い換えるならNSXはホンダのブランド力を逸脱していたのである。

youtu.be

 ホンダに足りなかったのは何か。技術力?ブランド力?ワタクシの答えは「大赤字を垂れ流す覚悟」である。レクサスがソレであるが、レクサスが黒字出せるようになったのはココ数年の話なのである。ソレまでは2005年にニッポン上陸して以来、ず~~~~っと赤字を垂れ流してたのである。赤字垂れ流しながらも新型車を次々と出し続け、実績を積み重ねて今に至るのである。ソレぐらいの事をしないと真新しいモンを定着させられないのであり、ホンダにその覚悟があるのなら二代目、三代目と作り続けなきゃならんかったとワタクシは考えてるのである。

*アイコンは何処
 2007年にR35がデビューして、2010年にLFAがデビューして、そしてNSXの復活が噂されてた時期、ワタクシは「ニッポン3大スーパーカー時代(゚∀゚)キタコレ!!」と思ってしまったモンである。今後この3台が其々のメーカーのアイコンとして君臨し、今後欧米スーパーカーと激しいバトルを繰り広げ、ニッポン車のステータスを大いに上げていくモンだ、と。そう思って14年経った今、ワタクシは残酷な現実に直面し、全身の穴という穴から体液を垂れ流し落胆しているのである(笑)元々限定生産のLFAはしゃーないとして、まさかGT-RNSXも無くなるとは思いもしなかったからである('A`)

youtu.be

 ニッポンにスーパースポーツカー文化が中々育たん土壌として、やっぱ911コルベットみたいな「ブランドのアイコン」と呼べる車種や、或いはフェラーリランボルギーニみたいにブランドそのものがアイコンなメーカーが存在しない事が原因なんじゃないかなと思うのである。アイコン、つまり「〇〇といえば××」と即座に名前が出てきて「○○が無ければ××じゃない」ってなり「○○を買うためならカネは幾らでも積む」って熱狂的なファンに支えられるソレである。言っちゃ悪いが、ニッポン車は未だに値段で買われてる。ソコをどうにかしないといけない今日この頃であった。.