アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

HORRORSCOPE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「犬はリベラリストのようなもので、すべての人を喜ばせようとする。猫は、みんなが自分を愛していることを知ろうともしない」
By ウィリアム・クンスラー

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*邪道リベラルの敗北
 アメリカ大統領選であるが、皆ご存知のように【トランプが返り咲いた】のである。ワタクシが思うに、コレは「トランプの勝利」というか「邪道リベラルの敗北」なのである。多分ワタクシ含め、世界の多くの人がアメリカ大統領として求めていたのは「王道リベラルを掲げたカマラ・ハリス」であり。もしハリスが王道リベラル(以後王リベ)を堂々と掲げて共和党支持者を上手く取り込んでたら、万が一にもトランプの勝ち目は無かったのである:
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が、実際のハリスはアメリカはじめニッポンでも嫌われてる邪道リベラル(以後邪リベ)を前に押し出したので、ソレに嫌気が差してる有権者たちが「トランプは嫌いだけど邪リベよりかはマシ」っていう消極的な理由でトランプに票を投じたんじゃないかと思うのである。

 こう書くと「王リベって何?」って聞かれそうだが、ソレに対しワタクシは「昔ながらの自由主義個人主義を重んじる古典的リベラリズムの事」と答える次第である。ニッポンだと国民民主党自民党ハト派が掲げてるようなソレである。弱者保護や富の再分配を訴えながらも、個人の各種自由も重んじる、殆どの人が「リベラルとは?」で考え付くソレである:
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が、21世紀になってからこういった個人主義自由主義ではなく、ポリコレやLGBTやDEIやBLMやフェミニズムといったモンを大々的に掲げた権威主義的で排他的で集団主義的なソレが「リベラル」を名乗るようになって、ソレがデカい票田になって、ハリスもソレに乗っかって選挙した結果が今回なのである( ̄~ ̄)

学生運動2.0
 邪リベをニッポン人向けに分かり易く言うと「ニッポンの学生運動の現代風アレンジ」といったトコである。昔の学生運動における社会主義共産主義に相当する部分を、ポリコレやLGBTやDEIやBLMやフェミニズムとかに置き換えれば、ソレがそのまま邪リベになるである。邪リベ運動を始める理由も、ソレが上手く行かない理由も、ニッポンの学生運動と殆ど同じである。よーするに「落ちこぼれたり社会不適合だったり色々拗らせたヤツ等が、人生一発逆転を賭けて運動にのめり込む」ってヤツであり、だからこそ独善的で傲慢になり、大衆(主に低所得者)の賛同を得られなくなってしまうのである。

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 アメリカは大学進学率や大学数がニッポンより多いとはいえ、ニッポン同様に殆どがFランであり、所謂アイビーリーグみたいな名門大学は超狭き門な上に学費もクソ高い→実質富裕層しかガチな大学へ行けないのである。でもって大卒って言っても需要があるのはSTEM(科学、技術、工学、数学の略)卒であり、人文系とかは「手に職系の高卒の方がまだ稼げる」ってレベルで需要が無いのである。そんな世の中への不満を抱えたヤツ等が今は亡き共産主義に変わって邪リベに飛び付いて、SNSを介して連帯し、ニッポン同様にマスコミ等に入り込んだヤツ等と大々的に暴れてるのである。

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 でもって階級社会で経済格差の激しいアメリカにおいて、Fランでも大学行けるヤツってのは、やっぱソレなりの社会階級のヤツ等なのである。階級社会じゃ基本的に上下階級と交わる事は無いんで、大学行く階級のヤツ等は集団万引きとは無縁な人生を送ってるのである。上の階級のヤツ等は現状をガン無視して理想論を唱え続け、ソレを少数派や有色人種や移民といった「邪リベ認定弱者」が支持し、その票目当てに民主党がアプローチする。そりゃ万引きや各種犯罪の被害者となってる低所得層としては、トランプを選ぶ以外の選択肢は無いのである┐(´∀`)┌

*王道リベラルの復権
 実家が太くて苦労とは無縁でナイーヴな坊ちゃん嬢ちゃんだからこそ収入を考えずに変な活動に没頭できるし、テメェの信念に絶対的な確信を持てちゃうし、テメェの意見に賛同しないヤツや無関心なヤツに対し上から目線になれるのである。ニッポンのサヨク著名人もそうであるが、大概が実家の太い良家の子弟で、勉強にリソース割けるから高学歴で、ロクな社会経験も無しに今の地位に付けちゃうのである。でもってそんなヤツほど変にエネルギッシュで、エネルギッシュであるが故に成果も挙げ易く人望も得易く、気が付いたら王リベ派を追い出してリベラルを乗っ取ってしまってるのである。

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 今の世の中で”真の弱者”を救うのに必要なのは何かって、サブタイにあるように「王リベの復権」だとワタクシは考える次第である。今の状況だとアメリカの「オバマ→トランプ→バイデン→トランプ」みたいにウヨクとサヨクを往復するだけであり、その度に弱者は翻弄されてしまうのである。昔のケネディvsニクソンの時みたいに「王リベvs自由主義」の対決が理想であり、ソコから議論と実践を繰り返しながらアウフヘーベンしてくのが最適解なんだろうけど、やっぱ今の人類にゃまだ難しいんだろうなと思わざるを得ない今日この頃であった。