ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「途上国の経済発展に必要なことは、第一に教育、第二に資金、三つ目は政府自身が強い意志を持って取り組むことである。そして、もう一つ付け加えると、平和である」
By ジョン・ケネス・ガルブレイス
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*発展途上国のイロハ
もう既に欧州じゃそうなっているが、ニッポンでもココ近年は外国人労働者云々や移民云々が話題になってきたのである。そういう人等と対峙する時に必要なのは何かって「発展途上国とはどういうトコか?」という事である。ワタクシは元発展途上国民なのでソコんトコ身を以て知ってるが、生まれも育ちもニッポンな多くのロンマニアの方はご存知ないことであろう。単純に言うとこんな感じである:
- 貧しいからあらゆるモンが奪い合いになり、モラルが大幅に低下する
- モラルが低いから社会インフラが真っ当に機能せず、融通を効かせてもらうために賄賂や汚職が横行する
- モラルハザードから身を守るために家族や仲間以外の人間を信用しなくなる
- 家族や仲間の絆を強めるために厳格な集団主義が適応され、人権や法律が無視されるようになる
- 対等な人間関係というのは基本的に無く、余所者は基本的に服従させるor服従するかの二択
- 信頼関係やルール順守という考えが乏しいから競争が成立せず、重要ポストがコネや賄賂で決まる
- 技術やモノは他所から買えばいいor盗めばいいと考える様になり、自国産業が育たない
- 社会にダイナミズムが無いから誰も積極的に行動せず、ズルや手抜きが横行する
- 当然だけど貧富の差はドチャクソ大きくて、極僅かな人間がアホほどの富を独占するようになる
- マトモな人や高学歴高技能な人はそんな状況がバカバカしくなって、国を出てしまう
とまぁこんな具合に、ビンボーとモラルハザードがマトモな社会形成を阻害してしまってるのである。ワタクシの元祖国のインドネシアみたいにソレを自覚した上で少しずつ克服していこうとする国もソレなりにあるが、どうにもならないままズルズル行ってしまうトコもあるのである( ̄~ ̄)
でもって多くの発展途上国に共通して言えるのは「命の値段が安い。ビンボーなヤツは特に」という事である。カネが無いと水も安全も買えないし、マトモな医療を受けられなけりゃ学校へも行けないし、悪徳警官に絡まれた時も袖の下を払えなくて冤罪吹っ掛けられたりもするのである。そんな環境の中だと、命の値段は自ずと安くなるのである:
- テメェの命に価値を見出せないから、ムチャな事も平気でするようになる
- テメェの命を粗末に扱うから、他人の命(特に赤の他人)も粗末に扱うようになる
- 親も子供の命を安く扱うようになる(子沢山、人身売買等)
- 所属する集団も下っ端を粗末に使うのが当たり前になる
先進国民には想像付かないかも知れないけど、途上国じゃコレがデフォなのである。テメェが一番大事で、次に家族や仲間や同族で、ソレ以外は「どうでもいいヤツ等」ってのが途上国等の人間関係の考え方である。先進国でいうトコの「公」が無くて、代わりに「族」があるのである。家族、部族、一族、民族、そういった集団主義が社会のデフォなのである。
*郷に入っても郷に従わず
何故先進国に入ってきた途上国民との間で色々トラブルが起こるかって、その「命の値段の違いが生む齟齬」じゃないかとワタクシは考えるのである。先進国民は互いの命が高いことを前提に人間関係を構築するが、途上国民はその逆なのである。命が安いと常識、風習、価値観、倫理観、社会規範、各種ルールもソレに応じたモンとなるのである。例えば何故オーバーステイしたり偽造パスポート使ったりするヤツが居るかって「カネ稼がないと生活だけじゃなく、身の安全と人権も買えないから」である。だから母国で闇金から借金してブローカーに偽造パスポートを手配してもらってまでも、ヤツ等は先進国を目指すのである。
何故ソコまでするかって、上記でもあるように「命の値段が安いから」である。そういう国じゃエリート層や富裕層以外は「ビンボーに産まれ、ビンボーに生き、ビンボーに死す」がフツーなんで、ソコから抜けようと思ったらテメェの人生を全ベットして不法就労にワンチャン賭けるしかないのである。ロンマニアの皆様も「一生ビンボーか、不法就労ドリームに賭けるか」の二択を迫られたら、少しぐらいはグラっと来るんじゃないであろうか(笑)テメェの命を安く考えるヤツは、いとも簡単に後者を選んでしまうのである。
でもって上記に「エリート層や富裕層以外は」と書いた事に、察しの良いロンマニアの方ならば理解したと思うのである。そう、そういう層の人等は命の値段が高いから、価値観や倫理観は先進国民のソレとほぼ同じか、ちゃんと話し合いができる人達なのである。そういう人達をどうやって見分けるかって、答えは「身形と話し方」「真っ当な正規ルートで入国したか否か」「所属がちゃんとしたトコか」で分かるのである。途上国からそういうルートでニッポンに入国できるのは、派遣先国家から支援されるレベルの優秀な人材か、或いはソレ相当の財産を持ったカネ持ちだけだからである。
*アレな隣人との付き合い方
無論、ワタクシはロンマニアの皆様方に「こういう人達とも仲良くしろ」とか「寛容の精神を以って受け入れろ」とか説教するつもりはないし、理解できないならできなくても別に構わんのである。ワタクシは単に「理解も受容も出来なくていいから、知識として頭の片隅に入れておけ」と助言してるだけであり、こういうのを知らずに交渉をしても延々と平行線になるだけだからである。問題を解決するにしても、解決せずに現状維持のままにするにしても、知識や経験はあるに越した事は無いからである。この手の問題ってのは1日2日で解決するモンじゃ元々ないからである。
こう書くと「やっぱ外国人労働者なんか要らないッ!」とかいうヤツが出てきそうであるが、ワタクシはソレに対し「もう遅い」と答える次第である。ちゅーのもニッポンだけでなく他の先進国もそうであるが「先進国民は3K労働をやりたがらないから」である。皆ベンチャー企業や大企業みたいなキラキラしたトコで働くことが夢で、清掃業や単純労働を「バカがやる賤業」って見下してる以上、外国人労働者を追い出したらマジで社会が回らなくなっちまうからである。ニッポン人の”理想のニッポン”が高度成長期~バブル期にあるのは知ってるが、何をどうやってももう二度と戻れない今日この頃であった。
