ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「人は当然ながら、偉大なことより目新しいことを褒めそやす」
By ルキウス・アンナエウス・セネカ
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*魁!!GTS塾
最近のレースカーの動力源は「エンジン」ではなく「パワーユニット(以後PU)」と呼ぶのが一般的なのである。今はもうHVがレースカーの主流で、ICEとモーターを組み合わせた動力源が主体なんだから、自ずと呼び名は変わってくるのである。でもって主流のスポーツカーメーカーであれば、そのレース界でのトレンドをレース活動を通じて磨き上げ、ソレを市販車にフィードバックする事で高性能を示しブランド価値を高めるのである。と、こう書けば察しの良いロンマニアの方ならば気付くであろうが、今回ワタクシが体験した車種は:

そう、後期型911カレラGTSである。このカレラGTSにてポルシェは電動ターボとPDKのモーターというF1のMGU-HとMGU-Kそのものの回生機構を組み込んできたのである:

図にするとこんな感じである。こうする事で大型タービンの欠点である低回転ブースト圧の低さと、ICEの弱点である低回転トルクの薄さを同時に解決し、かつ燃費までもアップするという夢のようなPUなのである。ワタクシはこういう機械は大好きなので、何時かは後期型GTS乗りたいと思ってたのであるが、今回正にその機会がやってきたのである +(0゚・∀・) +
718のインビだと追加料金を払わなければいけないが、でもGT3のインビだと逆に損するので、今回は718のインビに追加料金を払って体験したワケである:


実車はこんな感じである。でもって実は992.2型に乗るのはコレが初めてなんで、そういう意味でも992.2GTSに乗ってみたかったのである。

992.2からインパネがフル液晶になってファンの間では賛否両論あるのであるが、ワタクシは賛に一票である。確かに質感は多少落ちたが、その代わり自由度と使い勝手は大幅に上がったんで、結果的にはプラスなのである。あとフル液晶だとアプデで新しいメーターも増えそうなんで、ソコも楽しみなのである。

でもってGTSだからステアリングがRACE-TEXで結構滑るのであるが、こういう時のためにレーシンググローブを持参してたワタクシに死角は無かったのである(笑)GT系やGTS系はステアリングがコレな場合が多いので、PECでソレ等を乗ろうと思ってるロンマニアの方はグローブを持参すると色々捗るからオススメである。

今回はGTSをコレ等の5コースで体験し、このクルマの真の能力を体感するのである。ポルセンの試乗ではローンチもドリフトも絶対できないし、ソレ以前にGTSの試乗車なんて何処にも無いのである。確かに11栄一は高いかも知れないが、この価値を知れば安い事この上ないのである。

ただ気合を入れ過ぎてクルマを壊してしまうと、当然ながら修理代を要求されてしまうのである。でもって、そういう風に気合入れ過ぎてクルマ壊すヤツ、実は結構居たりするのである(^_^;)でもってポルシェだから当然の如く修理代が高く、役物なら尚更高いのである(;´Д`)だからココで体験する時は、5.5柴三郎と高いけど安心パックの購入を強く勧める次第である。
*暁!!GTS塾
最初にGTS乗って思ったことは「992.2になってソフトウェアが大幅に進化してる」である。992.1の時も凄かったが、今回はソレ以上だったのである。今後クルマの電動化が進むにつれてソフトウェアの進化も重要になってくるのであるが、流石ポルシェといったトコである。あとPUの特性を一言で言うと「過給式NA」である。ワタクシが乗る前に想像してたそのままに「大径ターボなのにターボラグが殆どなく、モーターアシストのお陰で低回転時のもたつきが殆どなく、下から上までキッチリ使えてパワーもモリモリあるPU」という夢のようなPUがソコにあったのである。
そう、動画観たロンマニアの方なら分かったと思うが、兎に角音が素晴らしいのである、ノーマルでは大人しいのであるが、スポーツモードにした途端たまらんぐらい勇ましい音と電光石火のレスポンスに早変わりするのである(*´Д`*)スポーツカー好きならば、その時点で昇天すること請け合いナシである(笑)そんなヤバいシロモノをワインディングコースで流して楽しんだり、ローンチで怒涛のフル加速を味わったり、スラロームしてシャシー性能に感嘆したり、ドリフトさせて極限コントロールのし易さに感動したりの90分で、終わった頃には施設云々やメシ云々も含めて体験者はポルシェに脳を焼かれてしまうのである。
ワタクシの場合は既に焼かれ切って芯まで炭化してるので、ソコんトコ冷静沈着になれているのである(笑)でもって悪いトコを述べるとしたら、やっぱ「重い」に尽きるのである。HVシステム組み込んで、しかもソレがケツに集中してるから、ソコんトコの影響はどうしても出ちゃうのである(^_^;)あとはGTSグレードなんで、ピュアな走りを求める人にとっては少し物足りないかもなのである。ただやっぱ初めての諸々ってのは基本こんなモンなんで、今後の成長進化には大いに期待できるのである。ICEにとっての区切りとなる2035年がどう転ぶか分からんが、このPUシステムの未来を是非とも見たい次第である。
*極!!GTS塾
という感じにポルシェ及びICEの未来の片鱗を味わえたので、ワタクシとしては非常に満足である(^-^)こんな事言うのは海外出羽守的で大変アレなのであるが、国産スポーツカーは遅れてるとしか言い様が無いのである( ̄~ ̄)特に「レースは我が社のDNA」とか言っちゃってる・・・コレ以上は限が無いので止めておこうジャマイカ(笑)


体験者にはこの様にポルシェ水が無料で配られるし、味のあるモンが飲みたければ喫茶店もあるのである。PECには景観を汚す自販機も無けりゃ、コーラなどという歯を溶かすデブ製造液も置いてないのである(笑)

売店で718ボクスターSEグッズが幾つかあったのであるが、買うのを躊躇ってしまった次第である(笑)

でもって718ボクスターを購入するとあって、シミュレーターで運良く718ボクスターSが収録されてたんで、もてぎの走行会に出る事を想定したシミュレーションを行ってみたのである。素もSもギア比は同じなんで、大まかだけど「このコーナーは何速で入れば良いのか」や「何処からブレーキを踏み始めれば良いか」をシミュレートできたのである。コレがSである事と、ワタクシ分の車重がシミュレートされてない事を考えると、リアルでの予想タイムは2分23秒ぐらいってトコであろうか。

というワケで、今回ワタクシがやりたかった事を一通りやり切れた、最高に楽しい1日となったのである( ̄▽ ̄)bやっぱこうやって「スポーツカーの未来」ってヤツの片鱗を見せつけられると、ワタクシとしても興奮せざるを得ないのである。この先更に凄いモンに乗れると思うと楽しみになってくるし、今後も買い支えたくなってしまうってモンである。伝統は大事だけど、未来はもっと大事。改めてソレを痛感した今日この頃であった。.

















