アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

GOD SAVE THE SIN

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「生きるとは、単に生きながらえることばかりでなく、何かに命をかけることである。命をかけたとき、夢は現実となる」
By 村上和雄

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*セキュリティーの穴
 SNSやってると定期的に「トヨタ(レクサス)車が盗まれたッ!」って話出てくるけど、コレはある意味「トヨタ車だからしゃーない」って部分があるのである( ̄~ ̄)ちゅーのもトヨタってのはバリバリのマスブランドであり、あらゆる人のニーズの最大公約数を満たすクルマ作りをしてるからである。だからどんな車種であろうとも災害時にオーナーやキーが無い状況でも動かせるように緊急モードが備わってるし、カネをケチって欲しくない人の為にGPSを標準で純正セキュリティーシステムと連動させられない。そのセキュリティーホールを窃盗団に狙われてしまうのである。

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 因みに外車にも似たようなセキュリティーホールはあるが、複雑さが段違いなのである。全部書こうとするととてもじゃないがスペース足らないので省略するが、高級車であるほどスゲェ面倒臭い事色々やってるのである。でもソレ等の強固なセキュリティーを構築するには莫大なカネが掛かる上に売上には殆ど直結しないから、トヨタ(レクサス)はやりたがらず、結果クレーム費用で収めようって事になってしまうのである┐(´-`)┌クレーム費用については当ブログの検索機能で探せば見つかるので、今回は省略させて頂く次第である。

*厳罰化vs虫ケラ人生
 こういう車両盗難ニュースが出る度に「盗難の厳罰化をッ!」って声が上がるが、ワタクシは「効果が全く無いとは言わんけど、期待はしない方が良い」と答える次第である。厳罰化ってよーするに「こんな事でパクられるよっかは、ショボくても真っ当に生きた方がマシ」って思わせるのが主目的だけど、ショボくても真っ当に生きれば食っていけるのは先進国に住んでる先進国民だけだからである。盗難車両のメイン市場は海外であり、ソコには多かれ少なかれ外国人が関与しており、そして関与する外国人の大多数が途上国などの貧しい国出身であり、ソコはそうじゃないからである。

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 クルマをパクるようなヤツってのは途上国でも下層の方であり、そして途上国において貧しいという事は、ソレ即ち「常に命を脅かされる状況にある」という事なのである。仕事が無い、生活が苦しいなんてのは、まだ序の口なのである。酷いトコだと警官に賄賂を払えなくて逮捕されたり、家を守れなくて強盗に襲われたり、戦争になったら真っ先に徴兵されてしまったりするのである(;´Д`)そう、そういうトコからやって来たヤツにとって、人生とは「カネを稼ぐか、あの世逝きか」であり、厳罰化なんて屁でもないのである。コレは貧富の差が然程無いニッポンで生まれ育ったニッポン人には分かり難いモンであろう。

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 こういう環境を生き残るのに必要なのは何かって、他ならぬ「カネ&コネ」であり、そしてコネはカネで得られるのである。だから「厳罰化されてもパクるか、祖国で虫ケラのような一生を送るか」と問われたら、そりゃ誰だってパクるだろうし、ワタクシだって間違いなくそうするであろう(笑)言い方を変えれば、そういう国からクルマをパクりにきたヤツにとっては「死ぬ事以外は掠り傷」なのである。でもって先進国ってのは人権を守ってナンボだから、必要以上の厳罰を与える事は出来ない。ソレが厳罰化の限界であり、ワタクシが「厳罰化は効果が薄い」と主張する理由である。

*やっぱ自衛でしょ
 じゃあ如何すれば良いかって、答えはワタクシが前々から言ってるように「自衛する」である。ケーサツも万能じゃないんで、その足らない部分は自分等で補う必要があるのである。クルマの場合、1番重要なのは車両保険であり、2番目が強固なカーセキュリティーであり、3番目にやっとガレージである。何だか世間一般ではガレージ最強説が根強いが、ガレージ単体は思ったより大した事無いのである。コッソリ忍び込む事に成功されたら寧ろ逆に仇となるし、クルマのドア開けられるヤツがガレージ開けられない筈が無いのである。あと出先でパクられたら、ガレージもへったくれもないのである。

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 だからワタクシは「トヨタやレクサスのディーラーはカーセキュリティーショップと提携して、ディーラーオプションとしてセキュリティーを仕込むべし」と主張するのである。メーカーがソコんトコやる気が無くて、でも客は防犯云々に関してはほぼ素人。だったら間に居るディーラーが客の為に一肌脱ぐっきゃないのである。ワタクシに言わせりゃカネや人材があるならラウンジやケーキなんぞよりも、カーセキュリティー専門スタッフを育成した方が全然有意義なのである。数字に表れない満足感を理解できないから国産高級車は中々成功しない。改めてそう思う今日この頃であった。