ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「より少ないことは、より豊かなことだ。より多いことは、より貧しいことだ」
By ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*繰・フルバケットシートしか勝たん!
サーキット走行を楽しむにおいて一番大事なのは、最早考えるまでもなく「タイヤ」である。じゃあ「二番目に重要なのは?」と問われたら、ワタクシの答えは「フルバケットシート(以後フルバケ)」である。特にパワーがあるクルマだと減速&加速&旋回の度に身体が前後左右に強烈に投げ出されるため、ホールド性の高いシートにベルトでガッツリ固定しないと操作が安定しない上に、Gに逆らって身体を支えるためにムダに体力を消耗してしまうのである。フルバケはスポーツカーに純正装備orオプションで選べるべきだと思うし、最低でもメーカー系チューナーで買えるようにすべきだと思うのである。
こう書くと「社外があるじゃないか」って言われそうだけど、社外って意外とセンターがズレてたりペダル角度が合わなかったりとかがあるし、何より内装デザインとのバランスが崩れちゃうのが問題なのである。でも純正orオプションなら内外装と合うように設計されてるし、車種に最適化されてるからセンターのズレもペダル角度もピッタリ合うし、何より純正品だから品質も高いし保証もされてるのである。ただ国産車の場合はコスト云々があって、ソコから最大公約数の利便性云々があるから、どうしてもその部分は妥協されがちなのである(´・ω・`)
*ブランド力の限界
ワタクシが知る限りでも、純正でフルバケが採用された国産車なんてNSX-Rぐらいであり、あとは全部セミバケである。セミバケも悪くはないのであるが、やっぱサーキット行くと腰のホールド感に不足を感じてしまうのである。こう書けば「何故ワタクシが【GRスープラ最終限定モデル(以後A90FE)】に惹かれるのか」が分かって頂けると思うのである。そう、フルバケである(笑)
この2枚の写真見た瞬間に「あ、コレはサーキットで走らせたら最高に楽しいヤツだ( ̄▽ ̄)」って直感したのである。ロールバーがあるからソコに肩の2点を掛けて、シートベルトの左右の穴を使えば腰の2点を確保できるし、腰は最悪シートレールを用いればおkである。もう4点固定ハーネスさえ装着すれば、A90FEはそのままサーキット走れるクルマなのである。
脚はKWだし、マフラーもアクラポビッチだし、もうこの時点でサーキット走らせるにゃ十分なのである。あとRZ34の時に話題にした「素だとブレーキ容量が足らない云々」に関しても、当然と言うか流石トヨタというか、ちゃんと解決されてたのである:
素の374mmでも十分デカいが、A90FEだと395mmまで拡大されてるんだからモアベターである。車重も1528kgだから、コレならばサーキットをガンガン走ってもブレーキは音を上げないだろうと思われるのである。やっぱ元がドイツ車だけあって、ココんトコは実にシッカリしてるのである。
どうやら6MTオンリーらしいが、オートブリッピングが付いてるのなら無問題である。敢えてMTオンリーにしたのは耐久性云々の問題や、コレを欲しがるようなコア客がソレを望んでるからだろうと思うが、9ATオンリーのRZ34NISMOと差別化する狙いもあるんじゃないかと思うのである。
あとワタクシが個人的に気に入ってるのが、このスワンネック型のリアウィングである。こういうのは「市販車だと実際に効果あるのか」ではなく「メーカーはちゃんと現在の空力理論を理解し取り込んでます」というアピールでもあるのである。そう、スワンネックは理屈じゃないのである(笑)
ただ「グローバルで300台」って事もあり、購入は非常に困難だと言わざるを得ないのである(-_-;)多分ニッポン向けの割り当ては15~20台ぐらいであり、ソコにソレを遥かに上回る購入希望者が殺到するだろうから、恐らく並んでもムリであろう( ̄~ ̄)多分このレア度だとプレミア価値が大幅に付いて中古市場には殆ど出てこないor出てきてもクソ高いだろう事は容易に予想できるのである:
youtu.be
よーするにA90FEって、ポルシェで言うトコのGT3やGT4に該当する存在なのである。本来ならばカタログモデル化するべきだと思うのであるが、ソレが出来なかったのがGRスープラの限界であり、同時にトヨタ(及びGRブランド)の限界だと思うのである。
*ノーモア台数限定
そう、何故A90FEがカタログモデルじゃなかったかって、答えは「カタログ化したら売れないから」である。BMW云々工場云々は今は置いといて(笑)このクルマが注目して欲しがられるのは「最終モデル&台数限定→プレミア化する」からであり、カタログモデルにして1000栄一で売っても「トヨタ車に1000栄一はねぇ~(´ヘ`;)」「ならケイマン買うわ( ´∀`)」ってなってしまうのである。要するにスバルのSシリーズと一緒である。国産スポーツカーは出来は素晴らしいのであるが、ブランド化するのがヘタ過ぎるのである。
やっぱ何ちゅーか、バブル時代が良くも悪くも国産スポーツカーをガラパゴス化してしまったのである。若者がカネ持ってて、開発費が高くても薄利多売で元が取れる。そんな時代背景のお陰で「国産スポーツカーは安く高性能でなければいけない」「高級感漂うスポーツカーなんて国産車じゃない」ってイメージが強く根付いてしまって、本来の姿である「スポーツカーは余裕のある富裕層か、熱狂的なマニアが買うモン」って認識からかけ離れてしまったのである。国産メーカーがすべき事は「如何に本来の姿に戻るか」だと思う今日この頃であった。