アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

GENESIS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「アナログがデジタルになったっていい。俺はアナログで生きてゆく。それは遅れた生き方じゃない。違う生き方なんだ」
By 永六輔

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*不便を超える魅力
 ハイブリッド車(以後HV)の魅力って燃費が一番語られがちだけど、走りの方でも実は利点があるのである。ソレは「モーターによる加速の鋭さ」と「重量配分の適正化」であり、だからこそエコカーだけでなく高級車もHV化していってるのである。もしもこういう未来を予測し切った上で「HVしか勝たんッ!」って確信の上で大赤字上等でHVをゴリ押ししてたのなら、トヨタは凄まじい大偉業を成し遂げたと言えるのである( ̄▽ ̄;)
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コレほどの利点があるからこそ、HVはクルマの主流に至るまでの地位が得られたのである。燃費が良くて加速も鋭くて、使い方や使い勝手もICEと殆ど変わらない。純粋な性能だけでなく、道具としての使い勝手も申し分ないのである。次世代バッテリーと核融合発電が実用化されるまで、HVとPHEVが今後のクルマの主流となるであろう。

 電気自動車(以後EV)があんだけゴリ押しされてたにも関わらず定着できなかったのは、やっぱそういう事なのである。もしEVに各種デメリット(充電の不便さ、寒さに弱い、重さによるタイヤの摩耗)を遥かに上回るだけのメリットがあるのならば、EVは今頃更に売り上げを伸ばしていたであろう。今EVの売り上げが停滞してるのは、EVがソレなりに普及して実情が多くの人に明らかになったからであろう:
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クルマに限らずモノって実際市場に出てみて、色んな人に色んな使い方されてみないと分からん部分が多々あるのであるが、ワタクシが知ってる限りでも市場に出た後のEV云々で「コレが突き抜けて素晴らしい」って話は聞いた事が無いのである( ̄~ ̄)多分EUの連中とかは「もっとウケて普及が進むはず」って思ってたんだけど、実際はソコまででもなかった&コロ19禍やウクライナ紛争でそうはいかなくなったのであろう。

*アナログは永遠に不滅です
 ただEV時代は「来るか来ないか」ではなく「何時かは必ず来る」ので、ICEが表舞台から消える運命は避けられないと思うのである。だから「コレが最後の純ICEだから云々」「もうMTには乗れないかも知れないから云々」とかいう理由でFL5とかRZ34とかのスポーツカーが買い求められているが、慌てんじゃねぇよとワタクシは言いたいのである。ちゅーのも数は減るだろうと思われるがICEは残るだろうし、MTだって残るだろうとワタクシは予想してるのである。何故かって「ソレ等がアナログだから」である。アナログなモンは信頼性と整備性が完全に確立されてるから、極限状態でも安心して使えるからである。

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 例えるならパソコンが普及しても紙と鉛筆が、スマホが普及しても固定電話が、小銃がどんなに進化してもナイフが未だ使われてるのと同じ事である。完全なアナログってのは極限状態でも動くから、万が一の時には重宝するのである。デジタルが100%完璧でない以上、バックアップとしてのアナログ機器が無くなる事は無いのである。数は大幅に減るだろうけど完全には無くならないだろうし、スポーツやレジャーといった用途では引き続き使われ続けるであろう。だから賢いロンマニアの皆様は、自動車メーカーや中古車屋転売ヤーの掌で踊ってはいけないのである(笑)

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 逆に言えば、中途半端にデジタルなモンの方が、寧ろ早めに滅んでしまうと言えるのである。パソコンの普及でタイプライターが消えたり、ケータイの普及でポケベルが消えたり、軍事衛星の普及で偵察機が消えたりといった感じである。豊田章男水野和敏氏も「EVとPHEV/HVとICEで各々1/3ずつぐらい」って予想していたが、ワタクシもそうなると思ってるのである。だから焦ってICEやMTを買う必要なんて無く、今まで通りドカッと構えてればいいのである。今の時代、アホを踊らせて儲けようとする狡賢いヤツが実に多いので、常に俯瞰して大局を見る事が重要なのである。

*機械式自動車、出てこいや!
 だからワタクシは思うのである。もしEV時代が本格的にやってきたら、クルマのアナログ化も急激に進むのではないか、と。分かり易く言うと、機械式腕時計のソレである。流石にその時代になったら各種規制が進み過ぎててフルアナログのICE車は公道を走れないかも知れないけど、サーキット等のクローズドコースなら問題無いのである。分かり易く言うと「機械式自動車」である(笑)

  • プラグを点火させる、明かりを灯す以外に電気は使われない
  • クルマのありとあらゆる機能はエンジン由来の油圧のみで作動する
  • 当然ながら非常に高価となる為、基本的に富裕層向け

といった感じである。分かり易く言うとウマと一緒である。ウマは今となっては道具として使われないが、競馬やら乗馬やらポロやらで今も現役なのと一緒である。そんな感じに将来のICEとMTは残るんじゃないかと思うのである。

 ワタクシは別にMT原理主義者でも何でもないが、かと言ってMTを全否定する気も無いのである。アレはアレでクルマの基礎を学ぶには重要だし、上記にあるように非常時には重宝するからである。MTが大好きで「MTしか勝たんッ!」って思うのは自由であるが、ソレを普遍的真理が如く吹聴するのはどうよって話である:
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言っちゃ悪いが、ココ最近のMT好きってそういうヤツが多くなった希ガスのである。多分MTがドンドン減ってくのを見て「MT消滅=テメェの在り方の全否定」って感じて、ソレで「俺を否定するんじゃねぇッ!」って言いたくなってるのであろうが、ワタクシはソレに対し「MTは消えないから安心しろ」と言いたい今日この頃であった。.