アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

SIX SECONDS KILL

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「眼前の一局で自分の生涯が決まる。明日はない」
By 米長邦雄

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*クルマは変わらず楽しいと思います
 何だかEV時代を悲観視してる自称クルマ好きが多いのであるが、ワタクシは全然そう思わないのである。ちゅーのもEVってのは楽しむ部分が違うだけで、ソコさえ分かってしまえば楽しい事には変わりないからである。停止時から最大トルクが出るモーターの特性や、EVならではの超低重心や、理想的な重量配分がもたらす走りの質もだけど、EVの最大の恩恵は何と言っても「内燃機関(以後ICE)以上のパワーが出せる」って事である。クルマは、特にスポーツカーは最終的にパワーがモノを言うので、ありとあらゆる不満はパワーで解決される事であろう(笑)

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 サブタイの元ネタもソレだけど、ICEに未練を残してるヤツってのは、ワタクシの知る限り昔の楽しかった時代を今に至るまで引き摺ってるヤツである。仕事終わったら夜な夜な峠を走り回ったり、移動の合間にドラテクを磨いたり、クルマ仲間と腕を競い合ったり等々。その時代が楽し過ぎたが為に、その時代の残り香を感じさせるクルマに延々と拘り、全く違う乗りモンであるEVを受け入れられない、そういうヤツである。ソレが悪いとは言わんが、何ちゅーか勿体無いのである。ひょっとしたらもっと楽しいかも知れんモンを、目の前にあるのにも関わらず逃す事になるかもだからである。

*プレミア必至?
 ただ2035年までにEV時代がやって来るかと問われると、ワタクシは懐疑的なのである。純ICE車は確実に終わるだろうけど、HV車としてのICEは2035年以降も継続して作られ続け、純ICEも2030年ぐらいまでは現役でいられるんじゃないかと思うのである。そんな中、日産の新たなフラグシップとなる新型フェアレディZ(以後RZ34)が【この度正式に発表された】のである。価格は524諭吉~646諭吉で、パワーは405馬力だから、コスパを考えれば十二分にペイする事であろう。GRスープラよりも安くてパワーがあって、しかもMTもあるんだから、コレは大いにウケるだろうと思うのである。

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 ワタクシ的には車重が1.6トンもあるのがアレであるが、まぁ値段を考えれば妥当といったトコであろう。ただRZ34はターボだからブーストアップも容易&あの手この手で軽量化すれば結構良い感じになるんじゃないかと思うのである。エンジンのVR30DDTTはチューニングで500馬力オーバー行ける&色々軽量化頑張れば1.5トンは切れると思うので、いい感じになれるとは思うのである。まぁ値段が違うと言われればソレまでだが、改めて1.43トン&510馬力NAのGT3のヤバさが分かるってモンである(^_^;)値段といえば一部でこの「乗り出しで最大700諭吉は高過ぎるッ!」と話題になってたが、ワタクシはそう思わないのである。

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 パワーを考えるとコスパが良い、チューニングの余地があるのもだけど、一番はやっぱり「コレが日産最後の純ICEスポーツカーになるかも知れない」って事だからである。そうなると当然付加価値が付いて、リセールがムチャクチャ良くなる可能性が高いからである。スーパーカー同様、リセールが高いと分かってれば買うための心理的ハードルも下がるし、残価設定ローンだって安くなるのである。だから欲しいと思ったのなら、迷わず買うべきだとワタクシは提言する次第である。まぁ何はともあれ実際に発売される今夏が楽しみであり、無論試乗もしていく次第である。

*実を言うとチューニング業界はもうだめです。突然こんなこと言ってごめんね
 今年中にRZ34と新型シビックTypeRとGRカローラが出て、ソレが終わりの合図である。ソレ以降に発売される国産スポーツカーは、ほぼ全てHVかEVになるであろう。当面は現行車両とソレ等新型車のチューニングでやってけるが、ソレも数に限界があるのである。コレ等の新車を一通りチューニングし尽くして、HVやEVのチューニングが出来ないのであれば、その時点でチューニング業界は終了である。無論、モタスポはHVEV時代になっても続くからチューニングの需要は残るだろうけど、大幅な縮小は最早避けられないだろうと思うのである。

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 問題はICEだけじゃなく、足回りだとかブレーキだとかデフだとか、今までアナログだったトコにも電制が入ってくる事がである。今度来るGT3はブレーキブースターが電制式だし、デフだって電子制御LSDだし、サスペンションだって当然電制可変式である。こうなるともう、従来のチューニング屋には手も足も出ないのである。でもって歴史の常で、高級メーカーの技術って回り回って大衆メーカーにも及んでくるのである。ただ従来通りのチューニングやカスタマイズが出来なくなったからと言ってクルマが楽しくなくなる事は無いとワタクシは確信してるので、ソコんトコ無心配な今日この頃であった。