アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

TITLE OF RECORD

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「新聞・雑誌は嘘の巣窟だ。そして読者の大半は、その嘘にまるめこまれる可能性がある」
By ロマン・ロラン

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*元ネタのネームバリュー
 筆頭はポルシェ公認でもあるマンタイで、その他ゲンバラ、テックアート、RUF、9ff、あとニッポンだとRWB。何れも911の有名チューナーの名前であるが、コレ等が有名になれたのは何故であろうか。レースでの実績?チューナーの腕?作ったクルマのカッコ良さ?ソレも確かにそうであるが、一番はやっぱ「ベース車両であるポルシェ911の圧倒的なネームバリュー」だと思うのである:
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ポルシェ911という世界的にも名高いクルマを見事にチューニングしてみせるからこそ、上記チューナーは輝いてるのである。言っちゃアレだが、たとえどんな優れたチューナーであろうとも、扱う車種が軽トラとかだったら、一部の変態以外見向きもしないであろう(笑)有名なチューニング屋やチューナーってのは、ほぼ例外無くネームバリューの高いクルマを弄った事で名を上げているのである。

 じゃあトレポンはどうなのかって問われれば、ワタクシも実際にトレポンを所有してトレポン専門店に顔を出してるから知ってるのだが、腕は確かに優れてるのである。ココまで書けば聡いロンマニアの方ならお分かりかと思われるが、問題は「トレポンのネームバリュー」なのである:
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クルマでいうフェラーリランボルギーニやポルシェみたいに「トレポンが成功者の証であり、トレポン持ってると周りからチヤホヤされるか?」と問われたら、残念ながら答えは「ノー」である(´・ω・`)今に至るまでトレポンは「マニアの自己満足ツール」でしかなく、所謂「エアガン競技で賞を総なめにした」とか「サバゲーで圧倒的に優位に立てる」とかいう伝説も皆無である。

*エントリーモデルのススメ
 そういう伝説やネームバリューが不足してる中で「トレポンは(・∀・)イイ!!」って言っても、中々受け入れられんモンである(^_^;)魅力が伝わり難いのもだけど、最大のネックはやっぱ【値段】である。今まで5~6諭吉のエアガンしか使った事の無い人に対し、幾ら「この上なく素晴らしいんだぞッ!」って熱弁しても、30~75諭吉もするシロモノを買えというのはムリがあるってモンである(´ヘ`;)
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マニアはよく「素晴らしければ好きな人は誰もが買う」と言うのであるが、マジでその通りだったらR35は生産終了にはなってないのである(笑)今のトレポン界隈ってマニアが中心になってしまって、売る側も買う側もマニア目線になってしまって、初心者や非マニアな人等の視点が不足してしまってるのである。

 トレポンのネームバリューを上げたいんだったら、先ず所有してもらわんと難しいのである。ただいきなり30~75諭吉出せってのは非常に困難なのである( ̄~ ̄)じゃあ如何すれば良いかって「中継点を設ける」のである。よーするにエントリーモデルを設けて、廉価ながらもトレポンの真髄を味わえるモンを作るのである。具体的に言うとこんな感じである:

  • 値段は10~15諭吉ぐらい
  • 外装はシンプルかつ頑丈に
  • 組み立てではなく完成品で
  • DIYでカスタムできる

要は東京マルイのエアガンと同じような売り方である。箱出しで使えて、カスタムベースとしても優秀で、トレポンの真髄も味わえるって感じである。無論廉価版なんでモノホンのトレポンのような存在感は得られんが、所有してカスタムなどをする内に「何時かガチトレポンが欲しいッ!」って気持ちになってくるのである。廉価版だけで満足するヤツも出てくるだろうが、ソレはソレでアリである。

 よーするに、911に対するボクスターやケイマンみたいなモンである400~500諭吉の国産スポーツしか乗った事無い人に「911(最低価格1620諭吉)は良いぞッ!」って言っても1000人中1人しかその気にならんだろうけど、間にボクスターかケイマン(最低価格840諭吉)を挟めば、ソコから「素ケイマン→ケイマンGTS→ケイマンGT4911カレラ」って登っていければ1000人中2~3人になるのである:
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ワタクシだってGT3に辿り着くまでに「GDB(317諭吉)→R35MY08(868諭吉)→R35NISMO(1505諭吉)」って段階踏んできたんだから、エントリーモデルはあって然るべきだと思うのである。もしGDB時代に「911GT3は(・∀・)イイ!!」とか言われたら、ワタクシは0.001秒で拒絶してたであろう(笑)高い山ってのは、広い裾野が無いと成り立たんのである。

*紙媒体が消えない理由
 もう1つワタクシが提案するのが「トレポンの専門誌やムック等の出版」である。トレポンの何が問題って「トレポンのトの字も知らない人が初期に正しい知識を得難い」ってトコにあるのである。こういうと「ネットやSNSや動画サイトにあるじゃないか」と言われるだろうが、ソレ等の情報って概して整合性に乏しく、マジで何も知らない人は余計に戸惑うだけなのである( ̄~ ̄)だから専門誌やムックを作って、ソコ等辺の情報を上手く整理して形に残そうって事なのである。何故ネット全盛期にも関わらず雑誌や紙媒体が残るかって、その整合性が買われてるからである。

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 まずは増刊号で「トレポンとは何か」と「トレポンの歴史」を解説して、ソコから有名ショップの紹介記事に移行して、そして「トレポンの注文し方」とか「トレポンの維持管理」といったような基礎的な話から始めるのである。ソレ以降はトレポンにまつわる逸話や、開発者や有名チューナーへのインタビューとか、パーツ売買の話とか、そんな感じに幅広く伝えていけばいいのである。フェラーリランボルギーニもポルシェも顧客の大多数はにわかであるが、にわかが居なければマニア客も育たないんだと改めて思う今日この頃であった。