ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「最後は人です。元気な人が多い街は元気なんです」
Ｂｙ 木村政雄
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
＊ただしマニュアルトランスミッション、テメーはダメだ
クラッチが死ぬほど重かった８０年代や９０年代とは違い、今時のMT車は各種電子制御によるアシストが付いたお陰もあるのか、ハイパワーでも全然苦にせず乗れてしまうのである。330馬力あるFL5や335馬力あるZ34もクラッチ操作は楽だったし、420馬力あるケイマンGTSだって余裕だったのである。寧ろGDBの方が苦痛だったとも言えるのである。だから500馬力を超えるクルマであっても、今時のクルマなら問題無く乗れちゃうであろう。が、サーキット走行となると話は別で、電子制御ありきでも素人は400馬力ぐらいが限度だと思うのである。
シフト操作ミスやオーバーレブなどといった操作ミスのリスクは馬力が高ければ高いほどデカくなる、人間が操作する以上ミスは無くせないのもだけど、400馬力を超えると３ペダルよりも２ペダルの方が間違いなく速いからである。300馬力ぐらいまでは「MTの軽さ＞ATのタイムラグの少なさ」だけど、350馬力辺りからソレが逆転してくるって感じである。だからフェラーリもランボルギーニもマクラーレンもMTは廃止したし、ポルシェもRS系モデルはPDKオンリーなのである。MTはハイパワー車においてはもう完全に自己満足目的か、或いは街乗り～ワインディング専用なのである。
＊マニュアル好きの、マニュアル好きによる、マニュアル好きのためのクルマ
何故か一部界隈ではアンチMT論客として有名なワタクシであるが（笑）MTの有用性は認めてる次第である。小型軽量なクルマにおいてはMTの方が有利だし、街乗りやワインディングみたいな余裕のある状況ならMTは楽しいのである。ポルシェもソコは良く分かってて、GT3においても「素→PDK推奨」「ツーリングパッケージ（以後TP）→MT推奨」って分けているのである。そんで今回、GT3RSのTP版とも言える【ポルシェ911S/T】が発表されたのである。525馬力のGT3RSエンジンを1380kgの車体に載せて、ソレを6速MTで操る。911じゃなかったとしても「コレ絶対楽しいヤツや (*´∀`*)」って分かってしまうのである。
コレの何が良いって、ポルシェ自ら「街乗りメインの速さよりも楽しさを追求したクルマ」公言した割り切ったトコがである。街乗りオンリーなら後輪操舵を省いて軽くした方が良いし、タイヤも素やTPと同じサイズで良いし、デカいリアウィングも要らないし、RACE-TEXのステアリングだって要らないしのである。でもってクラッチは漢仕様のシングルマスで、シフトノブも入りの良さよりも操作感を重視したショートタイプ。走るのが大好きなロンマニアの方ならば、コレを箱根みたいなトコで走らせる事を想像したら興奮して眠れなくなる筈である（笑）
ただ欲しいかと言われると「維持云々考えるとノー(￣▽￣;)」がワタクシの答えである。4118諭吉＋オプション代と値段がドチャクソ高いし、仮に払えたとしてもVIP上客の注文で枠が埋まってるだろうし、枠取れたとしても維持が大変なのが目に見えてるからである。カーボンパーツが多いから万が一あったらヤバいし、何より鍛マグホイールが標準ってのがアレなのである(^_^;)鍛マグは傷が付いたらソコから腐食が始まる→管理がスゲェ大変だけど、ホイールってのは走れば絶対に傷が付くのである。だからコレはそういうのを気にしない富豪向けのクルマであり、ワタクシのような限界オーナーが乗って良いモンじゃないのである（笑）
＊楽しさは折り紙付き
ただ「カネ云々を気にしなくて良いなら乗ってみたいか？」と問われたら、GT3RS同様答えは「イエス」である。ちゅーのも「ポルシェのMTなら楽しくない筈が無い」ってワタクシは断言できるからである。ちゅーのも、ワタクシが今まで乗ってきたMT車の中で一番凄いと感じたのが「ケイマンGTS4.0」であり、ソレを更にハードコアに進化させたヤツならば100%楽しいって断言できるからである。ケイマンGTS4.0のMTの何が凄かったって「クルマの使用用途に完璧なまでにドンピシャだった」ってトコがである。過も不足も無く、完全にドンピシャ。このヤバさは乗ってみないと分からんのである。
GTSというグレードの特徴は動画でもあるように「ガチとゆるの中間点」である。だからシフトストロークは短過ぎても長過ぎてもダメだし、クラッチの繋がりも早過ぎても遅過ぎてもダメだし、レスポンスも鋭過ぎても鈍過ぎてもダメなのである。ソレ等全てが、GTSの主目的であろう高速道路～ワインディングってシチュエーションでドンピシャになるように作られてるのである。だからこの911S/Tに関しても、間違いなくドンピシャに合わせてくる事必至なのである。やっぱ何だかんだ言っても、ピュアな走りを追求するとポルシェに辿り着いてしまう、ソレを確信した今日この頃であった。.
