ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「最高の癒しは長い散歩。足のリズミカルな動きが、頭にはった蜘蛛の巣をきれいさっぱり掃除してくれる」
By アン・ウィルソン・シェイフ
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*国産車とカスタマイズ
なぜ80年代~90年代にかけて、国産車のカスタマイズやチューニングが流行ったのか。当時のニッポンがバブル前後でカネに溢れてた、クルマ持ってる事がモテる事だったのもであるが、一番はやっぱり「ニッポン車がショボかったから」だとワタクシは思うのである。あの時代のニッポン車はまだブランドを確立しておらず、故に安い値段でしか売る事が出来ず、必然と純正パーツは妥協した値段の安いモンが使われてたのである。だからオーナー側で交換するしかなく、そして元の出来が悪い→交換すればしただけ性能がアップしたので、皆面白がって弄ったのであろう。特にニッポン車はアメ車に並んで耐久性だけはあったので、チューニングベースとして優れてたであろう。
雨さん & 大川さん チューニング界 伝説の走り スペシャルトーク V-OPT 066 ②
ンで今の時代、なぜチューニングが廃れてきたかって、バブルが終わってニッポン人が貧しくなってきた、スポーツカー持っててもモテなくなった、クルマ以外の娯楽が増え過ぎたのもだけど、一番はやっぱ「ニッポン車の質が上がってきたから」だと思うのである。もうノーマルのままでも十分やってけるようになって、弄らなきゃダメってトコがドンドン減ってって、更に言えば競技などの必要に応じたチューニングパーツをメーカーの方で用意するようになったから、社外やショップへの依存が減ってきたのである。ぶっちゃけ今の時代、クルマ弄ってるヤツは80年代~90年代のオッサンばかりであり、若い子はクルマ乗ったとしても弄る事にあんま興味は無いっぽいのである。
*インプ&ランエボの夢の続き
ただソレが悪い事かと言われれば、ワタクシはそう思わないのである。やっぱ何だかんだノーマルが一番バランスが良くて、かつ耐久性も一番高いからである。だからノーマルの状態で十分にポテンシャルを引き出し切ってるって事は、乗る側としては望ましい事なのである。そう思ったのも、コレに乗ってからである:
ドサクサに紛れてケイマンGTS4.0に試乗した後、その近くにあったGRガレージにて偶々GRヤリスが試乗車として置いてあったんで、再度ドサクサに紛れて試乗しちゃったのである(笑)何せ現在最もホットな国産スポーツカーなんだから、乗らないワケにはいかないのである。因みに試乗車のグレードはRZハイパフォーマンスであり、ワタクシがもしも買うなら乗りたいと思ってたグレードである。
コクピットに座ってみた感想は「あ、コレ典型的なコンパクトカーのドラポジだわ( ̄▽ ̄;)」といったトコである。フツーの人は兎も角、ワタクシは長年ピュアスポーツカーばかり乗ってきて、そのドラポジに慣れてしまってたのもあり、若干違和感を感じてしまったのである(^_^;)あとシートであるが、RZHPのスポーツシートでもホールド感が足らんのである。もしも買ったとしたら、ココは真っ先に替えるトコであろう。ケイマンGTSのスポーツシートが秀逸だっただけに、ソコんトコ頑張って欲しかったのである。あとMTの操作感であるがコレが実に良く出来てるのである。特にiMT(オートブリッピング)が秀逸で、実に心地良くブレーキからのダウンシフトが決まるのである。秀逸なんだけど、やっぱケイマンGTSと比べると見劣りするのである(笑)
動画でも言ってるように、走りは最高なのである。ノーマルモードでは若干ダルいけど、スポーツモードにすると街乗りでも心地良くクルマが曲がるようになるし、トラックモードだと4輪がシッカリ踏ん張ってるのが分かるのである。でもってどのモードでも、FFレイアウトに良くある変なアンダーステア感が殆ど感じないのである。シャシー剛性がシッカリしてて安心できるのもだけど、ソレ以上に良いのが足回りである。柔らかいんだけど腰がシッカリしてて、強めのコーナリングでも砕けない。国産車でもこのレベルで純正サスを作れるようになったのかと思うと、実に感慨深いモンがあるのである( ̄▽ ̄)今は亡きランエボ&インプの良い意味での正常進化系だと、今回乗って改めて確信した次第である。
*トヨタ\(^o^)/ハジマタ
まぁケイマンGTSと比べると色んな細かいトコでの粗が少なからずあるのであるが、コレはケイマンGTSが秀逸過ぎたんでしゃーないであろう(笑)もしもワタクシがこのクルマを購入するとしたら、弄るトコは先ずシートである。後はTRDとかGRパーツから出るであろう車高調入れて、ソレに合わせてタイヤをスポーツラジアルにして、大型コース向けにリミッター解除を兼ねてECU弄って、ソレだけで十分である。ホントに良いクルマは余計な事すると逆にデチューンになってしまうモンであり、GRヤリスもソレだとワタクシは睨んでるのである。素性が優れてるんだから、余計な事はしない方がクルマを速くできるのである。
ドリキン土屋圭市がGRヤリスの2グレードを比較試乗! ライトチューン仕様の実力やいかに DK Keiichi Tsuchiya GR Yaris Circuit TEST DRIVE RZVSRC
まぁ粗が多いのは新型車の初期型の宿命なので、ソコからマイナーチェンジやフルモデルチェンジを繰り返して熟成していけば良いだけの話である。にしても、トヨタは実に良い仕事をしたと言えるのである。速いのもだけど、何より「ニッポン的なスポーツカーとは」という問いに対する模範解答を提示してきた事がワタクシ的に高評価なのである(^-^)ケイマンもヤリスもだけど、やっぱクルマって実際乗ってみない限り正しい評価なんて出来ないのである。真に信用できるのは自分自身の五感であり、いくらテメェに自信が無いからと言って、判断を他人の言葉に任せてはいけない。自分に自信と責任を持たない限り、ガチで良いモンは得られない事を確信した今日この頃であった。