ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「信用とは人に好かれること、約束を守ること、人を儲けさせることにつきる」
By 本田宗一郎
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*発展途上国と会食
もう間もなく帰化から丸5年であるが、5年前の今日のワタクシはインドネシア人だったのである。インドネシアと言えば殆どのロンマニアの方は「バリ島のある国でしょ?」の認識しかないと思われるが、ワタクシは生まれてこの方バリなんぞ行った事が無いのである( ̄~ ̄)で、インドネシアがどんなトコと問われたら「典型的な発展途上国」といったトコである:
youtu.be
ワタクシが留学目的でニッポンに移り住んで、その数年後にスハルトの独裁政権が終わって、何時の間にかフツーに民主主義国家に移行して、何時の間にか「ポスト中国」的な扱いになってるのである。よーするに「ワタクシはインドネシアの経済成長を味わう前に、バブルが弾けて経済成長の終わったニッポンに移り住んじゃった」って事である(笑)
というワケで、ワタクシは今の豊かで進化したインドネシアを全然知らんのである(´・ω・`)一応向こうにも知り合いやら友人やらは居るのであるが、国が離れてて話が全然合わなくなって、そのまま疎遠状態である(´ヘ`;)ワタクシの記憶に残ってるインドネシアは昔のバリバリの発展途上国のソレで、分かり易く言うとこんな感じである:
- 貧しいからあらゆるモンが奪い合いになり、治安が悪化し、モラルが大幅に低下する
- モラルが低いから社会インフラが真っ当に機能せず、融通を効かせてもらうために賄賂や汚職が横行する
- モラルハザードから身を守るために家族や仲間以外の人間を信用しなくなる
- 家族や仲間の絆を強めるために厳格な集団主義が適応され、人権や法律が無視されるようになる
- 対等な人間関係というのは基本的に無く、余所者は基本的に服従させるor服従するかの二択
- 信頼関係やルール順守という考えが乏しいから競争が成立せず、重要ポストがコネや賄賂で決まる
- 技術やモノは他所から買えばいいor盗めばいいと考える様になり、自国産業が育たない
- 社会にダイナミズムが無いから誰も積極的に行動せず、ズルや手抜きが横行する
- 当然だけど貧富の差はドチャクソ大きくて、極僅かな人間がアホほどの富を独占するようになる
- マトモな人や高学歴高技能な人はそんな状況がバカバカしくなって、国を出てしまう
この一番最後の項目に概してるのがワタクシであり、ニッポン国籍取って今に至るのである。そういう環境の中で育つと、何をするにしても直接顔を合わせて話をするようになり、食事会等の頻度が増えるのである。コミュ力がソレなりに高いと顔や雰囲気から信用できるヤツorできないヤツかを見抜けるようになるため、信頼関係を築く為にも直接顔合わせする事は重要になってくるのである。
*他人信用すべからず
こう書けば、ワタクシが【メルカリでトラブルが云々】についてどう考えてるかがお分かり頂けると思うのである。メルカリ事務局の姿勢?相手側の対応?ソレ以前に「なぜ顔も名前も所属も分からんヤツを信用してしまったのか」が問題なのである。ワタクシだったらメルカリなんてまず利用しないし、利用するにしても「ノークレーム&ノーリターンで」って注訳入れた上で、最悪騙されたとしても問題無い範囲でしか使わないのである。この手の取引はちゃんとした中古商を相手に行うか、個人取引ならば顔と名前と所属の確認できる相手とだけすべきなのである。
この件に関してメルカリ側を叩くヤツのが多い事が「やっぱニッポン&ニッポン人だねぇ~( ´∀`)」って思ってしまうのである。もしコレがインドネシアで起こった事だったら「顔も名前も所属も分からんヤツの言い分をそのまま信じるなんてバカ乙m9(^Д^)」ってなるであろう。でもってメルカリそのものについてどう思うかと問われたら「元々そのリスクを承知した上で取引するトコでしょ」としか言いようがないのである。怪しい店で売ってる中古品に認定中古品と同じ品質や扱いを求める事が間違いなのであり、信頼と安心が欲しけりゃお得度は低くなってもちゃんとしたトコで取引すべきなのである。
まぁただ何ちゅーか、気持ちは分からんでもないのである(^_^;)今時は格差社会になってきて生活が苦しい→その中で最大限上手く遣り繰りしたいって気持ちもあるのもだけど、同等かソレ以上に「こういうのを上手く活用して欲しいモンをお得に手に入れてる俺情強<( ̄^ ̄)>」ってルサンチマンかましたくなってしまうからである。でもコレは古人言うトコの「貧すれば鈍する」ってヤツであり、長い目で見ると殆ど得してないって場合がほとんどなのである。得したいんだったら出費を抑えるよりも、収入を上げていく方が遥かに有効なのである。
*一番の近道は遠回り
何故ちゃんとしたトコに売ると安いのか&ちゃんとしたトコで買うと高いのかって、つまりそういう事である。その分のコストを信頼と信用を得るために回してるんだから、そりゃ値段は高くなるのである。分かり易い例がEVで、EV信者はよく「何故テスラやBYDは大胆なアイディアを短時間で安く商品化するのに、既存メーカーはソレをしないのか」って言うけど、その答えは「既存メーカーは徹底した安全テストに手間とカネを掛けているから」なのである。テスラやBYDとかは良くも悪くも典型的なベンチャー企業で、品質や安全性よりもフットワークの軽さが重視されるからである。
何故こうなるって「最低限のテストしかしてないから」である。そうする事でコストと時間を大幅に削る事ができ、リスクを顧客持ちにする事で「安価で高性能」を実現してるのである。因みに日産リーフは販売前にありとあらゆる可能性を想定して様々な厳しい実験やテストを行ってきたから、今の今に至るまで重大な火災事故は全然起こってないのである。良いモンは高い、安いモンは悪い、もし安くて良いモンがあったとしたら、ソコにはカラクリがある。カラクリが分からないのであれば、安易に安モンに手を出すべきではない。ソレ基本だけど重要な今日この頃であった。