アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

DAY OF THE DEAD

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「これからは時代の先を読んで、世の中にない商品を送り出していかなければすぐに取り残されてしまいます。それには、新製品の開発を担う創造性豊かな人材を抱えることが経営の要となっていくはずです」
By 辻晴雄

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*世はまさに大ネオクラシック時代!!
 サブタイにあるネオクラシックって聞き慣れない言葉であるが、よーするにクラシックカーの分類の一つである。コレは国ごとに区々なのであるが、平均すると「50年以上前のクルマがガチクラシック(以後ガチクラ)」で「20年以上前のクルマがネオクラシック(以後ネオクラ)」といったトコである。でもって今、世界的にネオクラブームなんだそうである。ニッポンの90年代スポーツカーがアホみたいな価格になってるのはソレがネオクラに属するからであり、海外に流れまくってるから値段が高騰してるのである。因みに国産車だけでなく、BMWもE36とE46が、ポルシェも964と993がアホみたいに高騰してるのである。

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 曰く「ネオクラは昔ながらのアナログな乗り味と、丁度良い機械化があって楽しい。ガチクラはマジで大変」なんだそうである。ワタクシが思うに、コレも正常性バイアスの一つなんじゃないかと思うのである。ココ数年のクルマ業界はEV時代への移行準備もあって急激に電子制御化や電動化が進んで、その流れは今後も更に加速していくであろう。先日も言ったと思うが、急激な変化ってついてけないヤツを生み出すモンであり、そういうヤツは「昔は良かったッ!」って過去を振り向く事で心の平穏を得ようとするのである。人間にとって安心安全安定は最重要課題であり、自由や利便性のランクって結構低いのである。

*新商売、はじめました?
 特にニッポンのネオクラは国産車はその圧倒的な信頼性ゆえに&輸入車は状態の良い個体が多いが故に、ニッポンにあったネオクラ個体は海外でも人気が高いんだそうである。こう書けば、何故BNR34にあんなアホみたいな値段が付くかが理解できるってモンである。BNR34はあの国産スポーツカー全盛期を代表する一台であり、いわば「キング・オブ・ジャパニーズネオクラ」なのである:
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でもって以前にもネタにしたように新コロ禍で経済を回す為に各国政府や銀行がカネを市場に流しまくって投資が加速して、その溢れたカネが中古車市場にも流れて、ソレが今のバブル状態を生み出してしまってるのである。

 その所為でBNR34及びネオクラスポーツカー乗り達は盗難の恐怖に怯えなきゃならんのだから、とんでもない傍迷惑である┐(´д`)┌乗ってる本人等からすればブランドでも何でもない国産車乗ってるだけなのに、何時の間にかそうでなくなってしまったのだから、恐らく理解不能であろう。ソコでワタクシが新商売を考え付いたのである。名付けて「ネオクラ維持管理サービス」である:

  • チューニングショップやカー用品店などが主体になって、大型ガレージにて顧客のクルマを預かるサービスを提供
  • ガレージは監視カメラや各種センサーや複数の警備員により24時間365日管理されている
  • 基本は保管だけだけど、追加料金を払う事でクルマの動態保存や車検代行も請け負ってくれる
  • オーナーが乗りたいと思った時に何時でも乗り出せて、乗り終わったらまたガレージに戻す

とまぁこんな感じである。メインターゲットは主にネオクラオーナーに良く居る「月1~2回ぐらいしか乗らないけど、思い入れがあって一生手放したくない人」的な人向けのサービスである。多少カネはかかるが安全性は非常に高いし、ネオクラが抱える様々なトラブルにも対処できるから、長い目で見れば安上がりって寸法である。

 とは言っても、商売センス皆無なワタクシですら考え付くアイディアが実用化されてないって事は、つまりそういう事なのであろう(笑)でも90年代スポーツカーって今や”名誉スーパーカー”なのである。オーナー達の認識は未だに「安くて速い走り屋向けのクルマ」なんだろうけど、諸外国のクルマ好きは中古フェラーリ以上のカネを出してでも欲しがるシロモノなのである。名誉とはいえスーパーカーであるからには、スーパーカーに匹敵する管理が必要なのである:
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先ずは【パンテーラZ】や【クリフォードG6】の上級クラスをシッカリした専門店でインストールして、あと【ココセコム】を仕込んで、ソレでも尚ダメだった場合に備えて全損害を補償し切るだけの自動車保険に入る。盗難ランクの上位に入るようなクルマに乗ってるなら、この3つは必須だとも言えるのである。

*弄りよりも維持り
 今までは安全だと思われてたR35も生産終了濃厚となって、中古価格がシャレにならん事になって、となるとオーナー達も警戒が必要になるって事である。あとソレと同じかソレ以上に警戒が必要になる車種がもう一つ。ソレはズバリ「WRX-STI」である。つい最近次期モデルが無い事が半公表され、恐らく今後は中古価格も上昇して、盗難のリスクも増えるであろう。R35オーナーなら金銭的にも余裕はあるだろうけど、WRX-STIオーナーからすれば「360諭吉ぐらいのクルマに50~60諭吉もするセキュリティー入れるなんて(´・д・`)ヤダ」だろうけど、盗られたらもう買えない可能性は高いのである。

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 だからワタクシはこう思うのである。国産スポーツカーを得意としてたチューニングショップ達はチューニング部門は縮小して、その分をカーセキュリティーやレストア事業に回すべきである、と。どうせ今後のスポーツカーは電動化や高価格化が更に進んで、チューニングのニーズそのものが減るorあっても対応できなくなるのである。だったらネオクラオーナーに求められるモン、即ち「今後も末永く安心して乗ってくにはどうすれば良いか」に注力すべしなのである。弄りよりも維持り、ワタクシ自身の言葉ではないが、非常に良い言葉だと思う今日この頃であった。