アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&718ボクスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

PSALMS OF THE MORIBUND

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「若いうちは赤字でも、戦うためにまず自分に投資をする。いまの自分に投資できない人が未来をつかむことなんてできない」
By 猪瀬直樹

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*ポルシェ \(^o^)/ハジマタ
 今あっちこっちのクルマブランドがデカい損失を出してるが、デカい損失を出してるトコには1つの大きな共通点があるのである。ソレは「EVに前のめりだった」である。傍から見ると「バカだねぇ~(ノ∀`)」って思えるだろうけど、そうしなきゃならん理由は多分こんな感じであろう:

EVは新興メーカーでも製造できる

EV時代になったら、当然だけど星の数ほどの新興メーカーが参戦してくる

既存メーカーの競合と合わせても、とんでもないレッドオーシャンになること必至

( ゚Д゚)マズー

だから前のめりでも良いから早めに参戦&莫大な投資を行う

そうすれば余所よりも一歩前に出られて、その分だけ有利に戦う事ができる

(゚д゚)ウマー

というワケである。株の話をする靴磨きのガキの逸話ではないが、流行り始めた頃に参戦してももう遅いのである。だから本格的なEV時代が来る前からその準備をしておいて、EV時代になった時には他社をリードできるようにしておかなきゃなのである。だから日産はHVを犠牲にしてe-PowerからのEV化を目指したし、ポルシェは911以外を全部EVにするつもりでワタクシ等オーナーにタイカンを抱き合わせたのである(笑)

 ワタクシも10年代後半ぐらいの頃は「このまま上手く行けば50~60%の確率でEV時代なんじゃないかなぁ(^_^;)」って思ってたけど、コロ19→ウクライナ紛争の流れから一気に話が変わってきたのである。でもって大損こいたポルシェもEV一辺倒路線は止めて【新シャッチョの元で新しい経営計画】を立ててきたのである:
youtu.be
売れ筋の911とカイエンのバリエーションを増やして、本格的にスーパーカーに参入して等々。よーするに「売れるモン、利益率の高いモンで勝負を仕掛けていく」って事である。ポルシェは何だかんだEV一辺倒ではなく、ICE技術もある程度は残しておいてたから、今回はソレに救われたって感じである。

*ホンダ \(^o^)/オワタ
 そう、こういう時に大事なのは「保険を残しておくこと」なのである。日産の何がダメだったかって「ICEをほぼ捨ててEV時代に全ベットしちゃった」って事がである。失ってから慌てて戻そうとしても人材とノウハウは既に失われてる→その時点で大幅に遅れるから、少数であろうとも技術やノウハウは開発し続けなければならないのである。でもってコレは日産に限った話ではなく【実はホンダもそうだった】のである( ̄▽ ̄;)今までF1等で散々アピールしまくってたICE技術を「全部捨ててEVとECVに集中します」って言った時には超絶イヤな予感がしてたのであるが、案の定こうなってしまったのである('A`)

youtu.be

 でもって日産同様、ホンダの何が問題って「EV路線から引き返したくても、引き返した時に売りにするモンが無い」って事である。ポルシェはソコんトコ911やカイエンというブランドの看板が残ってるし、モタスポイメージや走りのエンジニアリングもそのまま残ってるから、EVを縮小したリソースをそっちに回してその場を凌ぐ事ができるのである。リセールを期待してたオーナーには傍迷惑な話かも知れんが(笑)ソレでも当面の利益は確保できる→確保できてる内に失ったモンを色々取り返す事ができるからである。今の日産がソレであるが、ソレが無いと悲惨な事になってしまうのである(;´Д`)

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 あとホンダの何がダメって「売れるEVなんて何一つ持ってないのにEV専業を宣言しちゃった」に過ぎるのである。日産は15年前からリーフをデビューさせて、ソコから細々と実績を築き上げてるからこそアリアやサクラがソレなりの支持を得ているのである。ホンダは一時期ホンダeなるEV売ってたけど、全然売れなくてすぐ生産終了になってて、ソコから「コレからは新型EVをガンガン出してきます」って言われても、何処に魅力を感じればいいのかが分からんのである( ̄~ ̄)ワタクシだったら得体の知れないホンダの新型EV買うよっかは、何だかんだ実績は積み上げてるテスラを選ぶ次第である。

*アイコンとしてのVTEC
 だから「EV事業に失敗したホンダが本来売りにすべきだったモンは?」と問われたら、ワタクシは「VTEC」と答える次第である。ホンダは何だかんだエンジンで成り上がってきてて、エンジンに関するブランドをソレなりに築いてきたんだから、ソレを捨ててはいけなかったのである。よーするにポルシェが再建のキモとして911やカイエンを掲げたように、ホンダはVTECエンジン(及びその搭載車)のブランド力で「数は少なくても1台でNBOXの何十台分の儲けを出せるブランド車種」を作るべきだったと思うのである。ソレがあれば、原点回帰もより簡単だったと思うのである。

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 以前にも話したが「なぜクルマにおいてブランド力は重要か?」って、その答えは「ブランド力があれば1台あたりの儲けが増えるから」なのである。ホンダは「ホンダの技術力」にブランド力を求めたが、技術にはブランド価値は付かないのである。技術って常にスペックのみで評価されるから、技術が劣れば価値は当然無くなってしまうのである。でも911が典型的なソレであるが、人は伝統に対してはカネを出すモンであり、その伝統が時代遅れの技術の上に成り立ってようが価値を持つのである。優れてることと、価値があることは、全く別の話。商売するならソコを忘れてはならない今日この頃であった。