アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

WHEN LEGENDS RISE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「単に撤退するのではなく、撤退する目的を持ちたまえ」
By ラルフ・ワルド・エマーソン

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*技術屋は腹十二分に
 何故ホンダがココまで落ちぶれたかって、ワタクシが思うに「技術屋にメシをガッツリ食わせなかったから」である。最高の技術を売りにする為には最高のエンジニアが必要であり、そして最高のエンジニアは人並みの給料じゃ働いてくれないのである。昔なら兎も角、今はネット全盛期のグローバル時代である。優れたエンジニアは世界中の企業が欲していて、優秀な人材のヘッドハンティングにカネを惜しまない企業は世界に無数とあるのである。ホンダに限った話ではないが、ニッポン企業は「人材を育てる」事ばかり考えていて「人材を引き込む」「人材の流出を防ぐ」事を軽視しているのである。

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 ンで、何故ホンダが技術屋にたらふくメシを食わせられないかって、そりゃ稼げないからである。ニッポン車が得意としてた「安くて高性能」ってのはある程度まで行くと限界が来て、ソコからは今トヨタがやってるみたいに「高いけど超高性能」のブランド戦略に移行してくモンなのであるが、ホンダはソコでしくじってしまったのである。フェラーリは1台売る毎に800~1200諭吉稼げるのに対し、ホンダは1台で3~8諭吉しか稼げないんだから、そりゃ超一流の人材を超高給で抱えられる筈が無いのである。ホンダから技術を取ったら他に何が残るんだって話である。

*?年振り5回目の撤退
 そんなホンダであるが、驚いた事に【2026年に5回目のF1復帰を果たす】んだそうである。多分ロンマニアの皆様もワタクシ同様、参戦前から「撤退マダァ-?(・∀・ )っ/凵⌒☆チン チン」って考えてる事であろう(笑)古人曰く「2度ある事は3度ある」との事であるが、4度あったら5度目も確定と考えるのが理に適ってるってモンである(爆)一応ホンダは「2040年にEVとFCVのみのメーカーになる」と脱ICE宣言してた筈なのに、何故F1という途方も無くカネがかかるモンでICE作るのかをワタクシなりに考えてみたのであるが、やっぱ2035年以降じゃないかと思うのである。

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 多分であるが、クルマ業界は合成燃料+ICEの流れが強くなってきたのであろう。元々ステランティスのシャッチョが「世界中のクルマをEV化したくても地球上のリチウム埋蔵量が足らないからムリ」と言ってて、FIA自身も「2030年過ぎても世界14億台のクルマの内12億台はまだICE搭載してる」って予想してるんだからバッテリー革命が起こらない限りEV中心のクルマ社会なんてムリな話なのである。とするとカーボンニュートラル達成するにゃ合成燃料しかなく、26年から合成燃料になるF1は実験研究や宣伝にうってつけなのである。

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 でもってこっちは残念な事に【ポルシェはF1参戦を正式に断念した】んだそうである(´・ω・`)ぶっちゃけワタクシとしてはホンダなんぞよりも遥かにワクテカしてたのであるが(笑)まぁコレばっかはしゃーないのである。まぁポルシェは他にも手広く色々レースやってるし、自分等で【カレラカップ】とかも開催してるし、何よりランボルギーニ同様にF1やんなくてもブランド力は十二分にあるので、ムリに参戦する必要が無いって事であろう。何せワタクシ含むポルシェバカ共のお布施で技術屋はたらふくメシを食ってる事だろうから、技術に関しても心配は無用である(爆)

*希望抱くなかれ
 でもそんなワタクシの冷笑とは裏腹に、どうやら多くのファンがホンダの復帰を歓迎してるっぽいのである(^_^;)まぁ単純にニッポンのメーカーが参戦するのが喜ばしいのと、あとセナ時代の栄光がまだ幾分か残っているからなのであろう。あと他にも「ホンダがF1復帰して色々盛り上がれば、昔みたいにホンダのラインナップにスポーツカーが多数復活するかも」って期待も少なからずあるんじゃないかと思うが、その点に関してワタクシは「ホンダの市販スポーツカー復活?ソレは99.999%無いから安心しやがれ。諦めてポルシェ買おうず」と言っておく次第である(笑)

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 ちゅーのも今のホンダに高いクルマを売るブランド力は無いし、そして今時ガチで速いクルマを作りたいなら高く売るしか方法が無いのである。でもって百歩譲って高く売れたとして、S660やCR-ZNSX等で名車の復活に失敗しまくってるホンダにガチで良いクルマを期待できるのかって話である。NSXがソレだったけど売る相手も売り方も売りモンも色々と間違っていて、一部の熱狂的なホンダ信者やカーコレクターに少数売れただけで、一代限りでまた生産終了。今後何が復活しても、また同じような末路を辿る運命しか想像できんのである。やっぱ継続は力、改めてそう思う今日この頃であった。