アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

WORKS OF CARNAGE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「人間は、二通りしかいない。成功者と失敗者ではない。成功も失敗もする人と、成功も失敗もしない人である」

By 中谷彰宏


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*理想論って何ですか?

 大した数ではないが、ワタクシは今まで色んな人に出会ってきて、新たに思った事が一つあるのである。ソレは「理想論を語るヤツとはどういうヤツか」という事についてである。ソレについてのワタクシの今の答えは「挫折した事無いヤツか、あるいは挫折したまま立ち上がれないヤツか、本気の本気で信じてるイカレポンチ」である。1つ目であるが、若いヤツほど理想論を語りたがるのは、世の中を知らないからである。世の中に出ればカネや権力が理想よりも重視される場合なんて間々あるし、正しい理論が感情論や世間の空気とかやらに飲み込まれるなんてのもザラである。そんな中で理想を通そうと思ったらテメェの理想にある程度妥協したり、正しくとも無力なテメェの現実を直視しなきゃならなくなるのである。ソレを知らないヤツが、高々と理想論を掲げるのである。


 ワタクシが知る限り一番多いのは2つ目であり、コレはよーするに立ち上がる気力が無いか、気力があってもまた傷つくのが怖いヤツが「世の中が悪いから自分は上手く行かないのであり、世の中が変わらなければ立ち上がってもムダだから、自分は理想を説いて世の中が変えるように問いかける。決して自分が無力だからではない」って言い訳してるソレであり、ニートとか引きこもりとかが好んで用いるソレである。でもって3つ目のソレは正真正銘の危険人物であり、関わっちゃいけないタイプの人間なので説明は省略するとしよう(笑)だからワタクシは理想論を語るヤツを基本信用しないし、どんなに酷くったって現実論をぶっちゃける次第である。


 昔は結構呼ばれてた発達障害関連の講演に最近は余り呼ばれなくなったのは、やっぱワタクシが現実論をぶっちゃけ過ぎてるせいなんじゃないかと思うのである(笑)何せ多くが「貴方はそのまんまで良い、変わらなければいけないのは社会の方なんだ。社会が理解すれば貴方の境遇は変わる、だから一緒に頑張ろう」って言う中、ワタクシは「そのまんまじゃダメだから挫折したんだろーが、社会は理解する価値の無いモンを理解しようとするヒマもカネもねーよ。テメェが世の中に利益をもたらす魅力的な人間になれば、社会の方から諸手を挙げて歓迎してくれる。だからゴチャゴチャ言ってねーで立てや(#゚Д゚)ゴルァ!!」って言うモンから、そりゃ歓迎されない筈である(爆)


発達障害者の敵

 何故今日は久しぶりにこのネタ出したのかというと、どうやらワタクシは発達障害者の敵になってしまったらしいからである(笑)元ネタは【発達障害者の敵と味方】ってまとめなのであるが、この中で「成功した発達障害者。障害に無自覚なまま社会的地位を得ることが出来た人と、発達は自覚した上で能力に恵まれ努力したことによって成功した名誉健常者。この二つは多くの発達にとって大きな敵」とあるので、この基準に従えばワタクシは敵の一味だという事になるのである(^_^;)コイツ一人の意見だったら何ともないのであるが、ワタクシも実際「成功した当事者の話はアテにしないように」って言ってた知人がいるし、面と向かって「ロンさんは特殊な例だから」って言われた事もあるのである( ̄〜 ̄)


 が、ソレに対しワタクシは「運や能力があっただけって言うけど、単にあっただけじゃ何の役にも立たない」と反論する次第である。能力があったって鍛錬しなきゃ実力にはならないし、運が回ってきても実力が無けりゃソレを掴めないのである。だから結局、努力が大事なのである。努力すれば必ず成功するとは限らんが、努力しなきゃ運や能力は決して身に付かないのも事実である。でもってワタクシが知る限りの成功した発達当事者ってのは、皆この努力を惜しまなかった人である。現実を見ず、そういう地道な努力を一切評価せず、ただ単に”名誉健常者””発達障害者の敵”とレッテル貼りする。何かを得るために努力は必要なのは健常者も障害者も同じなのに、何言ってんだかって話である┐(´д`)┌


 ワタクシは今の世の中に発達障害への正しい理解があるとは思ってないし、偏見もまだまだあると考えてるし、当事者側にも努力してもダメな人が少なくない事も認める次第である。じゃあ何故ソレでも当事者サイドに社会参加を薦めるのかと言えば、ソレが現実的に一番確実な方法だからである。世の中が変わるとは限らんし、変わったとしても相当な時間がかかるのである。が、自分を変えるのならすぐにでも出来る事だし、自分を変えて成功を収めた前例なら沢山ある。だったら少しぐらい理想に妥協して、現実をシッカリ直視して、ダメージ上等で社会の矢面に立つのがベストな選択だとワタクシは考えるのである。ワタクシが前々から言ってる事であるが、理想ってのは現実問題を一つずつ解決していった先にあるのである。


*モチベーターになろう

 例えば一人の当事者が成功を収めて、フェラーリに乗れるまでになったとしよう。ソレ見て「俺もフェラーリに乗れるように努力するぞ〜(* ̄0 ̄)/」って考えるか、或いは「健常者社会に媚び売ってフェラーリ乗り回すなんて、アイツは名誉健常者であり、発達障害者の敵だ( `д´)」って考えるののどっちが良いかと問われたら、ワタクシは間違いなく前者である。前者はポジティブな動機によるモンだけど、後者のはネガティブな感情によるルサンチマンに過ぎないからである。でもって健常者であれ当事者であれ、ネガティブな感情が美しくない事には変わらないのである。だからワタクシには敵は居ない。居るのは関心が持てるエキサイティングな人か、どうでもいい退屈なヤツかだけである。


 ワタクシがブログで情報発信を続ける目的も、実はコレなのである。何ちゅーか「アスペルガーの当事者でも、こうやってポジティブに人生を楽しめますよ〜(*^-゜)v」って伝えたいのである。あともう一つは「フェラーリはまだムリだけど、R35GT-Rなら何とかなる。ワタクシが保証する」って伝えるためでもあるのである(笑)あと蛇足であるが、ワタクシのブログ読んで「俺もR35に乗れるように努力するぞ〜(* ̄0 ̄)/」ってポジティブなモチベーションを抱いた人は、ワタクシの知る限り未だ居ない(爆)今回は見送ったけど、あともう数年経てば「発達障害者でもポルシェ911乗れる」って報告なら何とかなりそうなので(核爆)皆様のご期待を願う今日この頃であった。