アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

INFAMOUS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「働くことは、まさに人生の試練や逆境さえも克服することができる”万病に効く薬”のようなものです。誰にも負けない努力を重ね、夢中になって働くことで、運命も大きく開けていくのです」
By 稲盛和夫

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*自分のため、親のため
 ワタクシのジャスティスの1つに「発達障害当事者は可能な限り就労すべし」というのがあるのである。自分で自由に使えるカネが貰える、やり様によってはその自由に使えるカネが増えるってのもあるけど、大きいのはやっぱ「働いて自活できるようになれば、その分親の負担が減る」ってトコである。そう、いい年こいて無職である事の何が問題って、親がその分を負担しなきゃならないからである。定年を過ぎた後も働き続けなきゃならんし、自分が亡き後も子供が食っていけるように遺産を残さなきゃならないわで、要は子供が働かない限り、親は死ぬまで&死んだ後もカネの心配をしなきゃならなくなるのである。


2018-05-21 8050問題 高年齢の“ひきこもり” 不安取り除くために・・・

 そう、働くという事は自分の為だけじゃなくて、親の為でもあるのである。親が定年後を自由気ままに過ごせるようになるのもだけど、自分が死んだ後の心配を取り除く事が出来るようになるからである。当たり前の事の様に感じられるけど、コレって立派な親孝行でもあるのである。親孝行って、別に意図的に親を喜ばせるだけじゃないのである。親の負担を取り除いてあげる、親の心配を無くしてあげる、たったソレだけでも十分な親孝行なのである。特に発達当事者にとって、ソレ以上の親孝行は無いであろう。発達界隈にゃ中高年の無職ニート当事者がが親のカネで当事者活動しながら「世の中を変えるッ!」って息巻いてるヤツが少なくないのだが、ワタクシはソレに対し「さっさと働いて親御さんを楽にしやがれo(*`ω´*)o」と答える次第である。

*発達当事者大就職時代
 こう書くと「じゃあ働きたくても働けない当事者はどうするんだッ!」って言われるんだけど、ワタクシはソレに対し「今は公共でも民間でも就労支援サービスが選り取り見取りだから、ソレ利用すれば?」と答える次第である。ワタクシがアスペルガー症候群と診断された頃は世間は発達障害のハの字もロクに分かってなくて、就労支援サービスも僅かしかなかった上に規模も小さかったのであるが、今じゃ全国規模の企業が何社もあって、何処の大学病院でも発達を扱えるようになってて、ネットスラングでも頻用されるようになってきて(笑)昔とは比べモンにならんぐらい充実してるのである。現にロンマニアの方の何人かは、このサービスを利用して今じゃ立派な社会人となっているのである。


発達障害の就労の最新事情 2018 | 発達障害応援企業 株式会社Kaien 保護者会より

精神障害・発達障害の方に特化した就労移行支援事業所 平塚 横須賀 一般社団法人ペガサス

 ワタクシが就職した頃は発達障害の存在を知ってたのは一部の精神科医ぐらいであり、更にソレより昔には穢れ扱いだったんだから、その頃と比べりゃ今は正に天国である。実際ワタクシも何回かその現場を見てみたのだが、コレが実に良く出来てるのである、単に仕事のやり方だけじゃなくて、社会に出る時の最低限のマナーや礼儀も教えてもらえるし、何かあった時の各種バックアップだってちゃんと用意してあったりするのである。時折「アレだけじゃ足りないッ!」なんて言うヤツが居たりするが、間違いなくソイツはその手のサービスの現場を実際に見た事が無いと思われるのである。因みにワタクシが見たソレも結構前の話だから、今はもっと充実してると思われるのである。


【LITALICO仕事ナビ】就労移行支援って何するの?通うとどうなる?

 無論、ソレをやったからって皆が皆上手く行くとはワタクシも思ってないのである。実際、ソレやって上手く行かなかった人も何人か知ってる次第である。が、やりたくてやろうと思えば上手く行く確率は格段にアップしてるのは間違いないのである。そう、この「やりたくてやろうと思う」がキモなのである。ワタクシもそうであるが、どんな優れたサービスも、やる気のないヤツまで助ける事は出来ないのである。助ける事が出来るのは、多少なりと「自分で何とかしたいッ!」って思ってる人だけであり、そういう人に地図や水や食料を与えてあげるのが支援なのである。バッテリーとオルタネーターが無けりゃエンジンをかけられないのと同様、やる気が多少なりとなけりゃ何も始められんのである。

*ソレでもダメならば
 こう書いたとしても「支援を受けに行けない人はどうするんだッ!」とか「あの程度の支援じゃ足らないッ!」とかぬかすバカは極少数ながら居るのであるが、そんなヤツの為にも「仏のロン」の異名を持つワタクシは丁寧に答えようと思うのである(笑)この場合、2つほど方法があるのである。1つは「ナマポを申請する」である。ワタクシは上記に「可能な限り」と付け加えてるのはこのためであり、ワタクシは別に重度な人にまでもソレを強要する気なんて毛頭無いのである:

障害年金や生活保護は遠慮なく受けていいよ
てゆーかナマポはその為にある制度なのであり、受け取るべき人は遠慮なく受け取るべきだとワタクシも思うのである。ワタクシは別にニワトリに飛べとは言ってないのである。ワタクシはただ単に「お前がスズメかカラスならば飛べ」って言ってるだけである。

 あともう1つの方法が「共産党に入党する」である(笑)ぶっちゃけた話、能力ややる気やセンスやコネ等の無いヤツが資本主義社会で皆から認められて良い思いをしようだなんてムリな相談である( ̄~ ̄)だったら(理論上)全ての人が平等に幸せになれる共産主義にワンチャン託すしかなく、その理想社会の実現のために共産党に入党して活動すれば良いって話である:

あなたの入党を心からよびかけます
実際ワタクシの知り合いも入党まではいかなくても、その手の「皆が平等に幸せになれる社会」を目指してサヨク活動してるヤツが何人か居たりするのである。ただしワタクシの知る限り、共産主義を取り入れて皆が平等に幸せになった国は古今東西存在しないのである。全ての人々を幸せにするシステムや理念など存在せず、出来る事は一人一人が理想を目指して不断の努力を続ける事だけ。改めてそう思う今日この頃であった。

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