アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

ANGELIC ENCOUNTERS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「なぜ我々は経済的繁栄を追求する必要があるのだろうか?それは、簡単に説明すると、サイバー化が進んだグローバル経済の世界では、勝ち組が国境を越えて負け組からどんどん富を奪い、しかもその構造が固定化される恐れがあるからだ」
By 大前研一

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


承認欲求って何ですか?
 もしワタクシが反マスク反ワクチンの立場だったとして、もしマスク着用を求められたらどうするか?ワタクシの答えは「立ち去るorその場限りでマスクしてやり過ごす」であり、ワクチンも同様に「打った?」と問われたら「答えないor打ったとウソかます」である。長々とケンカ腰で説得するなんて、時間と労力のムダ以外の何でもないからである。そんな時間と労力があるなら別の事に使うし、ソレに打ちたくない&付けたくないのはワタクシが個人的にそうしたいだけであり、打ちたい&マスクしたい人を尊重する必要があるからである。

 でも何故か知らんがワクチン打ちたくない&マスク着けたくないヤツって、その必要も無いのに相手を論破しようとするヤツが少なくないのである。文句あるなら論文書くか厚労省にロビー活動でもすればいいのに、ワタクシみたいなド末端にまで絡もうとしてくるのである( ̄~ ̄)色々と考えてみたけど、思うに「テメェ等が少数派であり異端派である事に耐えられず、意見が尊重されないのが気に食わないから」じゃないかと思うのである:
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新コロワクチンってよくよく考えてみたら、正にグローバリズムの象徴の一つと言えるのである。グローバリズムってのは利便性をもたらすのと同時に世界を「ついてけるヤツ」と「ついてけないヤツ」に二分してしまうのである。でもって今の世界情勢において、ワクチン打たないヤツ&マスクしないヤツってのは、世界的少数派のレッテルを貼られてしまうのである。だからそんな風潮に反発し、過剰な反応を見せてるのである。

ローカリズムvsグローバリズム
 ネットが普及する前、人は限られた通信手段が届く範囲内で、小さなコミュニティーを乱立させて生活してたのである。各々のコミュニティーには各々の価値観で生活してる集団があり、各々が住み分け合って暮らしてたのである。ネット前の時代ってのは町毎に小さな商店が数多くあって、其々の町の人々に支えられて細々ながらも共存していたのである:
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でもネット化してグローバル化が進むと合理化や相対化が一気に進み、一番上手くやってるトコに諸々が集中するようになり、ソレ以外の小さいトコは一気に廃れてしまったのである。別にコレは経済に限った話ではなく、科学も政治も社会もそうである。色んなモンがグローバルで素早く繋がるようになって、一本化と淘汰が一気に進んで、主流派以外の居場所が一気に無くなってしまったのである。

 だから今のグローバル時代、主流でない意見は肩身が狭い事この上ないのである。でもってこの「主流」ってヤツはその殆どが欧米由来のやり方や価値観から生まれたモンなので、ソレ以外の国の人間的には価値観の押し付けに映ってしまうのである。だから欧米以外の地域とか欧米の非主流派からはグローバリズムに対する少なからぬ反発があるし、ソコからローカリズムへの回帰が進んでいくのである:

グローバリズム ローカリズム
統一した規格と価値観を元に物事を論じていく 価値観は各々のコミュニティーで異なる
基本ルールさえ守れは後は自由 ルール以上に倫理やTPOが重視される
様々な主義主張の人間が入り混じるから人間関係は淡泊 同じような価値観の人間が集まるから人間関係は重要
決まり事は基本的に明文化され、客観性が重視される 決まり事はコンセンサス的に主観で共有され、明文化は少ない
基本的に個人主義 基本的に集団主義

簡単に言うとこんなトコである。だから昔ながらのローカリズム社会に慣れた人間としては、今のグローバル社会は淡泊で薄情で、理屈っぽくて人間味が無いと捉えられるのである。だからワクチン云々で幾ら客観的事実や合理性を並べ立てても、相手の心には殆ど響かんのである。

 だからワタクシが思うに、親ロシア派も似たような感じだと思うのである。生粋のロシア人かロシアに有効的な国の人々以外でロシアを支持するヤツの中に、心底ロシアやロシア文化を愛してるヤツは殆ど居ないと思うのである。多くは「ロシアが負けたらアメリカ率いるNATO連中が益々デカい顔するようになり、グローバル化が更に加速するッ!」って嫌悪感から「敵の敵は味方」でロシアを支持してるのである:
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グローバル化により世界的少数派となってしまった人等がソレを受け入れられないとしたら、取る道は2つだけである。1つは「少数派として意思を尊重される事」であり、故にマスク着用を求められたりする事は受け入れられないのである。2つ目は「ワンチャン人生の一発逆転に賭ける」であり、反ワクが必死こいてワクチンのネガキャンしてる理由もコレである。

アスペルガーグローバリズム
 じゃあワタクシがどっち選ぶかって、当然グローバリズムの方である。ワタクシみたいなアスペルガー当事者は生まれた時からずっと少数派だったんで、その事を指摘されたって今更何とも思わんのである(笑)てゆーかグローバリズム社会の方が明確な良し悪しの基準があって、その基準にさえ従えば後は自由で、ボーダレスで交わり合うが故に変にベタベタしない人間関係の方が逆に暮らし易いのである。ワタクシが何だかんだ大都市や都市圏で住む事を好むのは、一人でも生きてけるほどインフラが充実してるのに加え、孤独である事に誰もイチャモン付けないトコが気楽だからである。

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 ワタクシはどっちも経験したから分かるのであるが、ローカリズム社会は逆に疲れるのである。そういう社会で人間関係が当たりなら実に楽しいだろうが、ハズレだったら悲惨な事になるからである。でもってアスペルガー属性のあるロンマニアの方なら身を以て分かってると思うが、アスペの人間関係は大概ハズレを引くのである(笑)でもってコンセンサスで決まる善悪ってのが更に厄介で、アスペルガーの空気の読めなさが各種トラブルを生み出す原因にもなるのである(^_^;)どっちが素晴らしいかではなく、どっちが一番マシか。ソレが物事の正しい選び方だと思う今日この頃であった。