アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

ABOUT TIME

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「時代遅れになるような原則は、原則ではない」

By ウォーレン・バフェット


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*スポーツカー文化2002年問題

 ニッポンにおけるスポーツカー及びチューニング文化ってのは2002年で時間が止まっていて、今あるのはその時代の残り火。ワタクシが国産車を語る時に常々言い続けてる事である。時間が止まってから今年で16年だが、やっぱ未だに時は止まってると言わざるを得ないのである( ̄〜 ̄)車体や技術もそうだけど、考え方までもその時代で止まってしまってるのである。その事を確信したのは【オートサロン発起人の稲田大二郎がS15シルビアで復活!】を読んだ時である:

正にこのS15シルビアこそが上記の2002年を象徴するクルマの1つだからである。コレだけじゃなく【RE雨宮は超進化系RX‐7を展示!】とかもそうだけど、今年はもう2018年だぞって話である。言っちゃ何だが、発起人と第一人者がそんな後ろ向きじゃ、この業界も先が見えたってモンである┐(´д`)┌


 何ちゅーか「2002年以前から乗り続けている従来のファンにアピールできればソレで良い、新しいファン?チューニング業界の未来?そんなんシラネ」と言ってるようにしか思えんのである。まぁ今は2002年以前からの走り界隈チューニング界隈の人等がまだ現役でクルマ乗れてるからまだ良いんだけど、その人等がクルマ降りるようになったらどうするんだって話である。本来ならココで未来に向けた提案をしなきゃいけないんだけど、ソレが全く感じられないのである。あと20年ぐらい経ったら、ココに集まってるようなチューナー達は果たしてどうなってしまうのか、ワタクシも少し心配なのである(^_^;)多分大多数が潰れていて、外車を扱ってるトコと旧車専門のトコが細々とやっていってるんだろうなって思うのである。


*MFスナイパーSPL

 でもって実車の方もそうだけど、マンガの方も2002年以降は”名作”の二文字が付くクルママンガが現れなくなってしまってるのである。ワタクシは常々「おにゃのこ達が自動車部でキャッキャウフフするアニメを作ればクルマが売れるようになる」と言ってきてるのだが(笑)企画すら上がらないって事は、やっぱソレだけ今の若い子達のクルマに対する関心は低いんだなと実感させられるのである(^_^;)さて話は変わって、と:

大した期待はせずにダメ元で買ってみたコレであるが、やってみると中々面白いのである。FPSとかTPSとかで突撃してドンパチやり合うよりも、スナイパーライフルで遠距離から仕留めるのが好きな人、結構居るはずである。かく言うワタクシも「論より狙撃」「スナイパーに非ずんば人に非ず」「犬も歩けばスナイパーライフルに当たる」「ヘッドショットは三文の徳」って言いたくなるぐらいの狙撃大好き人間である。このゲームはタイトルが示すように狙撃に特化してて、そして狙撃部分の作りが非常に良く出来てるのである:

索敵して、敵との距離を測って、弾道と風向きを計算に入れて、スコープを調整して、ソレからやっと狙って、息を止めて、撃つ。狙えば自動的にスコープの真ん中に弾が飛んでく殆どのゲームとは違い、このゲームは実銃さながらにスナイピングを行うのである。無論、ソレだとフツーの人には難しすぎるんで、オンオフ可能な狙撃アシスト機能も付いてるのである。狙撃が好きでソレを満喫するには最高なのであるが、残念ながらソレ以外の要素が結構雑でバランスが悪かったりするのである(^_^;)確かに人を選ぶゲームではあるが、ワタクシの様に「三十六計スナイピングに如かず」の言葉が自然と出て来るようなヤツにはオススメである(笑)


クルママンガの最高峰とも言っていい「頭文字D」と「湾岸ミッドナイト」の2大作品、その其々の作者の新作クルママンガの新刊がこの度発売されたのである。でもやっぱ何ちゅーか、読んだ感想は「やっぱこの人等も2002年以前の人間なんだなぁ〜(^_^;)」って思わせられるのである。出て来るクルマは新しいモンになってるんだけど、考え方が昔のソレなのである。まぁ言っちゃ何だけど、昔ながらの読者はソレなりにゲットできるだろうけど、二束三文の中古車だったAE86にプレミアを付けてしまったような社会現象は起こらないだろうと思うのである。多分今時の若い子には、このセンスや感覚は理解し難いモンだろうからである。


*古いのはどっち?

 そう、問題は車体や技術が古い事ではなく、考え方が古い事にあるのである。ワタクシが常々思ってる事は、もし考え方が古くなければ、今でもソレなりにクルマ界隈は盛り上がってただろうなって事である。ホントに走る事が好きならば、ニッポン車が無くても外車とかに乗るか、高くてもあの手この手で買いに行くか、或いはAE86みたいに本来スポーツカーでない車種を走らそうと四苦八苦するだろうとワタクシは思うのである。結局何ちゅーか、2002年以前の「クルマは高くても350諭吉前後」「MTに非ずはスポーツカーに非ず」「ハイパワーターボか高回転エンジンが至高」「クルマは弄ってナンボ」「外車は壊れやすいからダメ」の価値観がジャマをして、2002年以降も沢山あった筈のチャンスを悉く逃してるってのがワタクシの見方である。


 某ロンマニアの方が「あの時代のクルマを好きな人は、クルマそのものが気に入ってる以上に、そのクルマがあった時代をこよなく愛してる」と言っていたのだが、ホントその通りだと思うのである。その方曰く「あの時代は人々も警察も大らかで、ハデに迷惑かけない限り多少の事は目を瞑ってもらえた」「ローンが通り易い上に金利も低かったから、ソレで改造にガンガン注ぎ込めた」「スマホもネットも無かったから、免許取った若者の遊びはクルマかギターしか無かった」んだそうである:


峠でのドリフトが大目に見られてて、ショップオーナーがデモカーとショップ客を引き連れてキャノンボールをする。今じゃ考えられない事だけど、当時はそんなんだったのである(^_^;)だからそのロンマニアの方曰く「やってる事が古臭くて後ろ向きなのは分かってるけど、でもあの時代が余りにも楽しすぎて忘れられない」だそうである。果たして今後、コレに匹敵するような楽しさを合法的に提供できるか、ソコが業界の命運を握ってるんじゃないかと思う今日この頃であった。