アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

HE WHO SHALL NOT BLEED

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「不幸な、不成功の恋愛には、眼を閉じていても見えるくらい禍が無数にある」
By ティトゥスルクレティウス・カルス

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*看護師からの忠告
 ニッポン看護協会曰く「遊びと恋愛とセクロスは若い時にクリアしとけ。じゃないと歳食った時に歪んで現れる」との事であるが、その通りだとワタクシは思うのである。恋愛もセクロスも自転車と同じで、最初の内は上手く行かずに失敗しまくるモンなのである。だからカネが無い&需要が多い若者時代に失敗上等で練習しまくって、その経験を基に生涯のパートナーを見つければ良いのである:
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そう、若さの特権ってのは「失敗しても周りが大目に見てくれる」「失敗しても次のチャンスがすぐに巡ってくる」「気力体力が有り余ってるからトライ&エラーを頻繁に繰り返せる」なのであり、ソレは若い内にしか成し得ないのである。だからこそ恋愛に限らず、若い時には色んな事を試しまくるべきなのである。

 そして歳を取ると、その逆が起こるのである。失敗が困難になり、次のチャンスも巡ってこなくなり、気力や体力や時間にも限りが出てしまうのである。そしてソレ等が不可逆だと知った途端、人は焦るのである。そして若い時に得られなかったモンによる各種空白を、別の形で補おうと必死になるのである。ホストやキャバクラや風俗にハマるのも、この類のモンだとワタクシは考えるのである:
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ワタクシも発達障害当事者で、同じ当事者達のこの類の”歪み”は数多く見てきたので、その気持ちが何となく分かるのである。ソレはズバリ「フツーになれなかった事に対するコンプレックス及びルサンチマン」である。その場合「必死こいてフツーになろうとする」か「フツーに背を向けて世捨て人と化すか」の両極端に分かれがちで、その丁度良い中間点に中々辿り着けないのである。

*フツーになりたい喪男
 最近クルマ界隈で話題になってる【NSXとNRを売った51歳云々】も、ワタクシはその類だと考えているのである。もうクルマとバイクを見た瞬間、ワタクシは「あ、コレは色々拗らせてるヤバいヤツだ( ̄▽ ̄;)」って理解してしまったのである(^_^;)年齢、職業、ライフスタイル、車種とブランド、SNSでの言動等々。そういうのを見れば「コイツがテメェの心に空いたデカい穴を趣味でしか埋められない、オタクの中でも一番厄介なヤツ」ってワタクシは分かってしまったのである。そんなヤツがガルクラにハマれば、そりゃバッドトリップするに決まってるのである。

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 こう書くと少なからぬロンマニアの方々は「ソコまでNSXとNRが好きなら、何故キャバ嬢なんかの為に手放したんだ?」って思うだろうけど、ワタクシの答えは「コレが彼にとって”フツーの人”になる最後のチャンスだったから」である。恐らく彼は、フツーの人生を送れなかった劣等感や空虚感をクルマやバイクに熱中する事で埋めていたタイプの人間なのである。そんなヤツの前に「結婚してフツーの人生を送るチャンス」が転がってきたら、そりゃ自分の全人生をそのチャンスに賭けるに決まってるのである。傍から見ればバカバカしい事この上ないのであるが、コレが上記にて看護協会の言ってた「歪み」ってヤツなのである。

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 コレはフツーの人生を送ってきた健常者のロンマニアの方には理解し難い感情かも知れないが、フツーの人生を送れなかった人間にとって「フツー」は何よりも欲しいモンなのである。もしフツーの人生を送れるようになったら、そしたらワンチャン巡ってくるかも知れない。クソみたいな人生が終わって、輝かしい人生が始まるかも知れない。そして最も大きなフツーの象徴ってのが「結婚」なのである。実際ワタクシの師匠も「結婚は”フツーの人間関係を築けるヤツか否か”の目安になるから、子供は作らなくても良いから結婚だけはしておけ」とワタクシに言ったのであるが、今に至るまで果たせないままである(笑)

*生涯の目的
 あと結婚して家族を持つ事の利点は何かって「ソレだけで生涯に渡る人生の目標が得られる」って事である。ソレはズバリ「家族を見守る」って事である。仕事に何のモチベも無くとも、際立った趣味を持たなくとも、家族がいるだけで「一生を費やすに値する何か」が得られてしまうのである。結婚してない人間はソレが無いから、個別に見つけなきゃならんのである。生涯夢中になれる仕事や趣味や活動。口で言うのは簡単であるが、そういうのって滅多に見つからないモンなのである。だから独身は年老いたらテメェを見失って絶望してしまうのである。

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 あともう1つの利点は「一人で死なないで済む」って事である。特に40代を過ぎてくると同期や先輩や後輩に鬼籍に入る人が出始めて、そうなると自ずと「死」ってヤツを意識するようになってくるため、そうなると次に「自分が死んだ後に書かれるのは死亡診断書じゃなくて死体検案書なんだろうなぁ~( ̄▽ ̄;)」って考えちゃうのである(笑)この死の恐怖がテメェへの劣等感との間にケミストリーを生み出し、初老独身を徐々に狂気に駆り立てるのである(爆)でも生涯に渡る仕事や趣味や活動をしてる人間ってのは、その殆どがシッカリした人間であり、当たり前の様に結婚してる。何ちゅーかダーウィンは正しかったと言わざるを得ない今日この頃であった。.