アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

PULVER

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「ものを作らない社会は滅びる」
By 盛田昭夫

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

世界線の分岐点
 歴史を振り返ってみると「ココであの時アレしてれば世の中変わってた筈」ってモンが少なからずあるのである。良く言われるのが「もしもチェンバレンヒトラーに妥協しなかったら云々」ってヤツである。今日で天安門事件から丁度35年らしいのであるが、ワタクシは天安門アメリカはじめ西側諸国が毅然とした対応を取らなかった事もソレだと思う次第である:
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まぁ当時はソ連が実質白旗を上げてて、天安門の半年後にベルリンの壁崩壊があって、世界はもう「共産主義はもうオワコンだッ!コレからは自由民主主義が世界の主流だッ!」って空気に満ちていて「今はまだ色々とアレでも、自由と豊かさを知れば我々自由主義サイドの正しさを知り受け入れる筈」って自由主義サイドは信じ切ってて、中国の巨大市場云々もあって中国に甘々だったのである。

 でもって現在、その「自由を知り豊かになれば云々」は間違いだったことを、他ならぬその中国が証明してしまったのである( ̄~ ̄)ロシアも然りであるが、独裁国家を豊かにしても自由国家にはならず、ただ単に豊かな独裁国家になるだけなのである。でもってその豊かさを以って世界の多数派であるビンボー国家を取りまとめて、現在世界は再び分断しつつあるのである:
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中国がバブルで破綻するにせよ、破れかぶれで台湾有事起こすにせよ、いずれにせよ世界の大迷惑になる事は間違いないのである('A`)天安門以外にも色々あったのであるが、悉く「ち、中国は何時か民主化する筈だから(震え声)」って甘々な態度取ってきたツケを今払わされているワケである。今後見境の無いグローバル化は見直される事となるであろう。

*生産終了へのカウントダウン
 とまぁ、退屈で陰キャ的な政治話はコレぐらいにしておいて(笑)ワタクシが小耳に挟んだ話によると、正式なアナウンスこそまだ無いが、来年いっぱいでR35が生産終了になる事は確実っぽいのである。理由は前にも言ったように、25年12月から全ての国産新車に搭載が義務付けられている自動ブレーキに対応できないからである:

2021年11月以降に販売される新型車両には自動ブレーキの装着が義務付けられてる

ソレ以前の車両も2025年12月までにマイナーチェンジで対応させなきゃならない

2007年に作られたR35は当然ンなモン対応してない

対応させようと思ったら大幅な改修が必要になる

コスパに合わないから2025年11月までに全車両を作り切る必要がある

1台作るのに3ヶ月ほどかかるので、生産終了は25年8月ごろ

といった感じである。そう、流石にR35は古過ぎたのである(´・ω・`)日産が敢えてソレを公表しないのは、恐らく公表したらR34Nurの時みたいに「コレが最後のR35だッ!」って注文が殺到するからであろう。

 でもってR36であるが、恐らく出ないままR35は終了生産になるだろうなとワタクシは踏んでるのである。もしR36なるシロモノがあるんだったら、ソレは数年前からテスト車両がニュル北を走り回ってなければならないのであるが、そんな話は聞いた事が無いのである。来年にはGT-Rは23年振り3度目の生産終了を迎えるワケであるが、何ちゅーか寂しいモンがあるのである:


何せ計2台、合わせて13年&12.5万キロ乗ってきて、サーキット走行も相当こなしたんだから、思い入れが無いと言われればウソになるのである。できる事なら今後もR36、R37とずっと続いてほしかったが、残念ながらR35は時代に選ばれなかったという事である(´・ω・`)

 R35はまぁ、運が悪かったっちゃ悪かったのである。発売の翌年にリーマンショックが起こって売り上げが落ちて日産の経営もヤバくなって、ソコから水野和敏氏が計画していた諸々が上手く行かなくなって、R35の本来の世界線から逸れてしまったのである。ある意味コレも「世界線の分岐点」とも言えるんじゃないかと思うのである。じゃあリーマンが無くて売り上げ好調だった世界線ではR35はMY13以降どうなっていたかというと:

MY14でDCTの7速化、アイドリングストップの採用、及び各種大型アプデの施行

大掛かりなマイナーチェンジはMY14で最後

MY15でGT-R45周年記念特別モデルを設定

この時からR36の開発が始まる

MY17までは開発を続け、毎年小変更が行われる

MY17以降はR36が完成するまで継続販売

18年~20年にはR36がデビュー

という予定だったらしいのである。誰だかは明かせないが、水野氏と一緒に開発してた人から聞いた話である。もしもこの通りのままだったら、ワタクシはDCTが7速化されたMY14を乗り継いでおり、そのままR36を乗り継いで今に至ってたかも知れず、そして今頃「R36のビッグマイナーチェンジは何時来るのか?」の話を延々としていた事であろう(笑)

*続くということ
 名車とは何か?コレに関してはクルマバカが100人居たら100通りの答えが返ってくるのでアレであるが(笑)ワタクシの答えは「作り続けられるクルマ」である。にわかにもマニアにも魅力が分かられて、且つブランド力があるからこそ、時代が変わろうとも世界的な事件が起ころうとも価値が保たれ続けて、結果コンスタントに売れ続けるからこそ作り続けられるのである。ただ単に「走行性能が優れてる」「実用性が高い」「魅力的なデザイン」ってだけでなく「時代に選ばれる」も名車の条件だとワタクシは考えるのである。911然り、コルベット然り、ロドスタ然りである。

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 そう、GT-Rが今一つ名車になり切れてない理由は「時代に選ばれなかった」からなのである。時代に選ばれたクルマは上記3車種がソレであるが、時代の苦境を超えて求められ続けられ、作られ続けられ、売られ続けられるのである。クルマオタクは「素人には分からないッ!」って事ある毎に言うが「じゃあお前は生まれつき玄人だったのか?」と問い返す次第である。誰もが最初はにわかなんだから、にわかにも分かる魅力ってのは何気に重要なのである。マニアになったら偉くなった気がするが、実際は偉くも何ともない。その事を忘れてはいけない今日この頃であった。.