アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THROUGH SILVER IN BLOOD

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「政治は、可能性に賭ける芸術ではない。悲惨な事と、不快な事。どちらを選ぶかの苦汁の選択だ」

By ジョン・ケネス・ガルブレイス


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*親しくない仲にも礼儀あり

 ワタクシ実は左翼的な考え方は嫌いではない。サルトルとかゲバラとかゴルバチョフとかいった左翼だけど尊敬すべき人物は少なくないし、左翼的な要素を取り込む事で民主主義や資本主義が進化してきたという事実もあるからである。だがサヨク、テメー等はダメだである(-_-#)先日の【沖縄の慰霊の日でヤジ飛ばしたヤツ】がソレであるが、正にサヨクの悪いトコを凝縮したような事件なのである。最早説明するまでも無いけど、何が悪いって、正しいか否か以前に、失礼で不謹慎なのである。たとえどんな正論を述べていようが、たとえどんな大義がソイツにあろうが、ルールとマナーを守れんヤツは信用するに値しないのである。何故ならルールやマナーってのは人間関係の基本であり、基本が出来てないヤツにソレ以上の人間関係など築ける筈がないからである。


 でもってサヨク側の言い分としては「戦争法案を通そうとしてる平和の祭典に相応しくない安倍ガー」とか「沖縄の人達の我慢の限界ガー」という事らしいのだが、この際だからハッキリ言っておくとしよう。もし正しい目的のためならば何しても構わない、お目溢しするべきだと言うのならば、ソレはテロリズムと全く同じ事なのである。でもって「テロリズムには対話も妥協も無い」が世界のコンセンサスである以上、ソレは淘汰されても仕方ないモンになってしまうのである。そう、ワタクシは「健全な社会運営のためには、左側からの意見も重要だ」って考えてるからこそ、こういうやり方には反対なのである。どんな人間でも礼節と敬意を示されれば話を聞きたくなるモンであり、逆もまた然りなのである。


*読むブラックメタル

 話は変わって、先日ネタにした某酒鬼薔薇君の本であるが、未だに至るトコで侃々諤々していたりするのである。ワタクシの見解は先日も述べた通り「法律に違反してなくて、且つ誰の主権も犯してないのであれば、たとえ不快でも出版する権利を認める。ソレに関する是非は元少年と出版社と遺族と読者が決める事であり、ワタクシは外野だからとやかく言うつもりは無い」に変わりは無い次第である。気に入らなければ買わずにスルーすれば良いし、ソレが第三者の出来うる最大の抗議だとワタクシは思うのである。中には「ソレでもやっぱ気に入らないッ!」って言う人も居るだろうけど、いくらコッチに大義と正義があったとしても、ルールを守らないやり方をワタクシが好まないのは上記にある通りである。


 ただ読まないで色々と語るのもアレなんで、実は本屋に立ち寄ったついで、平積みになってたソレを読んでみたのである。読んだと言っても全部読んだワケではなく、部分的にパラパラと読んだだけなのだが、感想を一言で述べると「読むブラックメタルだな、コレは」といったトコである(笑)何ちゅーかブラックメタル演ったり聴いたりするヤツの心情と、この元少年の心情って、何処かに通った部分があるように感じたからである。メタル演る/聴くヤツってのはDQNだと思われがちだけど、実際はオタクだとかコミュ障だとか、そういった人の輪に入れん内向的なヤツが好むのである。でもってブラックメタルってのは、そのメタル好き界隈の中でも一際その傾向が強いヤツが集う、いわば底辺の中の底辺的なジャンルなのである。


 メタル属性のあるロンマニアの方ならば、ワタクシの言いたい事は何となく分かってくれると思うのである(笑)そういった底辺中の底辺が抱えてるような強烈な自己嫌悪とルサンチマン、世界滅亡願望と自己破壊願望、救われない自分の中の”救われたいッ!”って願望。ブラックメタルに多く込められてるそういう願望を、ワタクシは何となく感じたのである:

見た目も音も正気とは思えない?邪悪過ぎて吐き気がする?コレを好んで聴くヤツはアタマがおかしい?その指摘は全く以って正しい。何故ならコレを「寝起きのボケた脳ミソに喝を入れてくれる心のエナジードリンク」として好んで聴くワタクシは、確かにアタマがおかしいからである(笑)多分10000人中9999人がボロクソ言うようなソレでも、ソレに価値を見出す人間も居るって事である。所謂「蓼食う虫もナントカ」ってヤツである。だから法や他者の主権を侵さない&場を弁えてる限りは「自分が気に入らない」「酷いから」って理由で妨げるという考え方には同意できないのである。


*愚かな青年時代

 ワタクシのこの本に対するスタンスを一言で表すと「否定はしないが、肯定もしない。存在は認める」である。口の悪い人は「この元少年も32歳なのに、愚かだ」っていうけど、ワタクシに言わせれば30代の人間なんて概して愚かなのである。でも大事なのはその愚かさを認め、少しでも良くしようと日々精進する事なのである。20代30代でバカやりながら反省して、反省しながらソコから学んで、学び重ねて来た人間が、40代50代になって立派な中高年となって人を導き社会を支えるのである。だから32歳で愚かなんてのは、当たり前田のクラッカーなのである(笑)だから法と主権を侵さん限りは、こうやって本出してボロクソ叩かれるのも、ある意味有意義な事なんじゃないかと思うのである。


 そうやって若い頃にテメェの未熟さと愚かさを認めないとどうなるかと言えば、サヨクになるのである(笑)ワタクシにはサヨクな知人が何人か居るが、共通してるのは「自分の非を認めず、ソレを社会や世の中のせいにしてる」って点だからである。自分が正しい&世の中が悪いって認識だから「私は正しいのだから、悪い社会が定めたルールなんかに従う必要は無い」って考え、意見を言い合うと「私が正しいのだから、お前が従うべし」ってなるし、ソレに反論しようモンなら「正しい私に楯突くとは何事か!」ってキレる。こんなヤツと仲良くするなんて不可能だし、上に立たれたら何しでかすか分かったモンじゃない。他人をとやかく言う余力があるのなら、先ずテメェを見直す。その事を更に確信した今日この頃であった。