ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「大衆は度しがたい好奇心で、何でも知りたがる。ただ、知る価値のあることを除いては」
By オスカー・ワイルド
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*黎明期は良かった
ワタクシもリアルタイムで経験したから分かるのであるが、90年代半ばからののインターネット黎明期のオタク陰キャのダイナミズムには凄いモンがあったのである。何ちゅーか「ワンチャン革命あるかもッ!」とか思ってしまったりもしたのである(笑)ちゅーのもあの頃の大手メディアや陽キャやリア充にとっては「ネット=アングラ」のイメージで軽視されていて、その情報の圧倒的物量と圧倒的速報性に殆ど気が付いてなかったのである。だからモテなくて友達の居ないオタク陰キャでも、家に居ながらして情報で陽キャやリア充や既存メディアを圧倒できる。ソレこそが「革命」だと思っていたのである。
だが、コレには欠点が一つだけあったのである。ソレは「ネットは別にオタク陰キャだけの特権じゃなかった」という事である。その有用性が広く認知されれば当然だが陽キャやリア充だって利用するようになるし、政府や大手メディアだって駆使するようになるのである。でもって今までネットでいい様にやられてきた側もネット対策をするようになるし、重要な情報はネットに漏れないようになってしまうのである。そう、ネットの普及でオタク陰キャが優位に立てたのは黎明期の一時的な間だけであり、ソレ以降はまた元の木阿弥なのである。
*コペルニクス的転回としての陰謀論
じゃあ某アニメ監督が言ってたようにオタクが現実世界に帰るのかと問われたら、答えはノーである。ソレなりに頭が回るヤツとか社会性のあるヤツとかならネットとリアルを両立させながらやってけるんだろうけど、境界知能なヤツだとか発達障害のあるヤツだとかはリアルに行っても上手く行かなくなるので、結局ネットしか居場所が無いのである。リア充や陽キャもネット知識を備えた今、どうやって優位性を獲得するのか?答えは「実はネット知識やマスコミや政府発表はウソだった」って事にして「そして自分こそが真の知識を持ち合わせている」っていうコペルニクス的転回をかまして、ソコから一発逆転を狙うのである。
所謂”陰謀論”って呼ばれる考え方の大本はココから来てるとワタクシは考えるのである。ネットで知識を蓄える事しかできないヤツがソレ以外でも知識を得てるヤツに対抗しようと思ったら、方法はコレしかないからである。反マスクや反ワクチンや反ウクライナや反グローバルやってるヤツが理論的に物事を考えられなかったり、議論相手に敬意を示さなかったり、複数の陰謀論を同時に信じてたりしてるのは、つまりそういう事である。でもってテメェの周りに同調者が誰も居なくとも、ネットSNSで探せばソレなりの数が居るから、たったソレだけで心強くなるのである。人間は1000人と薄く曖昧に繋がってるよりも、たった1人でも濃く強く繋がってた方が心強いモンなのである。
でもってそういうヤツほど実は不安で仕方がなく、不安を解消する為に同志との強い繋がりを求めたり、より強く確信する為にその類の本を買い漁ったり、セミナーやイベントなどに足を運んだりするのである。ココまで書けば狡賢いロンマニアの方ならば「コイツ等をカモにして荒稼ぎしたろッ!」って思ったはずである(笑)サヨク系のソレも同じ感じらしいのであるが、こういうのって大儲けはできないけど、ソレなりにコンスタントに稼げるのである。古今東西、世の中に適合できないヤツってのは必ず一定数居るから、ソレ即ちこの手の需要も必ず一定数あるのである。
*Theお山の大将
そう、陰謀論に限った話じゃなく、サヨク系も似たような感じなのである。この前の東京都知事選の蓮舫のソレが記憶に新しいが、左派が「リベラル」と「サヨク」に二極化してしまってて、後者が上記の陰謀論者のソレと同じ仕組みになってるのである。境界知能や発達障害的なモンを持ったヤツに対し現実を無視したサヨク的理想主義を教え込み、支持者がエコーチャンバーで先鋭化過激化して、マスコミや人文学者やサヨク野党が煽り立てて、数少なくとも熱狂的な支持者達が熱心に本を買って、デモに動員されて、サヨク政党に投票するのである┐( ̄ヘ ̄)┌
何故そうするかって「そうすれば一定数の支持か確実に得られるから」である。大儲けはできないけど著書は一定数確実に売れるし、講演会も一定数の常連が必ず来るし、選挙になればコアメンバーは確実に当選できる。この類の限界支持者が一定数必ず居て、ソレがネットSNSの普及で掘り出し易くなったのならば、そりゃ狙うヤツも出てくるに決まってるのである。お山の大将ってバカにされがちだけど、上手く運営できれば&欲張らなければ意外と快適なのである。ネットは元々賢い人をより賢くしたけど、その反面元々バカなヤツを更にバカにした。世知辛いけどそう思わざるを得ない今日この頃であった。.