ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「親子だというても、親は親、子は子だ。その子の為に節を屈して子に奉公しなければならぬということはない」
By 福沢諭吉
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*動機は「何となく」でいい?
今日は学会だったのである。前日が仕事で翌日も仕事なんで、日帰りで遠征して帰る強行日程である( ̄▽ ̄;)別にココで報告するような事ではないのであるが、こう言っておかないと「ロンの野郎はロクに仕事せずにクルマだのサバゲーだのゲームだのと遊び呆けてるo(*`ω´*)o」って言われるんで、アリバイ作りの為にである(笑)ただ学会行く度に思うのは「なんでワタクシ、医者になんかになったんだろうなぁ~ (ー'`ー ; )」って事である。でもまぁ、答えはもう既に出てるのである。ソレがサブタイのソレでアリ、野口英世の左手云々みたいな感動的エピソードなど皆無なのである(爆)
トーチャンが医者で、カーチャンが歯医者で、当然だけど家に遊びに来る大人達も医者や医療従事者ばかりで、物心付いた頃から当たり前の様に医療の世界が目の前にあったのである。でもって運良く(?)ワタクシにゃ勉強の才能がソレなりにあって、幸運もあってか受験戦争も勝ち上がれてしまったのである。別に望んで医者になったワケじゃないけど「まぁでも儲かるから良いか( ̄▽ ̄)」って気持ちで気軽になってしまったのである(笑)あの頃にワタクシがアスペルガーだと分かってれば話は変わってたかも知れないが、まぁ時代が悪かったとしか言い様が無いのである。
*親子の呪縛
多分少なくないロンマニアの方は「何故医者の子供は医者になりがちなの?儲かるから?」って思われるが、ソレは半分正しくて半分間違ってるのである。ちゅーのも医者ってやっぱ何だかんだ言って、テメェのガキが医者になってくれるとドチャクソ嬉しいのである。医者という仕事の何が一番良いって「失敗者にならなくて済む」って事である。ワタクシのようなボンクラですら何とかなるんだから、医師免許の破壊力は推して知るべしである(笑)だから「テメェのガキが医者になる」って事は、ソレ即ち「人生安泰→子育ての義務を十二分に果たした」っていう親としての勲章になるからである。
でもって親のそういう気持ちってのは、直接口に出さなくともガキは幼少時から何となく察してしまうのである。でもってガキの世界は狭く、親はいわば神の代理人であり、ガキにとって「親の寵愛を一身に受ける」というのは最上位の幸福なのである。なぜ虐待云々で子供が親元に戻りたがるかって、つまりそういう事なのである。だからソレなりに勉強のできるガキは「医学部に合格すれば親がドチャクソ喜ぶかもッ!」って考えるようになり、ソレが時としてガキ自身が持つ本来の才能や願望を上書きしてしまうのである。
つまり「なぜ医者のガキは医者になりたがるか」の答えは「親子関係が無意識にそうさせるから」なのである。コレは別に医者に限った話じゃなく、名誉職や稼げる職は何処もそんな感じである。だからソレは悪い事じゃないんだと、今となってはワタクシもそう思うのである。ガキが心の底から医者になりたがってるならソレでおkだし、ホントはなりたくなかったとしても医者という職業への適性があれば、まぁ稼ぎで相殺できるであろう(笑)だが学力が中途半端だったり、ガキが医者という職業に適してない場合、事はややこしくなってしまうのである(´ヘ`;)
*怒りを込めて振り返るべからず
ワタクシの場合はまぁ、医学部卒業して医師国家試験に合格してからアスペルガーと診断された→臨床医としての適性が無かったってパターンである(~_~;)昔は結構ソレで悩んだり揉めたりしたが、今となっては「しゃーない時代が悪かった」って感じになってる次第である。ワタクシがガキの頃はアスペルガー及び発達要害の認知度は超低かったし、医学部受験も医学部卒業も医師国家試験もペーパーテストだけだからアスペルガー云々に関わらず突破できるし、加えてワタクシ自身も何だかんだ「健常者の擬態」が得意だったんで、そりゃ誰にも分からんのである。
「医者や東大生にはアスペルガーが多い」って言われてるけど、今ならその理由が何となく分かる希ガスのである。アスペってIQ高いから、ペーパーテストで結構良い点出せちゃうヤツが少なくないのである。でもって集中力と記憶力も高いから、益々以って受験勉強に向いてるのである。でも上手く行くのは大学出るまでであって、ソコから先は社会性が要求されちゃうのである(^_^;)ただまぁ過去を振り返っても、昔の人間をボロクソ扱き下ろしても、結局は何も変わらんのである。前だけを向いて、できる事をやって、人生を楽しむ。ソレこそがアスペの処世術だと思う今日この頃であった。