アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE JOURNEY GOES ON

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「家は洩らぬほど、食事は飢えぬほどにて足ることなり」

By 千利休


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*最近のCM

 最近は地上波全然見てないから、どんなCMが流行ってるか全然知らない次第である(^_^;)何せネットに慣らされ過ぎて、YouTubeの15秒広告でも「うぉぉぉ!スキップできねぇェェェェヽ(`д´)ノ」ってキレかけるぐらいだから、とてもじゃないがCMだらけの地上波なんて観てらんないのである(笑)というワケで、最近どんなCMがやってるのかを試しにネットでクルマ系のCM見てみたのであるが:

なんか、昔とあんまり変わってない希ガスのである(^_^;)ワタクシがガキの頃、映像的娯楽がテレビだけだったせいか、CMは妙に覚えているのである。特にスポーツカー系のCMは、いつ観ても心がときめくんモンである:


ワタクシが感受性の高いガキだった頃、この手のスポーツカーのCMには目を輝かせていたモンである。何ちゅーか「大人になって稼いだら、絶対スポーツカー乗るんだァァァァヽ(`д´)ノ」って子供心に思ったのである。ソレが何故だか知らないけど大坊時代にビンボー学生してたせいか忘れてしまい(笑)数年前に復活して今に至るってワケである。


 ただ今の今に至るまで、ワタクシが「クルマのCM」と言われて、真っ先に連想するのがコレだったりする:

もう34年前のCMだけど、未だに「ホンダホンダホンダホンダ」の歌が脳裏にこびりついて離れないのである。でも今見ても、やっぱあの時代のホンダ車ってカッコ良かった&時代を先取っていたのである。このCM見た後に今のホンダ車見ると「何故こうなった(´・_・`)」としか言い様が無いのである。


*軽で十分

 さてホンダ叩きになるとマジで限が無いので、話題を変えるとしようジャマイカ(笑)86/BRZが発売され、S660が発売され、ND5RCが発売され、クルマ好き的には「スポーツカーの時代またクル━━━━(゚∀゚)━━━━!!」と思っていたのだが、いずれも買ってるのはワタクシの前後世代のオッサンばかりで、若者は全然手を伸ばしてくれないのである(´・ω・`)なんでだろうなと思ってたその時、この【自動車の、曲がり角】って記事を読んで、ようやく答えらしいモンが見えてきたのである。その答えは「昔と違って、今は軽自動車でも高速道路を楽々走れるから」である。キンコンチャイム。この単語を聞いて何の事だか分かったロンマニアの方は、年齢がバレるので沈黙を保つのが吉である(笑)



 

 時速100kmを超えるとなりだすこのチャイムがあった頃のニッポン車ってのは、兎に角ショボかったのである。カローラみたいな普通のファミリーカーだとその速度域で途端に不安定になるし、軽自動車に至っては制限速度が80kmだったのである。高速をマトモに安定して走れたのはクラウンやセドリックみたいな国産高級車か、あるいはベンツやBMWみたいな外車だけで、ソレこそ国産車は外車に良いようにカモられて煽られていたのである。そんな状況だからこそ「ようっし、一生懸命働いて出世して稼いで、デカくて安全で速いクルマ買うんだッ(`・ω・´)」が人生の目標であり、男のステータスでもあったのである。この時代にスポーツカーが売れたのも、やはり走行性能ゆえだとワタクシは考えてるのである。



 よーするに「軽で十分」ってのは強がりでも負け惜しみでもなく、ホントの事なのである。クルマにとって一番重要なのは「時速100km+αまで気持ち良く加速できる&その速度域で安定して走れる事」であり、コレさえ満たせればクルマを買い求める人の99%の要求走行性能を満たせるのである。でもってクルマ技術の進歩により、軽自動車でも容易にソレを満たせるようになった。故に「軽で十分」なのである。簡単な事だけど、多くの自称クルマ好きが忘れがちな事である。コレ以上が必要なヤツはサーキット走行等を嗜むモタスポ愛好家か、ステータスシンボルとして高性能を求めるヤツが、或いはスピード狂のDQNだけなのである。


*不足こそ要求の糧

 だから最近のスポーツカーが高いのは、決して間違った販売戦略じゃないのである。モタスポ愛好家は好きな事にはカネを惜しまないし、ステータスシンボルで買うヤツにとっては高い方が価値が出るし、高いとDQNも手を出せなくなる。だから高くして売るのが正解なのである。でもって昔みたいに、若者が挙ってスポーツカーを買い求める時代も、もう来ないと考えた方が良さそうである。昔はスポーツカーだからこその加速性能や走行安定性があったから売れたんだけど、コンパクトやミニバンでも余裕で140km/hで飛ばせるようになった今において、わざわざ乗り難い&狭いのを走行性能の引き換えにする必要も無いからである。


 だからスポーツカー熱を昔みたいに再燃させるとしたら、ニッポン中の高速道路をアウトバーンみたく速度無制限にするっきゃないのである。速度無制限になれば、また軽と中型車と高級車と外車とスポーツカーの差が明確になり、超高速域での安定性が高いスポーツカーに脚光が当たるようになるからである。よーするに「足りないッ!」って感じるからこそ「欲しいッ!」って思うワケであり、足りてたら誰も欲しがらんのである。でも第二東名高速を見る限りだと、ニッポンにおいて速度制限が引き上げられるのはまだまだ先の話になりそうである┐(´д`)┌まぁソレでもクルマが、スポーツカーが楽しい事には変わりないので、今のスタンスを変える気はない今日この頃であった。