アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

FINAL DAYS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「スポーツは人格を作らない。人格を照らし出す」
By ヘイウッド・ヘイル・ブルーン

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*スポーツカーとは何か?
 クルマ好きの間でこの話をすると、間違いなく三日三晩激論しようとも結論は出ないので(笑)ココはワタクシ自身の定義を言うだけに留めておく次第である。無論、異論反論は全然おkである。ワタクシの定義では「スポーツカーとは、モータースポーツ及びソレに準ずるハードな走行を行うに適した車種の総称であり、同時代の同等排気量の他車種に比べ加速性能や制動性能や旋回性能に長けたクルマの事」といったトコである。具体的に言うと、同時代の同等排気量の他車種と比べ:

  1. 高出力高トルク高レスポンスな専用エンジンを搭載してる
  2. バネレートが固くて車高の低いサスペンションを用いている
  3. ハイグリップで幅広な大径なタイヤを履いている
  4. 空力性能向上の為の特殊な空力パーツを装着している
  5. カーボンだとかアルミだとかいった軽量高剛性素材を多く用いてる
  6. ホールド性の高いシートや操作しやすいシフトノブやステアリングといったスポーツ走行に適した内装を採用している
  7. 走行性能向上の為に快適性や利便性が多少なりと簡略化及び排除されている

この7項目中5つ以上を満たしてれば、ワタクシはその車種をスポーツカーと認定してる次第である。ココまで書けば分かると思うが、サーキットでのタイムや最高速は基準にはなってないのである。ちゅーのもソレ言ったら、クラシックなソレはスポーツカーじゃなくなっちゃうからである。

 でもって次は「ハッチバックやセダンやステーションワゴンはスポーツカーなのか」だとか「ドアが4枚以上あるのは云々」であるが、ワタクシはコレを「スポーツカーはピュアスポーツカーエボリューションモデルの2つに分かれる」と定義する次第である:

ピュアスポーツカー エボリューションモデル
走行性能に特化した専用プラットフォームを持つ、狭義の意味でのスポーツカー 一般車種のプラットフォームに改造を加え走行性能を向上させてる
殆どのパーツが専用設計なため高価格になりがち 一般車種の流用が出来るから比較的安く済む
走行性能に特化した設計な為、実用性は低く使い勝手は悪い 一般車種の実用性や使い勝手は基本そのまま
最初から走行性能重視の設計なため、素性も良くて小型軽量高剛性 実用性や利便性のために妥協した点があり、補強が必要な為大きく重い
利便性が低く高価格な為、クルマを2台以上所有できる裕福な人向け 1台で全てをこなせて価格も抑えられるため、所得が低めな人でも買える

だからWRX-STIとかランエボとかスイスポは「エボリューションモデルのスポーツカー」であり、ロドスタフェアレディZやS660は「ピュアスポーツカーのスポーツカー」なのである。どっちが良いかという事ではなく、どっちも一長一短があるって事なのである。

*11代目(7代目)がやって来る
 でもって聡いロンマニアの方ならば分かってると思うが、ワタクシが好きなのはピュアスポーツカーなのである。GDB乗ってND乗って、エボリューションモデルも経験したから分かるのであるが、やっぱ素性(重量バランス、重心位置、ドラポジ、サスのジオメトリー等)が優れたクルマの方が運転し易いし、挙動も安定してるから乗ってて怖くないのである。だから【7代目シビックTypeRが来年登場】って言われても「でもエボリューションモデルでしょ( ´_ゝ`)」って感想しか出て来なかったりするのである(笑)

youtu.be

 ワタクシは別に、エボリューションモデルが悪いとは思わんのである。インプもランエボも第二世代GT-Rもそうだし、現行だとM3/M4もC63AMGもエボリューションモデルであるが、悪いクルマかと問われたら当然ノーである。が、いくら何でもこのベース車両はデカ過ぎである(´ヘ`;)ベンツやBMWみたいにFRレイアウトなら兎も角、コレはFFである( ̄~ ̄)ワタクシが度々言ってる事だけど、FFスポーツが美味しいのはベース車両が小型軽量な場合のみであり、デカくて重たいクルマは全くダメなのである。

 あとデカくて重たくなる事の何がアレかって、維持費が色々と嵩む事がである。ライトウェイトスポーツの何が良いって、維持費が兎に角安い事がである。車体が小さくて軽いと摩耗が少なく済むし、色んなモンが小さくなるのである。重くてデカいとどうなるかって:

重くてデカいクルマを速く走らせるには、ハイパワーエンジンが必須になる

エンジンパワーが上がるとタイヤも太くなる

タイヤが太くなるとブレーキも大きくなる

当然だけど大径幅広タイヤやデカいブレーキ一式は値段が高い

ハイパワーエンジンは当然だけど燃費が悪い

クルマが重たいと負担も大きいから、当然各種消耗品の寿命は短い

維持費爆上げ

( ゚Д゚)マズー

って事である。あとFFだとパワー上げれば上げるほどトルクステア云々で電子制御が入るようになる&タイヤ太くしたせいでアンダーステアになったりもするから、FFで車体がデカく重たくても良い事なんて何も無いのである。

*もうやめて!とっくにホンダの過去の遺産はゼロよ!
 あとココまでデカくしてしまう事の何がアレって、スポーツカーらしさが感じられなくなってしまう事である。ワタクシが現行のFK8やVABを評価しない理由も、ベース車両が余りにも肥大してしまったためである。メタボったスポーツ選手を見て、果たしてその肉体美に惚れるだろうかって話である(笑)スポーツカーってのはアスリート同様、見た目から感じられる「速そう凄そう感」も重要なのである。速ければ何でも良いのであれば、果たして魔改造してニュルで7分切れるミニバンを欲しくなるのかって話である。

youtu.be

 答えは当然ノーである。だからBMWもベンツもベース車両のメタボ化を必死こいて避けているし、トヨタはGRヤリスで態々専用の3ドアハッチバックボディーを作ってるぐらいである。スポーツカーに3枚以上のドアは不要なんだって事、トヨタは実に良く分かってるのである。言っちゃ悪いが、ホンダは過去の栄光に甘え過ぎである。今まではその過去の遺産で顧客をゲット出来てたんだろうけど、セナ・プロ時代ももう30年近く前の話である。もう遺産も尽きようとしてる中でホンダはどう出るかだけど、よく考えたらどうでもいいので(笑)さっさと寝るに限る今日この頃であった。