ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「勲章は、嘲笑しかつ熱望すること。受章の際は、忘れずに”欲しいと思ったわけではないのに”というひと言を」
Ｂｙ ギュスターヴ・フローベール
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
＊知れば知るほどに、欲しくなくなる
FF車さの最大のメリットは街乗りや日常生活での利便性にあるのであり、本来FF車のスポーツ性ってのはオマケみたいなモンであり、オマケでガチるのは本末転倒。ただ２００馬力以下ならFFのが軽く作れる分だけ速くなるから、ソコはワンチャンある。何故ワタクシが今の＆次期シビックTypeRを酷評してるかと言えばそういう事であり、しかもソレがホンダ唯一のスポーツカーときたモンだからシャレにならんのである（笑）
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現行FK8もそうだったけど、今までのシビックTypeR知らない人間が、コレ見て「マジかよ糞○×売ってくるッ！」ってなるかって話である。アホみたいなパワーがあるだとか、見惚れるぐらいデザインが素晴らしいとかならまだしも、そんなモンは全然無いのである ┐(´～` ;)┌熱心なホンダファンにはウケるだろうが、その程度である。
でもって案の定「ニュル北FF最速を目指し、ソレを売り文句にする」との事なので、ワタクシ的には「コレ以上何をどーやってタイムを縮めるつもりなんだ(￣～￣)」って思ってたけど、恐らく265/30ZR19とされるタイヤを使うつもりなのであろう。サイズ的＆使用目的から考えるに、ミシュランPSカップ2ってトコであろう。ソレの何がアレかって：
そう、この手のタイヤって、街乗りや普段使いにトコトン向かないのである。R35もそうだけど、デカくて重いクルマでニュル北タイムの短縮を目指すのならば、タイヤに頼る以外の選択肢は無いのである。
＊佐々木雅弘チューニングレシピ
でもってFFでスポーツやる最大の欠点は何かって、パワーは３５０馬力ぐらいまでしか上げられないって事がである。新型Zがソレだけど今時は５００～６００諭吉台のクルマですら４００馬力オーバーが当たり前である。そう、FFである以上、速さでは何をどうやってもFRやMRや4WDには勝てんのである。さて話は変わって、と：
ぶっちゃけた話、筑波アタックに出てくるショップデモカーのチューニングは殆どアテにならんのである。てゆーか今時のクルマだと、サーキット走るにはパッドと足回りとシート、そんだけやっとけば必要十分である。マフラーだとかエアロパーツだとかってのは、今や自己満足以外の効果はあんま無いと言っても過言ではないのである。ハッキリ言って「○×納車されました、コレから徐々に弄っていきます」は死語なのである。
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どうやらアウト・イン・アウトという技術は、今となってはもう過去のシロモノとなってしまったようである。何故そうなったかって、タイヤの進化である。アウト・イン・アウトってのはタイヤの性能がショボかった時代においてのタイヤフル活用技術であり、タイヤが進化しまくった今においては活用技術が変わるのは当然の事である。こういう技術革新があるからモタスポは止められんのである。
＊小さく軽く便利に
話は戻って、まぁ言っちゃ悪いが、コレが今のホンダの限界なのである。本来ならばS2000やNSXみたいな走行性能に特化したピュアスポーツカーでニュル北最速云々をやるべきだったのであるが、今のホンダにゃそんな余力は無いってのが実情なのである。だからネームバリューのあるシビックをエボリューションモデルに仕立て上げるしかなく、自ずとタイムの出し方も強引なモンになってしまうのである。上記にもあるけど、FFの真髄は軽さと小ささ、そして利便性である。サーキット特化なんてのは、FF車でやる事ではないのである。
動画でジェレミー・クラークソンが言ってるように、FFホットハッチの魅力は「スーパーカーじゃ得られない日常生活との融合」であり、普段使いの延長で走りの良さを楽しめる事に価値があるのである。葬式に乗っていけないようなハデなエアロパーツも、スーパーの駐車場で乗り降りに困るような幅広ボディーも、雨の日に通勤するのに神経使うような浅溝短命ハイグリップラジアルも、全て日常的ではないのである。ワタクシも鬼ではないからEK9まで時代を戻せとは言わんが、せめて日常性だけは回復して欲しい、そう願って止まない今日この頃であった。
