アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

RIVER RUNS RED

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「書物のこと以外に何も知らないような学者は、書物についても無知であるに違いない。書物は書物の使い方を教えない」

By ウィリアム・ハズリット


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*タイヤ替えた

 サブタイは書いて字の如くである(笑)以前オーダーした【ポテンザRE−71R】であるが、1週間ちょいかかると思っていたのだが、オーダーしたその2日後に届いてたのである。曰く「ブリヂストンに発注かけた丁度そのタイミングに新しいロットを卸してたから、出来立てホヤホヤが入ってきた」んだそうである。というワケで、早速装着してきたのである:

前回の走行会でYオーナーが指摘してた「コーナーの侵入時にアンダーが出て、脱出時にオーバーが出る」の正体は何なのか色々考えてみたけど、その結論として「タイヤなのではないか」に達したのである。タイヤの横グリップが弱いからコーナリングフォースが作り難い→侵入時アンダーになるし、横グリップが弱いから立ち上がりに回復し難い→脱出時にオーバーになるって事である。でもってこの前の走行会で20分を過ぎると熱ダレしてタイヤグリップそのものもかなり落ちる事が判明したので、この際だから変えてしまおうと思ったワケである:


装着した後、慣らしと皮剥きを兼ねて100kmばかし走ってきたのである。走ってみた感想は「何故か乗り心地が良くなった」ってトコである(笑)まぁこのタイヤ自身がサーキット走行向け→硬いサスの車高調を装着してる事を想定しているからだろうけど、コンパウンドが柔らかくて粘るのである。シッカリ粘るから余計な振動が来ないし、ステアリングレスポンスも上々である。何ちゅーか、早くサーキットで試してみたいのである。


 でもって純正タイヤの方は、まだ溝は少し残っていたのであるが、残念な事にお役御免である。つーか、新しいタイヤの乗り心地を味わってしまったら、もう二度と純正には戻れないのである(笑)

純正タイヤである【ヨコハマADVAN SPORT V105】のワタクシ的なインプレとしては「グリップはするけど硬くて尖ってる」といったトコである。硬いから長持ちするし、サスが柔らかいのならこの硬いタイヤのが合ってるだろうけど、あくまでソレは街乗り〜ワインディングでの話である。サーキット走るために足を固めると、固い脚と硬いタイヤの相乗効果で乗り味がゴツゴツするし、硬いからグリップもオンオフがクッキリ分かれてしまうのである。あとブレーキパッドにも若干負けてた感じもあるので、やっぱ交換して正解だったと思うのである。


*FFの意義

 話は変わって、最近また国産のスポーツカーが増えてきたのである。曰くコレは周期があるという事で、若い頃にブームの影響を受けて「絶対スポーツカー買うんだッ!」って決意した若者が40代前後になって余裕が出来た時に買うんだそうである。だからブームは20年周期毎に巡ってくるんだそうである。70年代のハコスカGT-Rの時代に影響を受けた若い世代が成人して90年代のブームを作って、そして90年代から20年経ったのが丁度今である。だからNSXは復活した&スープラも復活するし、今度シビックTypeRの市販モデルが間もなく世界初公開になるんだそうである:

まぁ前にも言ったけど、コレに関するワタクシの見解は「FFって何の為にあるの?」ってトコである。FFの長所とは何かが分かれば、自ずとコレに対するワタクシの見解も分かると思うのである。


 そう、FFの利点は何かといえば「道具としてのクルマにうってつけ」の一点であり、ソコには速さに結び付く用途は”車体を軽量コンパクトにできる”以外は無いのである。つまりFF車にとっての速さってのはあくまでオマケであり、メインは常に道具としての利便性にあるのである。だからコレみたいに速さに重点を置いて利便性諸々のスペックを落とすなんて、ワタクシに言わせれば本末転倒なのである。欧州のバカっ速ホットハッチなんかはちゃんとソコを弁えて利便性をギリギリ守ってるのに、ホンダはなに時代錯誤な事をやってるんだって話である┐( ̄ヘ ̄)┌5ナンバーで、8000回転まで回るNAの1600ccで、値段はたった199諭吉。FFスポーツの理想を体現してたEK9時代のシビックは何処へ行ってしまったのであろうか(´・ω・`)



 乗るまでも無く、この新型がどんなクルマかが容易に想像付くのである。タイム出すために足をガチガチに固めて、太いタイヤ履かせてトレッドを広げて、デフや電子制御も相当利かせてくるであろう。結果街乗りとかじゃ足が固くてケツが痛くなり、小回りが利かない上に幅広だから道や駐車場を選ぶし、パワーあり過ぎてトルクステアアンダーステアも結構出るだろうし、各種エアロパーツが乗り降りやら後方視野のジャマになるし、タイヤが太くて大きい&燃費も悪いだろうから各種維持費も嵩むし、は更には冠婚葬祭にも使えない(笑)こんなクルマを日常の足に使えるかって話である。でもって速さにしても、同じ出力ならFRかMRにした方が断然速くなる。正に「二兎を追う者は一兎をも得ず」である。


*誰が為に

 まぁホンダがこの面ですんごい頑張ってるのはワタクシだって分かってるつもりである。が、何ちゅーか、ホンダは向いてる方向がちょっと違うんじゃないかと思うのである。言っちゃ何だが、今頃のホンダのスポーツカーってのは、従来のホンダファンにしか向いていないんじゃないかと思うのである。昔のホンダを知らない人がホンダのクルマを見て「うおっw( ̄o ̄)wコレはスゲェ!欲しいッ!」って思ってしまう、そんなモンが今のホンダには無いのである。例えば上記の新型シビックTypeRにしても、アレをカッコ良いとかいうヤツは十中八九オタクである(笑)確かにオタクはカネを出してくれる優良顧客ではあるけど、保守的で排他的で自分勝手なのが問題である。コレはオタクであるワタクシが言うのだから間違いない(爆)


 そう、オタクを顧客に持つ事の何が問題かって、一度ハマるとフツーの世界に戻れなくなる事なのである。一度オタクに媚びるとどんなコンテンツでもドンドン内向的で独り善がりなモンになり、ソレが原因でフツーの顧客は離れていって、稼ぎを確保するために益々オタクに媚びを売って、その繰り返しである。ワタクシは前々から言ってるが、マニア向けは良い事なのだが、オタク向けはNGなのである:

マニア オタク
特定の事柄に対し強い関心を抱いてるだけで
基本的に一般人と変わりない
人間的に問題アリなのが少なくなく
特定の事にしか関心を持たない
基本的に一般人だから人間関係に問題は無く
周りを気にするから見た目も悪くない
人間的に問題アリだから人間関係も基本ダメで
周りを気にしないからルックスもダメ
日常的に人と交わってるからコモンセンスがあり
ルールやマナーに関しても一般常識を弁えてる
基本的にぼっちだからコモンセンスが不足してて
ルールとマナーに関しても自己中心的に考えてる
自分の行動は自分や仲間だけでなく
部外者も意識の範疇に入っている
自分と同志だけで世界が完結しているため
部外者がどう捉えるかを考慮していない
積極的な理由で好きになった趣味だから愛着があり
苦しくても長年やっていく傾向がある
消極的な理由でやってる趣味だから愛着もなく
飽きたらすぐに趣向を変える
人間的に出来ているため収入は多い方 人間的にダメだから収入も少ない
良い意味で子供っぽい 正真正銘ただのガキ
正真正銘コンテンツを愛している コンテンツは自己愛を表現するための手段
社会や世間に対し肯定的で、他人を信用している
余所者に対しても寛容で、異論や批判も受け入れられる
信じられるのはオタク仲間と所属コミュニティだけ
余所者には基本冷たく、異論や批判は許さない
意外と周囲の称賛と理解は然程求めていない 実は周囲の称賛と理解を強く求めている
趣味は自分の世界の一部で、無くなっても平気
自分が趣味を支配しコントロールしている
趣味は自分の世界の全てで、無くなったら死ねる
自分が趣味に支配されコントロールされてる
自分の興味世界の更なる繁栄と成長を望んでいる 自分が楽しければ永遠のそのままで良い

繰り返し言うが、故に当ブログの読者は「ロン”マニア”」であり、決して「ロン”オタク”」ではないのである(笑)流行やブランドを作るのは常にマニアであり、決してオタクではないのである。オタク受けしてもソレがブランドにならない事は、スバルとWRX-STIを見れば明らかである(爆)さて、明日は実は早いので、さっさとお暇しようと思う今日この頃であった。