アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE YEAR OF THE VOYAGER

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「ある数学者がこう言った。楽しみは真理の発見ではなく、それを探すことにある、と」
By レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*ファスト&クイック
 クルマには2種類の速さがあるのである。1つ目は最高出力と最高速度にモノを言わせた、FSWとか鈴鹿サーキットといった大型サーキットで速さが光る「ファスト(Fast)な速さ」であり、スーパースポーツとか呼ばれる類のクルマが追求してる速さである。そしてもう1つは小ささと軽さにモノを言わせた、ミニサーキットや峠でといったタイトなコースでの速さが光る「クイック(Quick)な速さ」であり、ライトウェイトスポーツとか呼ばれる類のクルマが追求してる速さである。どちらが正解というワケではなく、戦うフィールドが全く違うため、どちらもスポーツカーの追求する速さとしては正解なのである。


Ferrari 812 Superfast | Chris Harris Drives | Top Gear

Mitsubishi Evo X FQ400 Review

 だからワタクシが所有する2台のクルマも、速さの追求の方向が違うのである。もう分かると思うが、R35がファストな速さを求めて購入していて、NDがクイックな速さを求めて購入したのである。恐らくこの方向性は今後も変わらないと思うのである。R35の後継車はファストな方向性のクルマを選ぶし、NDの後継車はクイックな方向性のクルマを選んでく次第であり、オーバーラップする事が無いようにしていくつもりである。だからWRX-STIみたいなファストと言うにはパワーが足らな過ぎる&クイックと言うには重過ぎるクルマは、中途半端過ぎてワタクシ的にはアウトオブ眼中としか言い様が無いのである(笑)

*ぼくがかんがえたさいこうのくるま
 ワタクシは以前から「VABに次があるんだったらGC8に回帰すべき」と言ってきた次第である。ぶっちゃけファストな方向へ突き進みたくてもライバルが余りにも多い上に強力だし、ソレ以前にスバルにそんなクルマを作る技術も無けりゃ売るノウハウも無いからである。でもクイックな方向で行くのならばライバルはファスト方面に比べりゃ然程多くないし、スバルにゃGC8時代のノウハウがあるんだから然程苦労はしない筈である。小型軽量な車体に、ハイパワーなエンジンと優れた4WDシステムを搭載すれば、きっと物凄くクイックなクルマに仕上がる筈。ワタクシのそういった妄想が、この度【トヨタ・ヤリスGR-4】って形で具現化したんだから、そりゃ興奮しない筈がないのである(;゚∀゚)=3


Morizo put GR Yaris prototype to its final test.(日本語字幕付き)

 仕様についての詳しい話は【トヨタは時々ヤリスぎる!?】にあるんで、ソコんトコの説明は省略する次第である。噂では270馬力の1100kgというから、コレまたとんでもない話である。今のNDが130馬力の1040kgなんだから、たった100kg弱しか重くなってないのにパワーは倍なんだから、もうこの時点でとんでもなくクイックな事は想像に難くないのである。軽量であるからこそ活きる6MTで、アクティブセンターデフ制御のフルタイム4WDで、しかもクルマ好き泣かせの3ドアハッチバックである。このクルマで筑波2000筑波1000を攻めたらどのぐらいのタイムが出るのか、もう今からワクワクが止まらないのであるo(^∇^)o


コレは欲しい! GRヤリスをチェック!/GR YARIS

 とは言っても、コレを今すぐ買いたいという話では残念ながらない。今のNDはポンコツになるまで乗り続ける予定なので、コレの購入を検討するとしたら、ソレはNDがポンコツになった時である。多分NDがポンコツになる頃には次期ロドスタ(NE型?)が出てくるだろうから、そっちの仕様が確定するまではNDに乗り続ける予定である。ただワタクシの考えてた「最高にクイックなクルマ」がこの様に現実の形に、しかもソレがトヨタによるものだなんて、数年前のワタクシには想像すらできなかった事である。やっぱ何だかんだ言って、今のニッポンでモタスポやクルマの楽しさを一番真剣に考えてるのはトヨタなのである。他メーカーは何も言わずに素直に追随すべきである。

*ワクワクこそ全て
 そう、この「乗ってみたくてワクワクする」って事がクルマを選ぶ上で一番大事な感覚だったんだって事を、今回のこのヤリスGR-4で改めて思い出させてくれたのである。今のVABの何が一番ダメなのかって、このワクワク感が皆無なトコにあるのである。ワタクシは実際に乗ったから分かるのであるが、確かにVABは良いクルマである。古臭いけど長らく使ってるせいかムダが無くて信頼性の高いメカニズムで、ちゃんとGRB/GVBの時よりも洗礼されているし、アフターパーツもチューニングのノウハウも豊富だし、確実に前のモデルよりも速いと言えるのである。確かに速いのだけど、ソコにワクワク感は全くと言って良いほど無いのである。


日本の至宝確定! スバルWRX STI EJ20ファイナルエディションをじっくりチェック!

 ソレで「前のモデルよりも筑波で1~2秒速い」って言われても、微塵たりともワクワクしないのである。何故かと言えば、その速さは想像が付くからである。映画とかのネタバレと一緒で、結末が想像できてしまったらドキドキワクワクしなくなってしまうのである。でもコレが「筑波で5~6秒速い」だったら、間違いなくワクワクする筈である。何故かって、その速さがどんなモンかを想像できないからである。だからスポーツカーどんな車種でもフルモデルチェンジ毎にパワーをガッツリ上げて、大胆な新技術を投入するのである。WRX-STIに次があるのかどうかは分からないが、願わくばワクワクするクルマであってほしい。その事を元GDB乗りとして切に願う今日この頃であった。

f:id:LiongHMD:20191221234507j:plain