ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「結婚は別府地獄温泉巡り」
Ｂｙ 古舘伊知郎
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
＊結婚の意義
ワタクシの師匠曰く「結婚とは、一人前の社会人である事を示す儀式」なんだそうである。コミュ力や社会性が必要十分にあって、大人らしく忍耐と妥協ができて、伴侶や子供のために利他的になれて、ルールや常識や約束を守ることができる。結婚を長続きさせられるということは、ソレ即ち「ソイツは社会人としての素質が十分にあるという証」でもあるのであり、だからこそナマモノとしての本能である種の存続と繁栄とは別に結婚という儀式が必要なのであり、ソレは高度な文明社会を形成する人間というナマモノならではの特性なのである。
今では多様性だとかDEIとかの登場で「結婚しない、できないにもソレなりの理由がある」って考えが広まってるとはいえ、ソレは先進国の都市部のリベラルなヤツだけの話であり、ソレ以外の場所では「結婚してないヤツ＝アレなヤツ」って概念が根強いのである。だから結婚できないヤツは結婚を焦るし、結婚できないとその事に対して少なからずコンプレックスを抱いてしまうのである。そう、つまり「結婚できる」ってことは「自分はフツーの人間である」という証を立てるということであり、テメェがフツーじゃない事に悩むヤツは結婚を望んでしまうのである。
＊全てを捨てた先にあるフツー
昨年ワタクシも色々とネタにしてた51歳NSXのアイツであるが、何時の間にか【実刑判決が下っていた】のである。コイツに関しては以前も話したが、アイツがあんだけキャバ嬢にのめり込んだのは「コレがフツーに人間になれるラストチャンスだったから」だったからだと思うのである。51歳という年齢からして、結婚するならコレが最後のチャンスである。だからこそヤツはNSXとNRを捨ててまで「コイツと結婚して、俺はフツーの人としての新しい人生を始めるんだッ！」って思ってたんじゃないかと思うのである。フツーに生きられなかった人間にとって、フツーの人になる事は人生最大の夢なのである。
ワタクシは然程ではないが、ワタクシの周囲の発達障害当事者の中には、結婚願望が強い人が結構居るのである。純粋に「親を安心させたい」ってのもあるけど、多いのはやっぱ「結婚して健常者の仲間入りをしたい」って願望なのである。生まれた時からずっと健常者社会の蚊帳の外で生きてきた発達当事者にとって、結婚は冒頭にもあるように「一人前の社会人としての証を立てて健常者社会の仲間入りをするために必要な儀式」なのである。ソレで健常者社会の一員になれるかどうかは正直「？」であるが、でも何もしなければ一生蚊帳の外のままなのである。
特に和久井みたいに社会的に高く評価されてるとは言い難い仕事に付いてる人間だと、益々以って「フツーの人の一員になりたい」という願望は強くなってしまうのである。大した仕事をしてなくて、なけなしの稼ぎを趣味に突っ込んでいて、その上高齢独身の子供部屋おじさんとなると、言っちゃ悪いが社会人としての評価は「 (；´∀｀) …うわぁ」ってなってしまうのである。だから”社会人ポイント”を稼ぐための一環として、結婚という手段が選ばれるのである。良いか悪いかは別として、人間というナマモノは社会に生きるナマモノであり、社会に生きる以上は社会的評価から逃れられないのである。
＊独身貴族になる方法
ただやっぱ人間にゃ障害の有無もそうであるが、結婚がどうしても合わないヤツってのが一定数居るのである。そういうヤツがソレなりに満足して今後を生きるにはどうすればいいかって、やっぱ「結婚以外で社会人ポイントを稼ぐ」しかないと思うのである。その方法は色々あるが、一番簡単かつ確実なのが「仕事を頑張って結果出す」である。仕事できる人間はソレだけで会社に重宝されるし、周囲も評価してくれるし、給料増額が自己肯定感を高めてくれるのである。その上で趣味を行えば「仕事も趣味も両方こなす好人物」として更に評価されるのである。やっぱ仕事できないヤツが趣味にのめり込むのは、印象として悪いのである（笑）
ただソレでもやっぱ「フツーの人と同じ人生を歩めなかった」って事は、残念ながらスティグマとして残るのである(´･ω･`)でもそういったスティグマやトラウマがあったとしても、ソレ以外での成功が「まぁでもプラスマイナスでプラスだから良いか( ´∀｀)」って心の支えになるのである。逆に言えばスティグマやトラウマを相殺できるモンがテメェに何も無いと、プラスマイナスでマイナスになって、テメェの精神を蝕んで苛まんでしまうのである。だからワタクシは「発達当事者は可能な限り就労すべし」と言い続けるし、ソコだけは今後も変わらないと思う今日この頃であった。
