アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

オタクは異端?

 残念だが、世の中でオタクはまだ市民権を得られていない。悲しいが「オタク」という言葉がその人の人格を否定する言葉になってしまう、その人の人格を検証すること無しに、である。ワタクシも「サバゲーが趣味」「ゲームが趣味」と言うだけで「オタクだ、変だ」と言われる。サバゲーがどんなものか、ゲームがどんなものかは、そう言う人達は勿論検証などしたこと無い。

 そう言われた時、以前ワタクシは「じゃあ、何がオタクであって、何がオタクでないなんて誰が決めているんだい?オタクの何が問題になるんだい?普通であることは何が偉いの?」と反論したこともあるが、最近は何も言わないことにしている。答えは決まって「そんなもの、言うまでも無いじゃないか」である。つまり、社会がそうなっているから、と言うことである。

 その社会というものが何故オタクを蔑視するかと言えば、やはり最近逮捕された奈良誘拐殺人事件の犯人みたいなイメージが強いからだろう。無職で、引き篭もっていて、身なりが汚く、社会観念が殆ど無く自分の世界に閉じこもっている、等々であろう。実際にこうした人は少数派で、多くのゲームファン、アニメファン、マンガファン、サバゲーファンなどは普通の暮らしをしている人が大多数なのだが、こうした少数派の人々があまりにも目立ってしまいそれがスタンダードとなってしまう。

 つまりは:
①ゲームやアニメやマンガやサバゲーが好きな人は上記のような人種である
②ワタクシはゲームやアニメやマンガやサバゲーが好きな人
③ワタクシは上記のような人種である
結論:お前は変
という3段論法が通ってしまうのである。

 では、オタクが市民権を得るにはどうすればいいか、と問われたら「上記の3段論法を逆に利用すればいいのである。ゲームファン、アニメファン、マンガファン、サバゲーファンが次々と一流大学、一流企業、一流スポーツ選手、一流アーチストになる。そうすれば誰もオタクを馬鹿にしなくなる。それどころか、皆が進んでこの道を歩むであろう。自慢ではないが、ワタクシはオタクだが国立大学医学部を卒業している。こうすればオタクの地位向上と自分の好きな分野の発展が同時に得られて1石2鳥・・・・・という時代が来ればいいな〜〜〜と思う今日この頃であった。