アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

Phoenix in flight

 中村のドジャース入りが決定したら、「日本人メジャーリーガー」も24人目である。数年前までは1人新たに入団するたびに大々的に報道していたのが、今や入団時に必ずといっていいほど使われていた「○○人目の日本人メジャーリーガー」の形容詞も今じゃ殆ど使われなくなった。これも時代というものであろうか。

 十数年前に、任天堂シアトル・マリナーズを買収した時は、「アメリカの国技を買収する気か」などと叩かれたりしたものだが、今や立場は完全に逆転している。昔は野茂みたいな一部の"特殊"な選手のみがメジャーを目指していたものだが、今や"日本最高の"の肩書きがつく選手は根こそぎメジャーに持っていかれている。マスコミでは「日本プロ野球の空洞化が心配される」とか未だに書いているが、もうとっくに空洞化している(正確に言うと、されている)ことはもう誰の目から見ても明らかである。何せボストン・レッドソックスワールドシリーズ制覇が松中の3冠王よりも大々的に扱われているのだから、そりゃ選手の方だってメジャーに行きたがるだろう。

 思えば早いものである。10年前までは野茂一人の一挙一足に集中していた時代から、今やメジャー、マイナー含めて20人以上。多分あと10年もすれば、メジャー移籍が日常化してしまい、一部の超大物を除いては報道されなくなってしまう。そんな気がして仕方が無い。