アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

INTRODUCE YOURSELF

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「何事にも落胆しない、あくまでやり続ける、決して断念しない。この三つが大体において成功者のモットーである。もちろん意気消沈する時はあるが、要はそれを乗り越えることだ。これさえできれば、世界はあなたのものだ」

By デール・カーネギー


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 久しぶりにマトモな本を買ってしまった。年末辺りから意気消沈すること3週間、"彼女"の入院延期を聞いて更に消沈。「これではイカン」と思い本屋を巡る。ワタクシが何かを始めるキッカケは決まって本である、だから本屋へ行ったのである。以前知人とピーター・ドラッカーの話で盛り上がった(ピーター・ドラッカーで盛り上げるワタクシもどうかと思うが^_^;)事があったので、久しぶりに探してみようと思って、偶然見つけたのがコレ:

道は開ける 新装版

道は開ける 新装版

 自己啓発モノの元祖、デール・カーネギーの著書。初版が出たのがなんと第二次世界大戦後で、以後60年において自己啓発モノのベストセラーを続けている本である。ワタクシのモットーに「その当時どんなに人気があっても、10年後に忘れ去られている作品は駄作」というのがあるが、上記の売れ方からしてコレこそワタクシが求めていた一冊であると言える。まだ完読していないが、最初の100ページを読んだだけでも目から鱗モンである。


 何が凄いかというと、誰でも読めるのである。読むために大学を卒業する必要は無い。ある程度のボキャブラリーがあれば誰でも読めるのに、内容は非常に濃い。「平凡な言葉で平凡な中身を伝えるモノは佳作、非凡な言葉で非凡な中身を伝えるモノは良作、そして平凡な言葉で非凡な中身を伝えるモノは傑作」というワタクシのモットーにピッタリ合った作品である。ワタクシも何時かは平凡な言葉で非凡な事を語れる人間になってみたいものである。


 もう一つの凄さは、カーネギーは"挫折をトコトン味わい尽くした人物"である事である。作家志望だったが挫折して、地べたを這い回るような生活を送り、そして最初は一回2ドルだったYMCAの講師という安バイトから今の地位を築いていった人物である。挫折の"ざ"の字も知らないような成り上がりモンが書いた独り善がりな本なんかよりも、"失敗"と"挫折"と"困窮"を味わい尽くしたカーネギーの言葉の方が同じ環境にある人間にとっては遥かに大きい説得力を持つのは言うまでも無いであろう。


 最後の凄さは、コレが独り善がりで書いた本では無いという事である。カーネギーがYMCAの安バイトから成功した方法を含め、自分のクラスを受講した何百、何千という生徒の成功&失敗例や、膨大な数の古人達の成功例&失敗例。そしてカーネギー自身が何十年にも渡ってインタビューした、これまた膨大な数の著名人達の成功談&失敗談といった数え切れないぐらいのデーターに基いて書かれている本なのである。信じるなという方が難しいのである。

人を動かす 新装版

人を動かす 新装版

 上記の「道は開ける」と双璧を成すカーネギー本の決定版。「カーネギーの他の本は読まなくても良いから、上記の2冊だけは絶対に読んでおけ」と言い切っても良いほどに両本は切っても切り離せない関係である。この二冊で「挫折からの復活」「人間関係の構築」といった近代社会における失敗例の2大原因について、これまた膨大なデーターと経験を素に書かれているのである。


 こちらはまだ読んでいないが、目次を見る限りこちらの本も「シンプル・イズ・ベスト」を地で行っている本である。「人を動かす原則」「人に好かれる原則」「人を変える原則」などタイトルからして、人間関係に悩んでいる人間がどんな事を求めているかが実に良く解っている一冊である。焦らずに、上記の一冊をじっくり味わってから、こちらもしっかり吟味するとしよう。


 ついでにもう一冊:

 (-_-;)/(+_+;)\(-_-;)皆様にツッコまれる前に、自分でツッコんでおきました、ハイ(笑)「良薬口に苦し」である。いくら良い本だとはいえ、流石にカーネギーを二冊じゃ疲れる、適度な気休めが欲しいモンである・・・って「"舞-乙HiME"のどこが適度やねん!!ヘ(..、ヘ)☆\(゚ロ゚ )」と更にツッコまれると何も言い返せない今日この頃であった。