アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

BROKEN

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「平凡な事を一生懸命する人が、非凡な人だ」

By 中谷彰宏


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


ロータリーエンジンの意地

 新型ロードスターが【9月4日に初披露となる】事は前にも伝えた通りだが、次は何とRX-7RX-8)の後継車が【455馬力のロータリーターボを搭載して2017年の登場する】とかしないとか。後者はホントかどうか分からんが、いずれにせよマツダъ(゚Д゚)グッジョブ!!である。もし今「ニッポン車メーカーで将来が一番楽しみなのは?」と質問されたら、ワタクシは「マツダ」と答える次第である。小さいメーカーだからこそ方向性が明確で、しかも「エンジン」「デザイン」「走り」の三原則に忠実で、スカイアクティブが良い例だけど技術力もシッカリしている。ビジネスが軌道に乗ってブランド価値がガンガン上がれば、あとは面白いクルマをドンドン作ってくれるんじゃないかと思うのである。


 ただロードスターは兎も角、次期RX-7/RX-8に関しては「ぶっちゃけた話、ロータリーでなくても良いんじゃね?」ってのがワタクシの意見である(笑)こう言うと「ロンちゃん、ソレを”本末転倒”って言うんだよ(´∀`)」とか叩かれまくるんだろうけど、ワタクシは至ってマジである( ー`дー´)455馬力出すんだったら3リッターのV6ツインターボのが良いと思うのである。異論反論についての答えは以下の通りである:

  • ロータリーには素晴らしい回転フィーリングがある → レシプロでも全然回せるから無問題

といった感じである。無論、ワタクシはロータリーエンジンを否定してるワケではないので悪しからず。ただ何ちゅーか「どうしてもロータリーエンジンである必要性」ってのがワタクシには余り感じられないのである(-_-)例えば「レシプロと同じ排気量で、倍のパワーと半分の燃費」とかだったら、未来に投資するって意味でもロータリーを乗せるべきだとワタクシも思う。が、ワタクシの知る限り、ソレは無い。だったらスカイアクティブ技術を更にアピールするためにも、レシプロエンジンで良いんじゃねって言うのがワタクシの意見なのである。


*剛性って何ですか?

 でもまぁニッポン車が燃費一辺倒から脱却して、再度ニッポン車の追及を始める事は素晴らしい事である。何だかんだ言ってワタクシはニッポン車好きなので、より素晴らしいクルマを求め泣く泣くニッポン車離れをするのだけは避けたいからである(笑)さて話は変わって【ベンツが新型Cクラスを発表した】んだそうである:


無論、ワタクシは街乗りセダンには全く興味が無い(笑)ただワタクシが思うに、ドイツ車の真骨頂ってのはSクラスや7シリーズやA8みたいな上級車種ではなく、むしろCクラスや3シリーズやA4、あるいはゴルフみたいな売れ筋グレードにあると思うのである。

 
 高いクルマはカネにモノ言わせて高級素材使ってるんだから、そりゃ良いに決まってる。コストに制限のある下級グレードだからこそ、メーカーの持つ技術力がモノを言うのである。Cクラスや3シリーズやA4やゴルフに乗った事のある、あるいは所有してるロンマニアの方ならお分かりかと思うが、ドイツ車はソコんトコのバランスや底力がハンパ無いのである(^_^;)車両原価は同グレードのニッポン車と殆ど変わらないのに、内装やらデザインやら走りやらの質が全然違うのである。部分的にはニッポン車も優れたトコは間々あるのだが、コレが全てをひっくるめた総合的な完成度となると、やっぱドイツ車に分があるのである。初代セルシオの頃は追いついたと思ったのだが、またグンと離されたって感じである(-_-;)


 こんな逸話があるのである。ニッポン車は剛性を表す時に数値で語るらしいのであるが。メルセデスの技術者に剛性の数値を聞くと「剛性って何?」って答えが返ってくるんだそうである。その技術者曰く「積むエンジン決めて、ソレをシャシーに載っけてニュル北を全開で走って、気持ち良く走れれば剛性はソレでおk」だそうである。だからメルセデスには熟練のテストドライバーが多数いるし、ソレを継承し育成し発展させるためのノウハウやインフラが充実している。ニッポン車に足りないのはこうした超基礎的な部分での積み重ねであり、ニュル北やアウトバーンがあって戦前からクルマ作ってたドイツは、ソコんトコが超充実しているってワケである。


*脱・安さ

 何ちゅーか、今のニッポン車は「安い」以外の部分でマトモに勝負できるモンが殆ど無いのである('A`)無論、安い事が悪いとは言わん。が、質を落としてまで安さを追求するのは間違ってるとワタクシは断言するのである。クルマってのは、いわば服と一緒である。服が安くて身体を覆えて寒さを凌げれば全てだと言うのなら、ユニクロしまむら洋服の青山以外のブランドは不要なはずである(笑)でも実際はそうではなく、人は”身体を覆う””寒さを凌ぐ”以外の付加価値を服に求めてて、求めるからこそ多数のブランドがある。クルマもソレと一緒なのだが、何故だかニッポンにゃユニクロしまむらと青山しかブランドが無いって話なのである(爆)


 特に分かり易いのがスポーツカーである。昔はBNR32NSXフェラーリ348よりも、インプやランエボがM3や911よりも速くて、ソレが国産スポ車のアイデンティティーであったのだが、今は一部モデルを残して全滅である(´・ω・`)中には昔散々ハイテクや4WDを追求して「操る楽しさよりも速くてナンボ」をアピールしてたのに、安い以外の価値が無くなった途端に「絶対的なパフォーマンスだけではない意のままに操る愉しさ」とか言い出す車種まで出てきた次第である。例えばWRX-STIとか、WRX-STIとか、あとWRX-STIとかである(笑)だから新型ロードスターや次期ロータリーとかを切り札に性能や個性で負けないクルマを送り出そうてしてるマツダには、否が応にも期待してしまうのである。個性は結果とセットだからこそ評価される、益々そう思う今日この頃であった。