アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

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 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「小さいものが大きいものに、刻々と近づいていると思うとき、生きる悦びを感ずる。自然と人間が、知れば知るほど美しく見えるとき、生きる悦びを感ずる」

By 後藤静香


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*セカンドカー候補・その5

 さて毎回の様に繰り広げているセカンドカー候補の試乗ネタであるが、残念ながらコレが最終回である。ちゅーのも、もう目ぼしい候補は一通り試乗しちゃったからである、もっと突き詰めれば色々とあるのだろうけど、残念ながらタイムリミットである。そう、セカンドカー試乗シリーズの冒頭にて「タイムリミットを設ける」って書いていたように、どんなに迷っても期限内には決める。コレもワタクシのジャスティスである(笑)ちゅーのも人間「よく考えてから結論出そう(^▽^;)」って考えると、意志の弱いヤツは大概が決断しないままズルズルと考えるモンなのである。だからタイムリミットを決めて、その時が来たらどんな形であれ決断すると決めているのである。


 というワケで、コレが最後の試乗車である。運転が楽しい3ペダルMTであり、スポーツ走行をこなせる素質があり、軽量で、そして小型。小型と言えば、車名にソレを冠するクルマがあるのである:

そう、ミニである。ホントは【ミニクーパーS】見に行った筈なんだけど、運良くソコに【ミニJCW(ジョン・クーパ・ワークス)】の試乗車来てたんで、ソレに乗せてもらった次第である。



 先ず第一印象であるが、名前こそミニだけど、やっぱデカいのである(笑)今まで試乗した5台の候補の中でもコレが一番大きかったんだから、流石は皮肉がエグい事で知られるブリティッシュジョークである(爆)あとコレは英国車→ニッポン同様に右ハンドルの国のクルマだから、当然の如く右ハンドルで何の違和感もないし、ボンネット開けるレバーもちゃんと運転席側にあるのである。今回乗ったのは6AT設定だけど、当然の如くペダル位置に問題は無い。前回乗ったアバルト595(AT)はオフセットが結構あっただけに、コレはニッポン在住オーナー的にありがたいのである。ただイギリス本国もそうだけど、ウィンカーレバーは他の外車同様に左側である。


*大きいことはいいことだ?

 先ずはコクピット回りだけど、コレが非常に良く出来てるのである。ミニらしい世界観や伝統を保ったまんま、ソコに専用ナビ(兼各種モニター)とかHUDとかデジタル式インパネといったモダンな装備が色々と組み込まれているのである。この辺のセンスは、流石ミニとしか言い様がないのである。コレがニッポン車だと、古臭過ぎるかモダン過ぎるかの両極端に分かれるのである。あとドラポジだけど、ミニはモータースポーツの歴史が長い事もあるのだろうけど、ちゃんと最適なドラポジを取れるようになっているのである。外車は非スポーツグレードでも、ドラポジがシッカリしてるクルマが実に多いのである。ニッポン車もそーゆートコは見習ってほしい次第である。


 走りの方は、何ちゅーか「典型的なスポーツモデルのソレ」である。スポーツ走行のハードな衝撃を受け止められる硬いサスと、ソレをしなやかに往なすダンパー。スポーツ走行に適したシートだとかエアロパーツとかの各種専用装備。全てがクルマ好きをその気にさせてくれるのである。エンジンはいつの間にか1.6Lから2.0Lになってて、出力も231馬力になったせいか、走りはパワフルそのものである。加速が良過ぎて、何つーかFFである事を忘れる程である。エンジンは流石BMW製である。下からパワーが出て、ダレる事無く上まで気持ちよく回る。下から上まで何処からでも踏んで力が出るから、サーキットとかじゃ非常に乗りやすい事が予想できるのである。


 あとディーラーの雰囲気だとか、クルマ全体が醸し出す空気とか、そういった特有の世界観もワタクシ的には好きである。マクラーレンアストン・マーティンを所有する人はプリウスだとかスイフトだとかには見向きもしないけど、ミニだったら所有してみたいと思うであろう。そういっても良いぐらい、ミニの世界観ってのは(・∀・)イイ!!のである。何ちゅーか、ニッポン車は数字に拘り過ぎるのである(-_-)燃費が何km/lだの、ニュル北のタイムが何分何秒だの、剛性値が何%アップだの、スラロームやレスポンスが何秒だの、何でもかんでも数字で納得させようとする┐(´д`)┌アバルトやミニみたいに雰囲気と世界観だけで顧客を納得させるニッポン車メーカーがもっとあっても良いと思うのである。


*時は来た!ソレだけだ

 というワケで、セカンドカー候補はコレにて全部揃った事になるのである。ホントなら【プジョーRCZ】とか【シトロエンDS3】とかも見てみたかったし、日産の担当さんの顔を立てて【マーチNISMO】とか【ノートNISMO】とかも乗ってみるべきだと思うのだけど、残念ながらもうタイムリミットである。日産の担当さんには、後でテキトーに「乗ったけどイマイチだった」とでも言っとくとしよう(笑)ワタクシの為すべき事は、この5車種からワタクシにとってベストな1台を選ぶ事である:

  1. マツダ・ロードスター
  2. アバルト595コンペティツィオーネ
  3. ミニJCW(ジョン・クーパ・ワークス)
  4. トヨタ・86
  5. ルノー・ルーテシアRS

この5台の中の一つが、今回ワタクシの選ぶ初代セカンドカーになるのである。因みにブックメーカーでの賭けはやってないので、ソコんトコは悪しからずである(笑)


 でもホントの事を言っちゃうと、今回の試乗ツアーを始めるずっと前から、既に99%何にするか決めていたのである(笑&本気)だからタイムリミットも決められたし、悩む様子も殆ど無かったのである。つまり今回の試乗シリーズってのは、その残り1%の可能性を追求するために行ったのである。クルマってのは写真やスペックや動画だけじゃ分からん事の方が多く、更にはディーラーとかのバックアップ体制も重要だから、コレばっかりは実際に足を運んでみないと分からんからである。ただ今回の試乗ツアーを経て、その1%から学んだ事もホント少なくなかった事は間違いないのである。何だかんだでやっぱクルマは面白い。更にそう確信した今日この頃であった。