アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

MALLEUS MALEFICARUM

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「人は泳げるようになりたいと願いながら、同時に片足を地面につけているものだ」

By マルセル・プルースト


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*良い脚とは

 剛性をガッツリ高めて、その剛性に見合った硬いスプリングを用い、固いスプリングのマイナス点を上質なショックでシッカリ抑える。コレがクルマにとっての”良い脚”だとワタクシは考えているのである。国産車のダメなトコの一つが正にこの足回りであり、燃費技術だとか快適装備だとかいう余計な機能にはコストをかけるくせに、ボディーや足回りはケチるのである。街乗り専用の道具としてのクルマならコスト云々でソレもアリだと思うのであるが、国産車の場合はスポーツカーと呼ばれる車種までも足回りがショボい事が少なくないのである( ̄〜 ̄)守備範囲を広めるために中途半端になるか、或いはサーキットを意識し過ぎてカチカチになるか、その両極端に分かれてしまうのである。


 クルマ乗ってて気持ち悪いと思う瞬間は何かって、やっぱ「大きく上下に揺さぶられる事」なのである。何故大きく揺さぶられるかって、スプリングが柔らかいからである。だからスプリングを固くして、揺さぶり幅を小さくするのである。でもスプリングを固くすると今度は小刻みに揺さぶられるようになったり、大きいギャップを踏んだ時にガツンと突き上げが来るから、その細かい振動を上手に吸収できる精度の高いダンパーを組み込むのである。そうすればスプリングが固くても乗り心地の良いクルマになるのである。でもそうすると車両コストが上がってしまうから、値段を下げて広く浅く売りたいメーカーとしては純正装備できない。だから国産車の足はダメな場合が多いのである。


*ウェブお披露目会

 でもって残念な事に、NDの純正足もその「典型的な国産車の足」だったのである( ̄〜 ̄)まぁ街乗り〜ワインディング目的ならソレで良いのかも知れないが、ソコから先へ一歩踏み込もうとすると、途端に物足りなくなるのである。足回りに限った話ではないが、NDのノーマルパーツって概して「基本的に街乗り〜ワインディング向け。サーキットは走れない事はないが、物足りない」なのである。だからワタクシはチューニングを施して、街乗り要素を若干削ってサーキット方向に振っているのである。内装とブレーキ関係は既に整備を済ませていて、一番の課題であったタイヤと足回りを解決するための最適解、即ち車高調導入に踏み切ったワケである:

コレが装着後の写真である。ハッキリ分からない?そりゃ分かるワケないのである(笑)何せ車高は20mmぐらいしか落としてないんだから、パッと見じゃ分からんのである。


タイヤハウスはこんな感じである。20mmダウンすると、丁度ホイールアーチとタイヤの中心点がバッチリ重なって、見た目もシッカリしてくるのである。ワタクシには「ホイールアーチとタイヤの隙間が云々」って趣味は無いので、コレで十分満足である。前にも言ったけど、NDは普段使いもするクルマなので、車高を下げ過ぎると色々と街乗りに不便が生じるのである。だから20mmダウンで十分なのである。


何せノーマルはこんなに隙間があるので、納車時から結構不満だったのである。何故マツダがNDの最低地上高を140mmと高くしたのか、未だに理解できんのである。因みに某メーカーの中の人に話を聞いた所、ニッポン車の車高が高い理由はこういう事らしいのである:

クルマには3cmの水たまりを時速90kmで駆け抜ける「水溜まりテスト」なるモンがある

低い車高でこのテストをパスしようと思ったら、床下をシッカリ作らなきゃいけない

でも床下をシッカリ作ろうとするとコストが上がって、販売価格に直結する

高いと売れない

( ゚Д゚)マズー

だから車高を上げて、シッカリ作らなくてもテストをパスできるようにする

(゚д゚)ウマー?

という事らしいのである。足回りもそうだけど、国産車がダメなトコの一つである。コスト抑えて出来るだけ多く売る事ばかり考えてて、ソコから先の段階へ進む事が出来ないのである。ワタクシが前々から言ってた事であるが、安いモンは更なる安いモンにより駆逐されてしまうのである。だから中韓が真後ろから迫ってる今。クルマに限った話ではなく、ニッポンのモノ作りは「良いモンを安く売る」から前へと進まなければならないのである。


*我、未だ発展途上なり

 とまぁ、こんな感じである。コレでサーキットのコーナリング時におけるタイヤの偏摩耗は抑えられる・・・と思うのである(笑)ちゅーのも、まだ試していないからである。コレからサーキットやジムカーナなどで色々試して、タイヤの減り具合を調べて、ソコでまたアライメントを取り直して、ベストのセッティングはコレから見つけるのである。そうそう、言い忘れたけど、キャンバーはこんな感じである:

キャンバーは前が2°、後ろが3°である。上記にもあるように、コレはあくまで暫定使用である。でもってクルマ属性のあるロンマニアの方ならば分かると思うが、車高落としてキャンバー付けた分、タイヤがホイール内に引っ込んでるのである(^_^;)ワタクシは「何が何でもツライチ」って拘りは無いのであるが、やっぱ少しだけ外に出した方が見た目的にも良いと思うのである。


 もしホイールを替えるとしたら純正同様の6.5Jの+45じゃなく、7Jの+38ぐらいにすれば、丁度シックリ来るのではとワタクシは睨んでいるのである。まぁ何れにせよ今のタイヤはまだ残ってるので、当分先の話になると思うのである。さて、車高調を導入してコレでお終いなのではなく、むしろココからが始まりなのである。コースを走って街も走ってタイヤの減り具合やクルマの挙動を調べて、車高なりアライメントなり何なりで対処していって等々、やる事は更に増えてしまったって感じなのである。純正ならソコんトコ考えなくていいんだろうけど、考えるのを止めたらワタクシがワタクシでなくなってしまうのである(笑)さて明日は休みなので、タップリ走り込んで慣らしを澄まそうと思う今日この頃であった。