アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

SAY WHAT YOU WILL,CLARENCE...KARL SOLD THE TRUCK

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「ごく小さな穴から日光を見ることができるように、小さな事柄が人の性格を浮き彫りにする」

By サミュエル・スマイルズ


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 「Q.E.D.」ワタクシが今まで読んだ哲学書の中で一番印象に残っている言葉である。"Quod.Erat.Demonstrandum." 日本語で言うと「これにて証明されたし」という意味である。スピノザの「エチカ」に用いられた用語であり、「存在する」という定義から何百もの「Q.E.D.」を積み重ね、人間のあるべき姿を示した哲学史上に残る名著の一つである。ワタクシの場合、この「Q.E.D.」という言葉で締めくくれる定義が好きなのであろう。仕事にしても、趣味にしても、人間関係にしても「Q.E.D.」で締めくくれれば安心して次回の行動に移れるからなのであろうかと今になって考えたりする。


 で、話は思いっきり変わるが(笑)本日は"師匠"が「とっておきの秘密のメシ屋に連れて行ってやる」という事で、S県はY市にある激ウマ海産物の店へ連れて行ってもらった・・・ではなくて"師匠"ナビの元ワタクシと"トリックマスター"で行ったと言う方が正解であろう。「口コミで広がって有名になると人が集まるからイヤだ。お前だけには教える」とのありがたい教えの元に遥か遠方のその店まで向かう事にしたのである。今考えるともっと早く寝ておいてコンディションを万全にしてから行けば良かったと思うのだが「覆水盆に帰らず」である。で、実際に行ってみると、これが実に美味かったのである。残念ながら"師匠"大プッシュの一品は季節の関係で手に入らなかったが。ワタクシの脳内ナビにシッカリと場所は記憶されたのである。次回こそゲットせねば。


 で、上記の「Q.E.D.」が今回の旅と何の関係があるのかと言われれば、ワタクシが今まで積み重ねた「Q.E.D.」は必ずしも確定された証明ではなかったのである。メシを食い終わった後、一般道をチンタラ走っていたら「お前いつか"お客様は常に正しい"って日記に書いていたよな。俺はあれの解釈は別のものと考えているんだけどね」と"師匠"。「俺はあれを"お客様が正しいと信じて自ら選んだように仕向ける"とも読めたんだよね。だってそうでしょ、客にそう仕向ければ客も満足して帰って、自分達も儲かって一石二鳥だと思うんだけど、そこんトコどうよ」・・・ワタクシはそこまでアタマが回らなかった、orzである。この時点で「Q.E.D.」が一つ崩壊。


 で、話を進めていくと、仕事、趣味、人間関係、処世術、ありとあらゆる「Q.E.D.」が証明不足であることが露見。更には「お前ってさぁ、気を使わなくて良い人にまで気を使うよね」「ハイ、どうもワタクシはそういうクセが付いてしまったモンでして・・・」「それってさぁ、逃げていない?俺はソイツがちゃんとすべき所をちゃんとしていれば、メシ食ってるとき机に足上げようがタメ口聞かれようが一向に構わないんだけどね」

・・・・・orz・・・・・

仰る通りである、反論の余地も無い、「詰み」である。「まぁ、気にしなくていいよ」と"師匠"、「俺はイヤなヤツと同じ空間で息を吸うほど甲斐性は無いからね。その時が来れば分かる」


 まぁ、"orz"は今に始まった事ではないし、仕事にしろ趣味にしろ人間関係にしろ処世にしろ、きっとこの先も山ほど"orz"が待っている事は予想に硬くない、とりあえず今はひたすら走るのみである。そしてワタクシ達は東京に向かって進んでいるはずが、いつの間にか山道に入り込み、気が付いたらヒルクライムダウンヒルになっていたりする。そこでワタクシと"師匠"はあと10年は記憶から消えないであろう想像を絶する光景を目のあたりにするのだが、ワタクシ自身眠くなってきたのと、ロンマニアの皆様を焦らす目的で(笑)後日に話を持ち込む今日この頃であった。