アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

DOWN ON THE UPSIDE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「文章は技術だと思っている人が多いけど、違うんだよね。技術じゃないんだ、普段何を考えているのかなんだよ」

By 嵐山光三郎


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 今に始まった事ではないが、テレビが全くと言って良いほど面白くない。ドレもコレも旧皮質的(本能刺激型刹那的快楽)に偏りすぎていて、新皮質的(理性探求型半永久的快楽)が殆ど無い。その瞬間は「面白いな〜」と思っても3日後には既に忘れている。以前からもワタクシは「テレビはゲームやるときのモニター&サバゲー前日の天気を知るため&ニュースを聞くためのツール」と言っていたのであるが、最近じゃどれもPC(とモニター)で代用できる。てゆーかPCにテレビチューナー繋いで、且つモニターにゲーム機の出力を繋げば、デジタル放送時代に備えて新品のテレビを「ブラウン管か液晶か」で悩む前に、地デジ対応チューナーを内蔵したPC&モニターにすれば万事解決なのではないかと思うのである(笑)


 とりあえず、バラエティーとかでハイライトに入る前にCMを連発するのはドン引きする。ニュースキャスターは顔と性別でなく、話術と脳ミソで選べ。どんな番組にしろ、ステレオタイプなモノの見方や視聴者を感情論で煽り立てるような演出はウザいので止めろ。F1もいいがWRCも生放送しろ。アニメは深夜に放送するな・・・・・とまぁ一部(てゆーか、ほぼ全部/笑)私情が混じっているのであるが、ワタクシ的に言わせてもらえば、唯一価値のあるテレビ番組はスポーツの生中継ぐらいなモンである。あれならリアルタイムだから、解説を除けばテレビ局が私情を挟む余地は無いからである。


 最近、某長寿番組の納豆事件で「マスコミの信用」なる話がチラホラ出ているが、そもそも現在のシステムで起こらない方がおかしいのである。テレビ局の利益がスポンサーに依存していて、そのスポンサーは番組に宣伝効果以外何も期待していないのであるから、そーゆー放送媒体に「真実」を期待する方がそもそも間違いなのである。かといってNHKみたいに受信料システムにすればいいのかと言われたらそうでもないと思う。NHK自身が受信料システムで失敗している事もあるが、たとえ皆が受信料を素直に払っていたとしてもこのシステムは成功しない、ワタクシはそう思うのである。理由は簡単、上記の「スポンサー」が「視聴者」に変わるだけだからである。


 同じような思想を持って「スポンサーに頼らず、真実を追究する」という謳い文句で始まったメディア(特にサヨク系)は数多くあったのだが、その殆どは失敗したか、あるいは一種の機関紙と化してしまっているのが事実である。理由は簡単、視聴者(読者)は「真実が知りたい」のではなく「知りたいものが知りたい」からである。素直に自然のありのままを受け止める植物や動物と違って、たとえソレが真実だと解っていても、自分の信条や理想に違うモノは受け入れられない。人間とはそーゆーナマモノである、だから最古のヒトが誕生した時から現在に至るまで人間は戦争を止められないワケである。視聴者(読者)からのカネで運営する事になると、何をどーやっても視聴者(読者)の欲しいモンを作る破目になるワケである。商業目的ならそれでOKだが、"真実を伝える"には程遠いモンである。


 かと言って、最近になって登場した"第5の権力"と呼ばれるブログ(及びその他インターネット媒体)が"真実"なのかと問われたら、ワタクシは間違い無く「ノー」と答える。確かにブログ(及びその他インターネット媒体)なら"第4の権力(マスコミ)"が抱える諸問題を解決しているのであるが、今度は「主観」なる厄介なモノが介入してくる。これまた人間というナマモノの悲しい性で、人間が崇めているのは唯一無二の「神」ではなく、根本的には自分の中にしかいない「ネ申」を崇めているからである。特にナードはその傾向が強い。
あ、そうそう。最近「ナード」という単語ばかりが先走っているため、意味があやふやになりがちである。では、ココでワタクシが新たに定義した「ナード診断基準2007・バージョン1.00」を公開するとしよう(笑):

  1. 自分の基準でしか物が見れず、他人の目線で考えることが出来ない。
  2. 自分自身の信念や思想に固執していて、頑固なまでにそれを譲らない。
  3. 過剰なまでに自分に自信を持っていて、他人を見下しがち。
  4. 自分が興味のある話しかしない、または自分が話の中心になっていないと気が済まない。
  5. 他人の話を聞かない、または他人を理解しようとする意思が殆ど無い。
  6. 周囲の状況を全く考えず、自分の思うがままに行動する。
  7. 他人が自分に関心を持ってくれる事に大きな喜びを感じる。
  8. 自分の意見や考えを否定されると猛烈に怒る。
  9. 余りにも「自分が正しい」という観念が強いため、それを正当化するためには非常識な手段すら辞さない。
  10. 自己反省できないため、失敗したとしても同じ事を繰り返す。

以上①〜⑩の項目の内、5項目以上でセミヌードならぬ「セミナード」(爆)7項目以上当てはまれば「ナード確定」としよう。自分の周囲にこーゆー方がいらっしゃるロンマニアの方、ナードは放置に限ります。


 って、話が思いっきりずれてしまった(笑)つまり何が言いたいのかといえば「真実」ってシロモノはそう簡単にテレビや新聞やネットに転がっていない事だけは分かったという事である。結局、テレビや新聞やネットはおろか、電気や石油や火薬も無かったアリストテレスとかプラトンとかの時代から現代に至るまで「真実」についての見識は全然変わっていないワケである。言い換えれば砂金が何処でどうやって取るのかも解らないまま笊だけ手渡されて、それで黄金の城を作れといっているようなモンである。そうとは解っていても「面倒くせぇ〜〜〜」とぼやきながらも、笊を片手に砂金を探し求める事を止められない今日この頃であった。