アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

VIRTUAL XI

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「ギターについての良い点は、誰も学校でそれを教えないことだ。独学が初めての、そして最も重要な自分の教育だった」

By ジミー・ペイジレッド・ツェッペリンのギタリスト)


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 以前、ウチの"師匠"がポロリと一言「お前は何故エリック・クラプトンが"スローハンド"という二つ名を持っているか知っているか?」と。ワタクシが「ノー」と答えるのを察したのか(笑)答える前から「プレーは速いんだけど、無駄が無くスムーズに演奏するからだよ。だから音と聞き比べると指の動きが遅く見えてしまうから"スローハンド"なんだ」という事である。そー言えば宮本武蔵の「五輪書」にも似たような事が書いてあった気がするのである。よーするにギターや剣術に限らず、どんな事をやるにしても、速く/早くなるための一番効率的な方法は「動作そのものを速く/早くする」よりも「ムダを極力無くす」事だというワケである。今振り返ると、前回の走行会の一番の課題は「踏めてなかった」でも「コースを熟知していなかった」でもなく、何よりも「余りにもムダが多かった」なのである。結局、紅白歌合戦が始まっても尚目標が見つからなかった2007年(爆)来年は「ムダを無くす」をテーマにするとしよう。


 で、今更になってやっと分かったのであるが(^_^;)FISCOツインリンクもてぎも、共に「FIA認定の国際サーキット」だったのである。現在、日本に存在する国際サーキットは以下の通りである:

  1. 十勝インターナショナルスピードウェイ
  2. スポーツランドSUGO
  3. ツインリンクもてぎ
  4. 富士スピードウェイ
  5. 鈴鹿サーキット
  6. 岡山国際サーキット
  7. オートポリスサーキット


の計7ヶ所である。クルマ持っていてサーキット走ってみたくて「○○○行ってみたいけど、距離と費用と手間がねぇ」と悩んでいるロンマニアの方々。その"○○○"が上記7つの中にあるんだったら、ワタクシは「出来れば走った方が良いけど(笑)たとえ走らなくても騙されたと思って行ってみろ。クルマに対する考え方や価値観がガラリと変わるから」と答えておこう。んでもって、クルマ系のロンマニアの方なら「ゴチャゴチャ言わずに、とにかく走って来い」とでも言っておこうか(爆)


 何が違うかというと「根本的に」である。ただ味気の無いコントロールタワーと最低限の設備一通りとコースがあるだけの場所とは違い、このテの国際サーキットは、いわば「クルマのテーマパーク」である。ただ「レース観て、走行会やってお終い」じゃなくて、F1からカートまで、果ては街乗り専用車に至るまでクルマを楽しむための設備が一通り揃っていて、極端な話「クルマ好きなら、何も無くとも来るだけで楽しい」のである。コースに関してもFIAがお墨付きを与えるだけあって、世界中のトップカテゴリーの選手達や目の肥えたギャラリー達を満足させられるだけの出来になっているのである。


 具体的に言うと「コース自身の難易度」や「あらゆる車種に対応するバランス」とか、スブの素人であるワタクシが語っても説得力無いのがアレだが(笑)何よりも「安全」なのである。FIAの基準を満たしている→余裕で時速300kmオーバーを叩き出すF1マシンやGTマシンが飛んできても安心なように出来ているのであるから、安心して踏んでいけるのである(勿論、100%ではないが^_^;)分かりやすく言えば、ジムカーナとかミニサーキットとかで、クルマの挙動が乱れた時に立て直すテクニックがある程度付いていれば、全損に繋がるような事故を起こす可能性は非常に低いと言っても良い。ワタクシが「理性」のリミッター外せたのも、単にこの「安心感」が大きかったのだと思う(爆)


 で、肝心の走りの方であるが、1回目の午前の枠は先日述べたようにクラッシュ車両のため赤旗中断。結局、慣熟走行の2回+α程度しか走れず、ホントに「様子見」で終わってしまったワケである。いちいち下にスクロールさせるのは面倒くさいので(笑)コース図を貼っておくとしよう:

ハッキリ言って、難し過ぎて1日じゃ攻め切れません、ハイ(爆)講習のプロ曰く「とりあえず1つだけ目標決めて、そこを重点的に詰めていった方が良い」との事である。ワタクシの場合、前日述べたとおり「フルブレーキングからの2連続のヒール&トウ」をテーマに、とりあえず無事生還することだけを念頭に走る事にしたのである。


 2本目の走行、雨は上がってセミウェット状態。キモはコーナーで言うトコの「第5コーナー」「V字コーナー」「ヘアピン」「90度コーナー」の4ヶ所である。とりあえず6〜7割ぐらいから始めて、徐々に踏んで行く・・・と問題発生(笑)ダウンヒルストレートで床まで踏むと、どーしても5速まで必要になるのである。すると・・・


フルブレーキから5速→4速→3速と落とす

ところが、5速はイメージトレーニングの範疇外だった(笑)

5速→4速で戸惑う(爆)

入れるタイミング間違えてシフトロック

抵抗虚しくスピン(核爆)

( ゚Д゚)マズー


・・・というワケである(笑)ココで【VSD−X】の出番である。2連続でも3連続でも、要は「シフトダウンした時に回転数を合わせる」のがキモ→【VSD−X】を使えば、コースを見るのと同時に回転数を目で追う事が出来るのであるから、4速→3速(5速→4速)から下へ繋ぐ際のタイミングをコレで見定めれば良いのである。2本目は1本目の赤旗もあって走行時間が20分→25分となったものの、ショートサーキットと比べるとやっぱ絶対的に周回が少ないのである(^_^;)1周1周、考えて走らなきゃダメという事である。タイムは2分46秒、当初の目標であった「3分切り」は達成出来たのでOKとしよう(爆)


 ココで走る前に一考・・・

  1. サスペンション:ダウンヒルストレートでの200km/h弱からのフルブレーキにも余裕で持ち応え、尚且つ高速コーナーでのロールも程々で、縁石などに乗り上げた後も挙動の乱れはシッカリ収まる→足はほぼ100点満点
  2. ブレーキ:25分間走り抜いが、走行中一度もフェード無し。走行後も以前見られたような発煙も無く、ベーパーも殆ど感じられない→「プロジェクト・B」は予定を大幅に通り越してココに完了(笑)
  3. 油温、油圧、水温:共に問題無し。
  4. タイヤ:リアタイヤが思ったより熱く、空気圧も丁度良い感じ→リアタイヤを使えている。
  5. タイヤの磨耗:偏磨耗も無く、前後良いバランスで減っている→完璧(爆)


・・・結論は「"全開で踏む"以外の答えがありまして?貴方にその覚悟があって、尚且つ致命的なミスさえやらかさなければ、わたくしは貴方の要望に全力を持って答えて差し上げましてよ」と"トリックマスター"がワタクシに代わって代弁。行くっきゃないのである。ココで余力残したら絶対後悔する。タイムもライン取りももうどーだって良いのである。最後に"彼女"を信じて全てを託すのみである。


 3本目、同じくセミウェット。ココで脳ミソまで沸騰したらアウトである。某上司曰く「Hot heart,Cool brain & Quick hand」である。コース慣れしてるっぽくワタクシよりも速い人を見つけたので、徹底的にストーキングする(笑)向こうも似たような重量級ハイパワー車→ブレーキングポイントもほぼ一緒と考えたからである。とにかく20分間、少しづつブレーキングのタイミングを適切化して、ゆっくり確実にシフトチェンジして、ソフトチェンジの際に以前指摘された「反対側の手に釣られてもう片方が動く」事によるステアリングの乱れに注意し(爆)徐々に徐々に差を詰めて行く・・・が、こーゆー楽しい時に限って時間は短いモンである。完全攻略どころか課題もまだ終わっておらず、やりたい事は山ほどあったのであるが、敢無く終了。


 3本目のタイムは2分39秒、とりあえず40秒を切れたからOKとしておこう(^-^)てゆーか、ソレ以前に「全てを吐き出せた」という時点で目標達成であるd(⌒o⌒)b特に今年後半、自分でも不甲斐無く後味悪いままサーキットを後にしたケースが多かっただけに、今回はその全てを清算して有り余るぐらい走り込んだのである。途中、波乱万丈ありまくりだったが(笑)とりあえずコレで「走り」に関しては、良い意味で思い残す事無く、2007年度を終える事になったのである:*.;".*・;・^;・:\(*^▽^*)/:・;^・;・*.";.*:流石に片道200kmはしんどかったが(爆)でも「機会があったらまたツインリンクもてぎに行きたい」のは2008年からも変わりないので、今度こそ狙って走れるようにしたいモンである。


 さて、2007年度のブログも今日で最後である。昨年の同日は12万ヒットで「20万は・・・流石にムリかな(^_^;)」と思っていて、蓋を開けたら予想を遥かに上回る23万ヒットを記録。世界中のロンマニアの皆様、今年はご愛読の程誠にありがとうございますm(_ _)mワタクシは来年も変わらず今の路線を突っ走るのは間違いないので(笑)ソコで「アホかお前は」と思ったら、遠慮無くツッコミの程宜しく御願い致します(爆)2008年はロンマニアの皆様だけでなく、悪党と偽善者とナードを除いた全ての人々に幸有らん事を願って止まない今日この頃であった。