アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

STRAP IT ON

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「好奇心というものは、実は虚栄心にすぎない。大抵の場合、何かを知ろうとする人は、ただそれについて他人に語りたいからだ」

By ブレーズ・パスカル


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 コレは前回サバゲー行った時に聞いたとある凄いガンマニアについての話である。何がどう凄いのかといったら、自宅の敷地内にコレクションしたモデルガン用の空調付きショールームがあるというのであるから、どの程度の凄さかは想像できると思う(笑)古今東西ありとあらゆるメーカーのモデルガンが鎮座してるなんてのはまだ序の口。何と、全てのコレクションは2丁ずつ買っているのである。1丁は先程述べたショールームで飾るための保管用。もう一丁は実際に撃ってハァハァするための実射用である(爆&実話)今まで銃好きは数多く見てきたが、ココまで筋金入りの人は初めてである(^_^;)


 で、上記の「自宅にモデルガン用の空調付きショールーム」「コレクションは2丁づつ」という言葉から想像付くように、このガンマニアの方はとある大企業の役員をやっている、俗に言う「リア充」って方だったりする(笑)曰く、この方はその豪邸で毎年ホームパーティーを開く事が慣習になっており、ソコでの名物行事がコレクションを用いたモデルガンの試射会であり、コレが大好評なんだとか(^_^;)その反面オン/オフの切り替えがハッキリしてる方で、仕事場じゃ銃の話は滅多にしないそうなのである。ワタクシはその方に会った事はないのであるが、何ちゅーかアルマーニのスーツにベンツSクラスが良く似合う初老の紳士を想像してしまうのはワタクシだけであろうか(爆)


 何ちゅーか、こーゆー人なら趣向が違っても会って話をしてみたいと思うし、実際に話をしたら趣向は違えど盛り上がることであろう。こーゆー人を"マニア(ギーク)"と呼ぶのであろうとワタクシは思うのである。が、コレが"オタク(ナード)"だと話は別。趣向が同じでも盛り上がらなさそうだし、ソレ以前にイベント以外では会いたいとも思わないであろう(笑)実際問題、オタク(ナード)と何かのキッカケで盛り上がると、その後大概ロクな目に会わない。何せソースはワタクシだから間違いない(爆)マニアとオタクの何が違うかを簡単に書くとこんな感じ:

       マニア(ギーク)                            オタク(ナード)
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趣味がリアル人生を豊かにしている               趣味がリアル人生の足を引っ張ってる
                             
基本的に自ら趣味をオープンにしないが           聞いてもいないのに勝手に趣味の話を始めるか
   問われたら躊躇わずに答える              あるいはその事をひた隠しにするかのどちらか

  趣味以外の話題も豊富である                   趣味以外の話はしないし出来ない

     大概モテるし既婚者                        大概モテないし独身

   常に周囲を見て行動してる                  基本的に自分本位で、他人はどうでもいい

良いか悪いかは別にして、自分の趣味に対し        趣味に対して優越感と劣等感が入り混じっており
    確固とした意見を持っている                 実は確固とした意見は持っていない

 燃え上がるのには時間がかかるが                 最初は凄い勢いで燃え上がるが
 一度火が付くと延々と続けられる                    鎮火するのもあっという間

     孤独&孤高上等                              一人はイヤ

といった感じである。ギークの部分は幾分不明であるが、ナードの部分はソースがワタクシなので自信がある(笑)一言で表すと、純粋に自分が好きだからやっているのがマニア(ギーク)であり、実は他人を意識してるのがオタク(ナード)といったトコであろうか。オタクって人種は孤高を貫いてるように見えるが実は孤独には滅法弱く、いざ一人になると趣味を貫けない場合が多いのである。


 分かり易いのが痛車である。ちょっと訂正が必要かも知れないが、ワタクシは全ての痛車に反対しているワケではない。ワタクシが痛車を蛇蝎の如く嫌う理由は「美しくないから、カッコ悪いから」である→つまりカッコよくて美しければ、ワタクシだってソレなりに評価するのである。実際【RE雨宮の痛車】みたいに気合が入ったモンだったら、ワタクシだってそりゃ「萌えカコ(・∀・)イイ!!」と思うのである(笑)何ちゅーか、作り手の「アニメ好き&クルマ好き双方からも美しくカッコ良く魅せよう、見る人を楽しませよう」って意思が感じられるので、ソレだけでも大いに評価できるって話なのである。こーゆークルマが多く出るのであれば、アニメとクルマの双方に萌え属性を持つワタクシとしては大歓迎なのである(爆)


 が、実際はそーでないのが多いから困る( ̄_ ̄;)貼り付けるアニメキャラのイメージとクルマのイメージのマッチングを全然やっておらず、デザインもへったくれもなく単純にキャラのイラストやロゴを貼っただけのお粗末なソレが圧倒的に多い(-_-;)簡単な話である、ジョニー・デップカローラに乗せたらカッコ良いと思わないのと一緒である(笑)オーナーが自身の痛車を美しく見せたいんだったら、当然ソコんとこのマッチングをシッカリやって然るべきだとワタクシは思うのであるが、実際意識してやってるヤツはホントに少ない。何故かと言えば、他人を意識していないからである。


 そう、他人を意識していないのである。連中は自分の作品愛、キャラクター愛をクルマで表現しているつもりなのであろうが、その表現が一方通行なのがワタクシ的に気に食わないのである。自分の気持ちを相手に伝えたいのであれば、当然受け止める側の気持ちを察するべきなのである。人間は理論と感情、二つの車輪で動いている。理論的には趣味による差別はNGだと分かっていても、感情から来る生理的嫌悪感は中々抑えられるモンではない。世間一般にアニメ好きをアピールしたいのであれば、世間一般がアニメに持つ感情をクリアする必要があるのであり、その一つがデザイン面での努力だとワタクシは思うのである。


 ワタクシが言いたい事ってのは、つまり「趣味人はギークたれ」って事なのである。ワタクシも今までナード暦が長かったから(てゆーか、未だに現在進行形だが/笑)分かるのであるが、実際は趣味で嫌われる事なんて少ないのであり、嫌われる理由は主にナード的な理由からである。ナード的な人間は趣味人であろうがなかろうが嫌われる。その逆もまた然りで、コアな趣味を持っていようがギーク的人間は好かれる。その事に気付いたのが遅すぎてアレなのであるが(爆)今からでも何とかなるんじゃないかなと思う今日この頃であった。