アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

BLOODDRUNK

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「宗教は抑圧された生物の嘆息であり、またそれが魂なき状態の心情であると等しく、無情の世界の感情である。つまり、それは民衆の阿片である」

By カール・マルクス


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*メーカー保証付きの社外チューニング

 コレはとあるECUチューンの謳い文句である。ソレは「純正データのまま各タイミングを適正化し、トルク・パワー・レスポンスを大幅にUPします」というシロモノである。しかもメーカーによる5年間保証はそのままに。クルマ系のロンマニアの方なら「( ゚Д゚)ハァ?何言ってんだお前は。純正ECUのデータを少しでも弄ったら、その時点で保証はアウトだろーが(`Д´)オカルトチューンかなんかの類か?」とお考えであろう。ところがどっこい、コレはれっきとしたチューニングショップのチューニングメニューなのである。しかも神奈川県では相当名の知れたS車専門(一部H車)ショップのチューニングメニューである。


 で、何をどーやればECUデータを一切弄らずにパワーアップを図るのかというと、実はECUアーシングかましているのである( ̄Д ̄;)よーするに、電気系統のムダな抵抗をアーシングで整流する事により、レスポンスを増やしてる→データは全く弄ってないから保証も無問題って理屈なのである。成程、コレならリスクを負う事無く、しかも安価(約2諭吉)でパワーアップできて万々歳だ〜(^▽^)・・・・・なワケないに決まってるのである(笑)理屈が分かってしまえば何て事のない茶番なのであるが、みんカラ見ると「レスポンスが劇的に向上」だとか「これまでにないすばらしい加速感」とかいう信者たちのレビューで溢れていたりする。何ちゅーか、無知って幸せなんだなぁとつくづく思うのである(爆)


*信者の条件

 ホントならイニシャルでも良いから出したいのであるが、以前ソレやったらこのショップの信者からコメント凸撃喰らった面倒くさい思い出があるのでパス(笑&実話)興味のあるロンマニアの方は御手数ではあるが、ご自身でググるなりして調べて欲しいのである。そう、ココはS車乗りの間でも有名な「信者系ショップ」なのであり、ヘタに批判すると凸撃されてしまう事も間々有るのである(^_^;)彼らは「ショップを貶された事を怒ってる」「真実を受け止められないから怒ってる」のではなく、よーするに「ショップを介して自分を否定されたから怒ってる」のである。そう、ショップの信者になるようなヤツってのは、大概こーゆーヤツである:

チューニングショップ信者の特徴・バージョン1.6:

  1. その殆どがオタク。友達はいないか、いたとしても極少人数。故に自分の知識に対して過度な自信を持っており、ソレを持って”自分を受け入れてくれない社会”に対してのアンチテーゼとしている。
  2. が、その自信の根拠となる知識ってのは、大概本やネットや又聞きで得たものである。自分で経験し自分で得た知識ではないため、その基盤は非常に弱い。
  3. オタクとして人間関係の主流から外れてしまった劣等感も手伝って、実は集団に対する帰依意識は人一倍強く、自分も何時か人間関係の中枢になりたいと心の底で願っている。

そう、このショップの何が巧みかといったら、この信者メンタリティーを持ったヤツの”洗脳”が実に上手いのである。初顔のお客さんのクルマを、まずはボロクソにこき下ろす→自信の根拠となる知識を木っ端微塵に砕いた後、オーナーが自身の経験や体験(因みに元レーサー)から得た”モノホンの知識”を与え、ソレがお客さんの”新たな自信の拠り所”となる。あとは”新しい信徒”を新たに迎え入れてくれる同じ志の仲間&暖かく”見守って”くれる教祖様の下、教団トップの座を巡ってチューニング合戦が始まるのである。マルクス曰く「宗教は阿片」だそうであるが、よくぞ言ったモンである。


*スバヲタの偶像崇拝

 こういう言い方は独断と偏見に満ちていてアレなのであるが、スバヲタが特にこーゆー信者系のショップに引っかかる可能性が高い。スバヲタにとってスバル車ってのは偶像、つまりテメェの”ネ申”を形にしたモンである。移動手段としてトヨタ車に乗るリア充とは違い、良いクルマが分かる自分。ちょっと出世したから高いだけでムダが多い輸入高級車を乗るリア充と違い、カネの使い方が分かってる自分。女や遊びや出世に必要以上の労力を費やしてるリア充とは違い、ひたすら趣味を追いかけている純粋で一途な自分。そう、スバヲタにとってのスバル車は、リア充に対抗するための一大アンチテーゼなのである(笑)


 その”ネ申”をチューニングによってパワーアップさせるという事は、即ち”ネ申の使徒”である自分の威厳のパワーアップに繋がるってワケである(笑)スバル車乗り、特にスバヲタがチューニングに人一倍熱心なのは、こーゆー理由があるからなんじゃないかなとワタクシは思うのである。スバヲタのブログでよく「チューニングはココまでで、あとは腕を磨く」と書くヤツがいるが、その言葉をワタクシが全く信用しない理由がお分かり頂けると思うのである(爆)何せチューニングという行為が自身の威厳と直結しているのだから止められるはずがない&止められるヤツはそもそもスバヲタにならないからである(核爆)


*脱カルトのススメ

 そのショップを批判するという事は、ソレ即ちそのショップのスバヲタ信者の”ネ申”を否定する事に他ならない。そして”ネ申”を否定された信徒には説得など通用するはずがない。何故なら”ネ申”は絶対正義だから。その事に気付いてさえいれば、その後長引く事になる厄介事に巻き込まれなかっただろうと思うと、改めてワタクシの未熟さを思い知るのである(-_-;)とは言っても、その経験を経て学んだ事&新たに知り合った人々から学んだ事&巻き込まれた事件から学んだ事も数多くあるので、一概にも災難だったとは思わない。もしも今ソイツに出会うことがあるのなら、ワタクシは感極まって抱きしめてキスしてしまうかも知れないのである(笑)


 で、後々知った話であるが、ワタクシに凸かましたソイツが何時の間にか脱カルトしていたのである。そのショップに通い始めたのをキッカケに本格的にモータースポーツを始め、同じ競技をガチでやってる人たちと知り合い、ガチで競技やってるショップを紹介してもらい、自らの体験を持ってホントの意味でのクルマの知識を得る事により”洗脳”から開放されたらしいのである。ぬるま湯に使ったままズルズルと信仰に入り浸ってるヤツが実に多い中、自身を高めるため犠牲を払ってでもぬるま湯から出てきた事に関してだけは、ワタクシはソイツを素直に祝福したいと思うのである・・・・その他諸々に関しては「?」であるが(笑)真実ってシロモノは自分で探さない限り絶対見つからない。そう確信した今日この頃であった。