アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

WAR TO END ALL WARS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「仕事は命ですよ。仕事がなければ恐れと不安があるだけです」

By ジョン・レノン


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*アドバイスは仕事の一環!?

 ネタ探しにネット徘徊してたら、面白いモン見つけちゃったのである。題材そのものは如何にもゆとり的なソレであるが、ワタクシの興味を引いたのはネタに対するリアクションである。では、全文をご覧あれ:

営業マンのAさんは、40代のベテラン男性社員。中途入社してきた30代初めのB君の働き振りが気になっている。3カ月前に入社してきたばかりなのに、定時になるとそそくさと机の上をかたづけて帰宅してしまうからだ。


前の会社でも営業だったというB君の業績が上がらないのは、この会社の商品や市場、売り方のポイントについて理解が足りないからでは――。そう考えたAさんは、ある日、B君に声をかけた。「まだ仕事に慣れてないと思うんだけど、今日の仕事が終わったら、少し話をしないか? 新しい商品の売り方とかについても相談したいし」


するとB君は、片付けをしながら顔をこちらに向けずに、こう答えたのだという。
「Aさん、それって残業代出るんですか?」


不意を突かれ、「いや、出ないけど、うちの商品や市場について知らなくて困ってるんじゃないかと思ってさ。俺にも残業つかないんだけど」と答えると、「じゃあ、そういうことは就業時間中にやってください」という返事。


お前のことを考えて言っているのに、とカチンときたAさんですが、そこは呼吸を整えて一言付け加えました。「美容院だって、夜遅くまで見習いが練習してるだろ。一人前になるまでは、就業時間とか残業とか言ってられないんじゃないか?昼間は俺も自分の営業があるしさ」


するとB君は、にらみつけるような顔で振り返り、「それじゃ、労働基準法はどうなるんですか!違法行為を平気でやれと言うんですね」と、大きな声を出したそうです。


作業時間と生産量が比例する仕事と、営業マンの仕事は違うんじゃないか、と反論しようかと思いましたが、法律論をやるために声をかけたわけじゃないと思いなおし、Aさんは何も言わずに話を切り上げたそうです。


「あれだけ偉そうなのは、いつか成果を上げるつもりなのか、雇われていれば給料が出るのは当然と思っているのか・・・。あの調子では、一人前になる前に会社にいられなくなっちゃう気がするけど。僕の考えはもう古いのかね」

ワタクシが一番ビックリしたのは、Bを擁護する声が思った以上に多い事である。曰く「サビ残を押し付けるAは悪」「業務時間内に仕事を教えられないAは無能」「会社による搾取の犠牲になる事はない、Bは正しい」「きちんと仕事を教えなかった会社が悪い」等々。一瞬、フランスかギリシャかロシアの話かとオモタのであるが(笑)惑う事無き日本の話である。もう何ちゅーか「日本\(^o^)/オワタ」としか言い様がないのである(爆)


*アルファとオメガ

 まぁ、ワタクシが誇る(?)一騎当千、文武両道、博学多才、不抜堅忍、有為多望、英明闊達、剛毅果断なロンマニアの方々ならば答えは言わずと知れたことであるが、ソレじゃつまらんのでワタクシの模範解答を示すとしよう(笑)ンなモン、Bが300%悪いに決まってる。「業績が上がらない」の8文字がアルファでありオメガだからである。業績が悪いから上記問題が起こるのであり、業績が良ければ何も起こらない。たったソレだけの話である。自身の成績が会社の売り上げに直結する営業の人間に対して、会社が結果以外の何をBに求めるんだっちゅー話である。


 結果出してないのもそうであるが、何ちゅーかBはモノの価値が全然分かっていないのである。大学の講義や会社の研修で教えてくれる知識なんて基礎的な部分だけであり、仕事をする上でホントに重要な応用的な知識って大概こーゆー形で転がり込んでくるモンである。Aが教えてくれるであろう応用的知識を吸収して、ソレを上手く用いて業績を上げ、行く行くの出世やボーナスアップに結びつけられる事を考えれば、サビ残程度の時間のロスなら十分ペイするって話である。ペイしなけりゃその知識を持ってもっと良いトコに転職すれば良いし、そのノウハウを持って自分で起業してもいい。そーゆー長期的な利益でモノを考えられず、ただ目の前のちっぽけな残業手当に声を荒げる。Bが悪いのは態度もそうであるが、ソレ以上に頭が悪いのである。


 中にはAを悪く言うヤツもいるが、ワタクシはそう思わない。Aが優秀なヤツかそうでないかは別として、義務もないのにアドバイスしてあげようというのだから有り難い話である。Aもサビ残なんだから尚更である。ソレに第一、ホントに意地の悪い上司だったらこんな面倒くさい事はしない。アドバイスも何も言わずに結果を要求し、出来ないのであればクビ切ってお終い。ワタクシが上司でBに関心がなければ間違いなくそうする(笑)どんな業界でもそうであるが、相手にされなくなったらお終いである。何故ならホントに重要なモンが全く入らなくなるからである。


*理想と現実

 こんなのフィクションだと思いがちだが、ワタクシはそう思わない。何故ならワタクシは実際こーゆーヤツと出会った経験があるからである。何ちゅーか異様に高いプライドが実力に追いつけず、現実の自分と理想の自分が乖離してるのである。自分は優秀で上に立つべき存在だと考えてるけど、上に立つ実力はなく下っ端のまんま。でも歪んだプライドゆえに自分の過ちを認められないから、他人や会社をスケープゴートに仕立て上げる。その結果周りの評価は益々落ちて出世から遠さがるけど、でも歪んだプライドゆえに(以下悪循環)って感じである。


 特にコミュ力の低くて知識自慢が大好きなオタク連中がこの手のスパイラルにハマりやすく、同僚との出世競争にも負けてしまい、30代〜40代になってもソレなりの地位につけず給料だって低い。が、そんなヤツでもメシを食わせるのが良くも悪くも日本という国。ヘマせず最低限のノルマさえこなせれば基本給は出る。一人あたり約360諭吉、働いてる日本人の平均年収である。サボリーマンやっててもこんだけ貰えるんだったら、そりゃ勤務意欲だってなくなるワケである(笑)というワケで、ワタクシ実は成果主義格差社会は大歓迎なのである(爆)


 ンでもって、そーゆー現実を直視できないオタク野郎でも、30代〜40代になれば基本給も相当上がり、外車はムリでも国産車で相当良いヤツなら買える。特にインプレッサSTI、コレは良い。外車スポーツに匹敵するだけの走行性能を持っていて、素人には分からない魅力が沢山詰まっていて、ラリーで活躍してるから知名度も高い。コレに乗ってれば、皆が自分のセンスの良さを分かってくれる。そう、俺は安さや燃費でトヨタ車に乗ってる凡庸な上司や同僚どもとは格と深さが違うんだ・・・・こーしてまた一人、新たなスバヲタが誕生するのである(笑)


*自分と他人

 言うまでもないと思うが、こーゆーコンプレックスと変な優越感の入り混じったスバヲタと面白い会話なんか出来るはずもない。GDB時代のオフ会でも経験したが、話の多くは自分のパーツやチューニング自慢に、ショップで得た受け売りの自慢話、あとは自虐ネタである(笑&実話)インプやランエボが「キモヲタ御用達」なんて呼ばれるのは、オタク的な性能アピールもさることながら、こーゆーヤツがギリギリ買える価格帯にあるからだと思うのである。だからワタクシは昔から「WRXは200諭吉台まで安くしていいから、STIは500諭吉以上にしろ。そーすればスバヲタを撲滅できる」と主張してるワケである(爆)


 実際ワタクシもBみたいなスバヲタと友好を深めてた時期があったが、正直アレはワタクシの中でも黒歴史である(笑)そのスバヲタもスバヲタであるが、ソイツの心意を見切れなかったワタクシにも非はあるのは間違いない。まぁ確かに高い授業料は払ったが、ソレはソレでワタクシにとっては良い勉強だったといっておこう。どうせ言ってもムダなので、ワタクシはもはや何も言わない。ワタクシのすべき事は、ただ上に行くことだけである。クルマだけでなく、色んな面においても。ソレが最高のメッセージになると信じて、過去を振り返るのは終わりにしようと思う今日この頃であった。