アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

WELCOME TO THE MORBID REICH

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「過度に謙遜な人を真に受けてはいけない。ことに、自分で自分を皮肉るような態度を信用してはいけない。その背後には、たいがい虚栄心と名誉心の強烈な一服がひそんでいる」

By カール・ヒルティ


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*支配欲へのトリガー

 本で読んだちょっと面白い話である。アメリカ留学に行ったとある日本人学生が、銃を趣味としているアメリカ人のクラスメイトに連れられてシューティングレンジへ銃を撃ちに行った時の話である。所謂プリンキング(的撃ち)ってヤツであり、定番の丸い金属ターゲットだけではなく、スイカだとかジュース入りのペットボトルとかを並べて、ソレを的にして吹き飛ばしたりするのである。そうやって的を撃ちながらワイワイやって楽しんでる時、ふと1匹のウサギがシューティングレンジの中に現れたのである。その日本人学生がウサギに銃を向けたとき、そのクラスメイトは強い口調で彼を制止して、そしてこう言ったそうである。「人間を撃ちたくなるから止めろ」と。


 命を奪うって事は、ある意味究極の支配だとワタクシは思うのである。だってそのナマモノが何年、何十年と積み重ねてきたモンを、銃のトリガーを引く僅か1秒の間だけで全否定できてしまうのであるから。どんなに大きく強くても、どんなに偉くて金持ちでも、銃の引き金を引いてしまえば全てチャラになってしまうのである。小動物を撃つって事は、ヒトが理性の力で抑えこんでいる「禁忌の力」を知るキッカケになってしまう。だから小動物を撃ってはいけないとクラスメイトは言ったんだと思うのである。サル山のボスザル争いが良い例であるが、ナマモノってのは力を崇拝するのである。特にヒトはその傾向が強いのである。


*エンジンパワーは本能なり

 同様の理由で、ワタクシはクルマのチューニングをするに際して、エンジンだけは絶対手をつけない事にしているのである。何故ならエンジンは「力」を直接司ってるからである。クルマほどオーナーの力を誇示できるアイテムはない、とワタクシは思うのである。速さ、強さ、大きさ、経済力など、ありとあらゆる形の力を誇示する道具として、仕事と家を除けばクルマほど最適なモンは他に無いのである。特に自分自身がしょぼいヤツほど(仕事は能力が、家は相当なカネと信頼がなきゃ買えないから)クルマでの自己顕示に躍起になるのである。某ストリート系チューニング雑誌なんか読んでいると、ハデなチューンをかましてるヤツほどショボくてモテなさそうな身形をしてる場合が多いが、そーゆー事なのである(笑)


 勿論、ソレが悪い事だとは言わない。が、一旦エンジンチューンによるパワーアップを味わってしまうと、ギャンブルのソレと一緒で”力”の誘惑に抗うのが困難になってしまうのである。特に自分自身に力がないor自分に自信がないヤツほど、自分外の”力”による誘惑に容易に屈してしまいがちなのである。でもって、自慢じゃないがワタクシ自身はは大した事がない上に、ワタクシ自身に全然自信が無い(笑)だからワタクシはパワーアップ系のチューニングはやらないのである。力を誇示するんだったら、自分外ではなく自分内のモノでしたい。ソレがワタクシのささやかな目標である。


*輝け!自分

 だから今のクルマに乗り換えてからは、積極的なチューニングはかましていない。自分外をいくら強く大きくしても、ソレを操る自分内がショボかったらアンバランスでカッコ悪いからである。だからクルマ弄りと言っても、最近はこんなんばかりである:

[rakuten:auc-senajapan:10000816:detail]

詳しくは【パーツレビュー】にも書いてあるが、サーキット走る時は4点固定ハーネスを使う→純正3点シートベルトは当然使わないのである。が、最近のクルマは親切な事に、3点シートベルトしてないで走ると警告ランプと警告音が出たままになってしまうので、変わりにコレを差し込んでしまおうってワケである。無論、サーキット専用のパーツであり、サーキット外で使ったらNGなのは言うまでも無い。

[rakuten:motormagazine:10003250:detail]

コレも【パーツレビュー】にある通りであるが、ワタクシは結構歩くのである。もっと靴底が薄くてペダル踏んでる感覚が伝わりやすいシューズは他にも多数あるのであるが、ソレだと歩いてるうちに簡単に磨り減ってダメになっちゃうのが一つ。あとワタクシは足のサイズがデカいので、欲しいシューズがあってもサイズが無い場合が多いのが二つ(笑)サーキット用には個別にレーシングシューズがあるので、街乗り〜ワインディングだったらソコまで薄さに拘る必要はないと感じただけである。


 ワタクシがR35に乗り換えて思ったのが、もう圧倒的な「自分外>>>自分内」だったのである。正直な話、買って2ヶ月で「とんでもねぇバケモン買っちまったよワタクシ( ̄ロ ̄;)」って少しだけ後悔したモンである(笑)そんなんで変にチューニングを重ねてしまったら、益々持って「>」の数が増えて、ワタクシの滑稽さが際立ってしまう(爆)だから今は自分外よりも自分内のチューニングなのである。そのために無様を晒す必要があるのなら、幾らでも晒してやろうって話である。ソレでワタクシがパワーアップできるんだったら全然ペイするからである。500馬力オーバーを完全に自分のモノに出来る日はまだまだ先だが、ソレはソレで面白いと思う今日この頃であった。