アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

ROCK CITY

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「お金をただ与えるだけでは人を堕落させる。努力している人に援助することが本当の慈善である」

By アンドリュー・カーネギー


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*ルールとマナーの彼岸

 最近色々と話題になってるナマポ問題なんかがそうであるが、ワタクシはナマポ制度の問題点や社会格差の問題などは一切話題にしていない。ワタクシが主張しているのは後にも先にも「どんな理由であれ不正受給はNG」「不正受給でなければ堂々と受け取っておk。ただしソレは他人のカネであることをお忘れなく」の2点だけであり、ソレ以上でもソレ以下でもない。だから【ナマポ受給者ら現物支給案に猛反発】という記事に対するワタクシの感想は「ナマポは基本他人のカネ。つまり奢ってもらってるようなモンなんだから、現物だろうが現金だろうが(よっぽどの事が無い限り)文句言っちゃいけない。自分で稼いだカネだったら何をどう使おうと自由」なのである。現物支給は是か非か、今のナマポ制度は是か非かは一切関係ない。ワタクシはただ単に「他人からの貰いモンに対して、自立した矜持ある個人としてどう向かい合うべきか」を示しただけである。


 簡単な話である。他人のカネを大事に使えないヤツや、罪に問われなければ何をやっても良いと考えるヤツや、テメェの責任を国やら制度のせいにするようなヤツや、生存権を盾にとって権利だけを振りかざすヤツ。そんなヤツと友達付き合いして一緒にメシ食ったり、パートナーとして一緒に仕事ができるのかって話である。そんなヤツは他人の信頼を得られない→信頼を得られなきゃ仕事に復帰できないって話である。ココまで書けばお分かりかと思うが「ナマポを受け取る事」と「倫理ある個人として礼節と矜持を保つこと」は別問題であり、ワタクシが批判してるのはナマポ受給に関する後者の欠落なのである。ナマポ問題がややこしくなるのは、本来別問題であるこの2つをゴチャ混ぜにしてる事によるものだと思うのである。倫理の荒廃はシステムの問題から?ワタクシは未来ではなく、今現在の話をしているのである。


*電脳世界のカタルシス

 じゃあ前者のナマポ受け取りの前後についてはどうかって?こう言っちゃアレだが、ワタクシはその問題について殆ど興味がないのである。ワタクシは外科医のトーチャンと歯科医のカーチャンから生まれた二世医師であり、立場上(リアルのワタクシをご存じのロンマニアの方ならお分かりかと思うが)国政云々に関わる権利が殆ど無い→気持ちが分かんない&分かっても何も出来ないんだから、別の事した方がマシって話である(笑)制度云々の問題以上にワタクシが興味を示しているのは【レッドブル5G】だったりする(爆)海外じゃ「エレクトロニックスポーツ(以後Eスポーツ)」という名でプロスポーツ化されており、ニッポンでも初のプロゲーマーとなったウメハラはじめ10人以上いるようになっていて、ゲームの地位が高まるのはゲーマーとして嬉しい限りでもある。


 ワタクシはやきうやサッカーといった一般的なスポーツと同様に、Eスポーツの価値を認めている。コレはワタクシがゲーマーだからといった個人的な理由ではなく(笑)Eスポーツも従来のスポーツと目指すモンが同じだからである。ソレは「自己限界突破のカタルシス」である:

競技に興味を持つ

当然の如く何も出来ないままフルボッコにされる

( ゚Д゚)マズー

悔しさをバネに自己反省&自己鍛錬が始まる

自分自身をシッカリ見つめ直し、長所と短所を見つけ、前者を伸ばし後者を克服する

同時に相手選手の何が良かったのかを研究し、ソレを自分にも取り入れる

実力がついて勝つようになる

皆から努力を認められ、自分自身の苦労も報われる

自分の限界を超えた事で自身の成長を実感し、強くなれる自分を好きになり、自分に自信が持てるようになる

更なる修行をして更に勝つことにより、更に自分を好きになる

以後繰り返し

(゚д゚)ウマー

コレがあるから、スポーツは素晴らしいのである。世界中どこでも教育とスポーツが切り離せないのは、多分そーゆー事なんだろうなとワタクシは思うのである。勉強もスポーツも「必死になって打ち込んで自分を成長させる」という点で同じ→相互に良い影響を与え合うからである。だから「自分はスポーツに一切興味がない」と言う人は、穿った見方をすれば「自分は一生懸命やって自分の限界を突破したことが無い」と言ってるに等しいのである。だからエグゼクティブの雑談にスポーツネタが欠かせないのである。


*自らの速さを誇れ

 だからモータースポーツがやりたいと言うロンマニアの方がいたら、ワタクシはチューニングを極力薦めないのである。エンジンやミッションの発熱がすごい、ブレーキが持たない、純正サスが底突きする、シートやステアリングが合わない、直線でリミッターにぶつかるといった安全や保全に関わる部分の”調律”という意味でのチューニングは無論おkだが、ソレ以上の”強化”に繋がる部分には手を入れないべきであり、その”強化”を熱心に薦めてくるショップには見切りを付けるべきだとも言っておく。理由は上記にもあるように、モーター”スポーツ”だからである。スポーツ選手がウェアやシューズや道具に拘るのは良いとしても、ドーピングはダメなのと同じ理由である(笑)自分が速くなる&自分が成長する事を楽しむ競技、ソレがモータースポーツである。


 ワタクシはモータースポーツは「己を速くする競技」であり、決して「クルマを速くする競技」ではないと考えているのである。ただタイムを上げるだけなら簡単である。エンジンパワーを上げて、サスを固めて、太いタイヤを履けば良いだけの話である。でもソレでタイムを上げたところで、速いと言われるのはドライバーじゃなくてクルマ、凄いと言われるのはドライバーじゃなくてチューナーである。もしもコレを「楽しい」とか言うヤツがいるとしたら、ソイツは今までスポーツも勉強も仕事も必死で打ち込んだ事が無いヤツだとワタクシは考える。まぁ何を楽しいとするかはその人次第だし、その人にはソレをやる権利はあるし、ワタクシはソレを実力阻止するような野暮はしない。ワタクシはただ単に「そういうヤツとは話が合いそうにないし、良い友達になれそうにもない」と言ってるだけである。冒頭にも書いたけど、正しい事とカッコ良い事は別。そう思う今日この頃であった。