アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

BORN IN AMERICA

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


イヴ・サンローランは20回縫いなおす。天才は19回目でまだ直す目を持っている」

By 伊丹十三


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*ナイフとイノベーション

 本屋でスティーブ・ジョブズの本を立ち読みして、その足で家電屋行ってダイソンの家具やルンバを見てきたのである。この3社の商品を見たら、何ちゅーかニッポン製品が売れなくなる理由がよ〜〜〜〜く分かるのである(-_-;)1つ、ニッポン製品は「多機能」ではあるけど「高性能」ではないということ。2つ、ニッポン製品は複雑で使い難くムダが多いということ。3つ、ニッポン製品は見栄えが悪いという事である。例えるならば十徳ナイフみたいなモンである。一見色々ついている&コンパクトにまとめてるから使い勝手良さそうに見えるが、実はツールの1つ1つが中途半端で使い勝手が悪い。しかも十徳の中でも使うのは2つか3つしかない→残りはの機能はジャマなだけだし、ゴテゴテと色々ついてるから見た目が悪いといった感じである。


 アップル製品もそう、ダイソン製品もそう(ルンバ作った)アイロボット製品もそう。コレら全ての共通点は「所有する事の満足感」である。例えるならばサバイバルナイフだとかアウトドアナイフだとかである。単純にナイフとしての使い勝手が良いだけじゃなく、使わなくても身に付けていたい、身に付けなくても飾っておきたい、飾っておかなくても持ってるだけで満足といった感じである。道具として高性能なのは当たり前なのである。問題はその他のプラスアルファなのである。その点ダイソンの扇風機はインテリアとしても最高だし、アップル製品は持っていてムダになる事は殆どないし、ルンバは完璧に掃除できなくてもブログのネタになる(笑)


 そう、ニッポン製品にはイノベーションが無さ過ぎるのである。発想の転換が出来ないから、同じような商品をひたすらグレードアップするだけ&付加機能を増やすだけ。だから飽きてしまうし、何時かは限界が来るのである:

イノベーションが無いから、アップグレードと付加機能で勝負するしかない

付加機能が増えれば増えるほど操作は複雑になって使い勝手も悪化する

機構が複雑になればなるほど部品が細かくデリケートになるから壊れやすくなる

結果として相対的に評判が悪くなる

( ゚Д゚)マズー

ひたすらアップグレードを繰り返す

でもニッポン製品は「安くて高性能」が売りだから、値段は容易に上げられない

そうなると、他の部分をコストダウンするしかない

性能はアップしても、見た目その他が悪くなる

結果として相対的に評判が悪くなる

( ゚Д゚)マズー

電化製品もそう、クルマもそう、ゲームやマンガやアニメもそう。今のニッポン製品ってのはイノベーションを全く失ってしまっていて、重箱の四隅を突きながらグルグルと同じ場所を回っているのである。パワーアップはしてるんだろうけど、相対的に退屈になっているのである。何ちゅーか、ニッポン製品は未だに「性能の割には安い」で語られがちなのである。フェラーリランボルギーニみたいに「試乗はしないし、するだけ野暮」「走らなくったって、持ってるだけで価値がある」「どんなに高くったって欲しい」と言わせしめるニッポン製品は今後果たして出てくるのであろうか。


おっさんホイホイからは逃れられない

 話は変わって、この夏〜秋に久しぶりに見たい映画が2本ほどある。ソレは【実写版るろうに剣心】と【エクスペンダブルズ2】である。まずは実写版るろうに剣心(以後るろ剣)から。ワタクシ実はリアルタイムで”るろ剣”読んでいたファンだったりするのである。大坊の頃、週刊少年ジャンプが発売される月曜日が毎週楽しみだったのを今でも思い出すのである:

この予告編見た職場の検査技師さんから「地雷臭がプンプンするんですけど、先生(つまりワタクシ)ホントに観に行くんですか?!」と言われてしまったが(笑)答えは「でもやはりイエス」である。何らかんら言ってるろ剣のファンだったんで、こーゆーのは気になって気になってしゃーないのである(^_^;)まぁ駄作なら駄作でブログのネタになるんで、ワタクシはソコんトコ抜かりない(爆)


 もう一つの「エクスペンダブルズ2」は前作が結構面白かったんで、また観たいなと思った次第である。感動?興奮?ンなモン、最初からこの映画には求めていないって話である(笑)


シルヴェスター・スタローンジェット・リードルフ・ラングレンチャック・ノリスジャン=クロード・ヴァン・ダムブルース・ウィリス、ンでもってアーノルド・シュワルツェネッガー。全員ワタクシがガキの頃リアルタイムで全盛期を観ていたスターばかりである。ソレが一同に集うんだから、観るなという方がムリな注文である(笑)まぁ駄作なら駄作でブログのネタになるんで、コレについてもワタクシはソコんトコ抜かりない(爆)


ガラパゴスからは逃れられない

 何故ニッポン製品がココまでガラパゴスになったのか。原因は色々あるが、書くのは面倒くさいので止めておこう(笑)別にワタクシはガラパゴス化が悪いと言ってるワケじゃないのである。ワタクシが懸念してるのは・・・

ガラパゴス化する

当然だけど国際競争力は無くなる

国内では圧倒的なトップでも、世界じゃ全く話にならない

資金力&規模の違いは、そのまんま商品の質に表れる

ホントの意味で高性能で安い商品がローカライズされてニッポンに上陸する

性能でも競争力でも負けてるので、日に日に国内シェアを奪われる

「ニッポン製品=低機能低価格」「外国製=高機能高価格」のイメージが強化される

そのイメージが出来上がる事により、上記の二極化が進んでしまう

良いモンを買おうと思ったら、高くて面倒くさい外国製を買わなきゃならなくなる

( ゚Д゚)マズー

・・・という事である。ワタクシの理想は「ニッポンのメーカーと海外のメーカーが競争し合う事で、高性能で使いやすく美しいニッポン製品が誕生する」なのである。ワタクシはニッポン製品はソレに値するモンだと考えているのである。


 今日産とポルシェがやってるような事をホンダとフェラーリが、スバルとアウディが、レクサスがメルセデスが同等の立場でやり合ってくれれば、その結果R35以外にも安くて信頼性の高いスーパースポーツが色々出てきたんじゃないかって話である(笑)でも現実は「ニッポン車=実用車、小型車、低価格」「外車=趣味車、大型車、高価格」の構造をメーカー自身が作ってしまっていて、結果ワタクシのような趣味人はボッタクリと分かっていても、300馬力以上のモアパワーが欲しいと思ったらR35以外は外車スポーツカーを買うしかないのである( ̄〜 ̄)ワタクシはやっぱニッポン車が好きなので、ニッポンのスーパーカーに乗りたいのである。でも状況を鑑みる限りでは、外車への道は避けられそうにない今日この頃であった。