アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

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 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「繁栄は人間の心にとって、不運以上に厳しい試練である。人間は不幸に堪えられても、幸福には腐らされる」

By コルネリウスタキトゥス


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*2ドアクーペこそ至高

 サブタイに何かの意味があるのではと勘繰られるロンマニアの方も少なくないと思われるが、そのまんま書いて字の如くなので悪しからず(笑)ニッポン車を選ぶ上でワタクシが何時も憂うのが「2ドアクーペが少ねぇ〜(´Д`)」って事である。所謂「過ぎたるは及ばざるが如く」ってヤツであり、ワタクシは1〜2人しか乗らない使い方をするのなら2ドアクーペがベストだと考えているのである。その理由は:

  • 後部座席のスペースが最小限で済む→クルマをムダに大きくすることなく、ゆったりした前部スペースが確保できる
  • ゆったりとした運転スペースがあれば理想的なドラポジが取りやすいから、運転しても助手席に乗っても疲れない
  • 低く寝かせたドラポジが取れれば、その分クルマの全高も低く出来る→全体的なデザインが引き締まる
  • 2ドアクーペは剛性も高く取れるから、その分走りもキビキビしたモンになる
  • 2+2なら万が一の時にも4人乗れるし、必要ならソレなりに荷物を積める

というワケである。欧州勢はソコんトコを良く分かっていて、通勤用途向けな2ドアクーペや3ドアハッチバックのラインナップが豊富である。でもニッポン車はどんなに小さくてもドアが4枚も5枚もある。あんな小さな軽自動車ですら、である。ドアが多いデメリットはこの逆である:

  • 後部座席スペース確保のために前部座席スペースが犠牲になる。前部座席を確保しようとしたらクルマがデカくなる
  • ドラポジが立ち気味のソレになるから、長時間運転してると疲れる
  • 立ち気味のドラポジだと屋根が高くなるから、デザインも上に膨らんだ形になる
  • ドアが多い分重たくなるし、ドアの開口面積が広い分だけ剛性も落ちるし、剛性上げようと思ったら重くなる
  • 使わない時以外の後部座席スペースはムダ以外の何でもない

クルマが小さくなればなるほど上記デメリットが大きくなる。だからワタクシは軽自動車が嫌いなのである。ところがニッポンじゃ「高性能=多機能」っていう考え方が未だ根強く、中途半端だと分かっていても無暗矢鱈に付加価値を与えようとする。でもって「たくさん人が乗れる&いっぱい荷物を積める」という付加価値も高性能の一環となっちゃったから、あんな小さな軽自動車に4人乗せようとしちゃうのである┐(´д`)┌軽自動車のドアは2枚〜3枚まで、乗員は2名か2+2。コレがベストだとワタクシは考えてる。


コミュ力って何ですか?

 コミュニケーション能力(以後コミュ力)って何であろうか。質問に的確にこたえる能力?ワタクシは「質問に対し相手の望む答えを出せる能力。及び相手のしてほしい質問をする能力」だと考えている。アスペルガー高機能自閉症の人が一番苦労するポイントが正にココであり、ワタクシも例外ではなかったりする。コミュニケーションにおいて相手が質問する場合、最適解が最高の答えではないからである。相手が何かの事柄に対して質問する場合、大概の相手は最適解が何だか分かっていても納得できないか、感情や偏見のバイアスがかかっていて最適解が何だか分かっていないかのどっちかだからである。ぶっちゃけた話、最適解が分かってる人は、そもそも質問なんかしないからである。質問者が1にも2にも求めているのは「同意」「理解」であり、最適解はムカつくだけの話なのである(笑)


 コミュニケーションで一番大事なのは何か?ワタクシは「雑談」だと答える。では雑談に置いて一番大事なのは何か?ワタクシは「意志の同調」だと答える。ワタクシが同じ当事者から良く相談を受ける事の一つに「雑談すると会話が止まってしまう」というのがあるが、コレはつまり「相手により意志の同調が不可能と判断したから話を打ち切られた」って事なのである。雑談ってのは基本的に質問する&質問されるの応酬である。言語的には「この人はこういう傾向があって、こういう物を好む」という表面上の事柄を探り当て、非言語的には「この人は自分の意思を汲み取って同調させる事が出来るのか」という内面的な事柄を探り当てる。コミュ力の高い人ってのは、言語的にも非言語的にも会話が上手な人、ワタクシはそう考えている。人はホントに正しいモンを信用するのではなく、自分が正しいと思ったモンを信用する。でもアスペ&高機能の人はホントに正しいモンしか信用しないから、相手もそうだと考える。コレが問題点なのである。


 自慢じゃないか、ワタクシ自身ソコんトコが全然ダメである(笑)上記に「アスペ&高機能の人はホントに正しいモンしか信用しない」と書いたが、ワタクシが正にソレだからである。何をするにしても「何かを行うにあたってワタクシ自身がどうしたいか」じゃなくて「何かを行うにあたって最適解は何か」を真っ先に考え、ワタクシ自身を最適解に合わせるようにする。逆に言えば、最適解でないモンは中々好きになれないのである。ワタクシがR35を大いに気に入った理由の一つが「今のワタクシにとっての最適解がコレだったから」である。独りモンだから2ドアクーペで十分だし、ニッポン車だから信頼性も高くメンテも簡単だし、4WDだから安全だし速いし、ノーマルで完成されているから余計なチューニング費用もかからない。正に「ニッポンで街乗り中心&時々サーキットを嗜むにおいて最適解のクルマ」であり、ソレ以外の理由は無いのである。


*理論vs感性

 まぁそんなんだから、37にもなって未だ独りモンなのであろう(笑)今ではある程度相手に配慮するようになったとは言っても、やっぱ「最適解こそが最高にして至高」という考え方が拭えないのである(^_^;)そんな感覚で自分の好みを言うから、相手からしてみれば「この人には人間味が無い」って思われがちだし、相手の質問にも最適解で答える傾向が強いから「この人は私の事を分かってくれない」とか思われれるんじゃ無いであろうか。仕事でも趣味でもプライベートでも、未だマトモに雑談が進んだ試しがないのである。やっぱどうしても雑談が途中で止まるし、ソコから奥に踏み込めないのである。ワタクシは金持ちや権力者相手に嫉妬なんぞしないが、友達が多い人とか輪の中心に立てる人は正直羨ましいと常々思うのである。


 そういうのは場数を踏まなきゃ上手く行かないんだろうけど、場数を踏むのが疲れるんだはコレが(^_^;)ワタクシにとってオフ会等で他人と雑談するって事は、目隠しして舞踏会に参加するようなモンである(笑&実話)目が見えないから相手のステップに合わせるのが困難だし、上手く合わせたとしても見える人のソレと比べれば拙いし、他の五感をフル動員させなきゃいけないから異常に疲れる。ぶっちゃけた話、休みの日は1日中ひきこもりたいっちゅーのが正直なワタクシの感想である(爆)が、ワタクシの意志に反して全然ひきこもれない。何故ならアスペ&高機能特有のコミュ障の克服にあたって、ひきこもるのは最適解じゃないからである(核爆)相変わらずパラドックスとジレンマだらけなのであるが、ソレでも外に出るであろう今日この頃であった。