アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

ATTERA TOTUS SANCTUS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「父親の生物学的機能は、子供をその無力のあいだに保護することである。この生物学的機能が国家に継承されるならば、父親はその存在事由を失う」

By バートランド・ラッセル


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*感情論には要注意

 他人と話す時にワタクシが最も気を付けるのが「話し相手を怒らせないようにする事」である。もっとも最大限気を付けたつもりでも、アスペなワタクシはやっちまうのであるが(笑)コレが少年マンガか何かだったら「雨降って地固まる」で理解と友情が生まれるのであるが、あんなのウソである。人間ってナマモノは感情的になってしまうと、理性的な判断が出来なくなってしまうモンである。だから怒らせた後に何を話したってムダである。そしてもう一つの問題は「怒った相手は立場に物を言わせて持論を押し通そうとする」という事である。そしてメンツの都合上、一度振り上げた拳は絶対に下せないのである。プライドを捨てて真実を選ぶ賢人なんて極僅かであり、大多数は真実を捻じ曲げてでもプライドを優先する。そして最後の一つとして「お互いの醜い部分を見せてしまった後では、良い関係を築くことは出来なくなる」という事である。


 だからワタクシは常々「雨降って地固まる」ではなく「雨降って土砂崩れ」と言っているのである(笑)特にワタクシ等アスペルガー高機能自閉症の側の人間ってのは、社会的にもマイノリティーな存在の上、障害の特性上で社会的地位が低い場合が少なくない。つまり揉め事が起こった時、数と力で劣るワタクシ等当事者は一方的に押し切られてしまう可能性が高いワケである。争い事は正しい方が勝つのではなく、力(動員力、権力、武力、魅力、実力、影響力等々)を持ってるヤツが勝つ。ひじょ〜〜に世知辛いが、コレが世の中ってモンである。マンガやアニメや特撮なんかでも、主人公たち正義の味方は敵よりも強い”力”を持ってるから正義を執行できるのである。ワタクシの見識不足なだけかも知れないが、ワタクシは生まれてから今に至るまで、説得と正論で敵を打ち負かしてきたスーパーヒーロー/ヒロインを見た事が無い(爆)


銃社会と連帯責任

 話は変わって、アメリカじゃ【5歳の女の子がハローキティの玩具銃で遊んで停学処分喰らった】だとか【空想の悪者に空想の手榴弾を投げた7歳の男の子が停学処分を喰らった】だとか、実にアホ臭い”事件”が起こっていたりするのである┐('〜`;)┌5〜7歳の子供が正義の味方ごっこしなけりゃ、一体何をして遊ぶんだって話である( ̄〜 ̄)こんな事で停学処分喰らうんだったら、アクション映画出演のハリウッドスターとか、銃器メーカーのお偉方だとか、NRAの幹部だとかは、今頃とっくに市中引き回しの上打ち首獄門になってなきゃおかしいはずなのであるが、そんな話は聞いた事もない。事件前も事件後も、スクリーンじゃイケメン俳優がハデに拳銃ブッ放してテロリストを皆殺しにしていて、雑誌開けばグラビア美女が銃を構えて銃器メーカーの広告をしてるし、人気ヒップホッパーは相も変わらずギャング抗争での銃撃戦をネタにしたヒット曲を連発してる。確信犯的なコイツ等は無罪放免で、ヒーローに憧れる無邪気な子供は停学処分。ブラックジョーク極まりである┐(´д`)┌


 無論、綺麗事じゃ済まないんだって事は重々承知の上である。エンタメ産業も兵器産業も、正にアメリカそのものだからである。コレを否定するって事は、即ちアメリカそのものを否定するに等しいからである。だからエンタメ産業も兵器産業も否定されない。ソレにより経済が潤い国力が高まる事を選挙権を持ったアメリカ国民は望んでいて、その方向で政治をする政治家を選挙で選んでいる。つまり今のアメリカってのは(選挙権のある)アメリカ国民が選んでそうなったのである。でもって、アメリカの国力が高まる事は、同時にその傘の下にいるニッポンも潤う事を意味している。兵器も兵器産業もクソだが、そのクソを肥やしにした豊沃な大地の恵みによって、ニッポン国民は腹一杯食えているのである。ニッポン人がアメリカの銃社会覇権主義を否定するのは自由だが、テメェの豊かで安全な暮らしは何処から来たんだって話である。


 大人がテメェの責任でソレを選ぶのは自由である。が、子供達には選ぶ権利もないし、大人たちの皺寄せを受けなきゃならない義務も無い。そう、今回の問題のキモはソレだというのがワタクシの見解である。大人たちが”正しいから”じゃなくて”力があるから”選んだ銃社会の歪や矛盾ってヤツを、何にも知らない&何の権利も義務も無い子供が皺寄せとして喰らわなきゃいけない。そんな理不尽さがワタクシの納得いかないトコなのである。例えが悪くてアレだが、何ちゅーか新興宗教にハマった両親が子供を巻き添えにするアレを彷彿とさせるのである。大人がテメェのバカな選択で地獄見るのは勝手だし、ソイツには地獄を見る権利が憲法で保障されている。でも子供だったら話は別である。子供は生まれる場所も、育つ環境も、食わせてくれる保護者も選ぶ事が出来ない。つまりそーゆー事である。


*贅沢品のジャスティ

 でもって、今回の一連の銃乱射事件がニッポン在住のワタクシに与えた影響は何かと問われたら、無いようで実はあったりするのである(^_^;)行く回数こそ全盛期と比べ激減したが、ワタクシは今でもサバゲーを続けてる。でもってサバゲーを極めていくと辿り着く真理の一つに「銃本体を除けば、装備品はほぼ全て実銃用、実物装備になる」があるのである。レプリカも一応あるにはあるのだが、耐久性や使い勝手や品質が段違いなのである。そう、ココまで書けばお分かりかと思うが、今回の事件におけるワタクシに対する影響ってのは実銃用パーツ、実物装備が入手困難になってしまう事」なのである。この手の大きな銃乱射事件があると、世間のガス抜きのために一時的な銃規制が必ず起こるのである。そうするとアメリカ国内市場で取引できるモンの数や種類が大幅に減るし、輸出入も規制される→実銃用パーツや実物装備がニッポンに入って来なくなるってワケである(^_^;)


 まぁ、今は特に装備を買い足すような事はしてない&今後もする予定はないんで、影響があるとは言ってもワタクシ的には至って無問題だったりする。上記に「実物は耐久性や使い勝手や品質が段違い」と書いた通り、ワタクシが今まで購入した実物装備が未だに生きてて使えるからである。元々が戦場でハードに使うシロモノなんで、サバゲー程度じゃ全くと言って良いほど傷まないのである。だから実物装備は初期投資が高くつくが、その後の使い勝手を考えれば十二分にペイするのである。実物は確かに贅沢である。贅沢ではあるが、決してムダ使いではない。高くても良いからホントに優れたモンを買い、ソレをボロボロになって使えなくなるまで大事に労わりつつ使い倒す。コレがワタクシのジャスティスである(笑)さて夜も遅くなってきたんで、そろそろお暇するに限る今日この頃であった。