アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

YIELD

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「嘘は奴隷と君主の宗教だ。真実は自由な人間の神様だ」

By マクシム・ゴーリキー


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*びっくりするほどディストピア

 ワタクシは今まで色んな発達障害関係の講演に参加して、且つワタクシ自身も演者を務めてきたが、ソコから感じた事の一つとして「演題はユートピア論の方がウケが良い」と言うのがあるのである。よーするに「皆さん当事者は決して悪くない。悪いのは異端を許容しない社会であり、競争社会と言う時代に生まれた不運なんだ。だから当事者同士連帯を強め、理想の社会を共に築こう(* ̄0 ̄)/」って感じの内容である。当事者の中には失敗し過ぎて挫折感に打ちのめされてる人が実に多く、多かれ少なかれ社会に対する不信感や憎悪を抱いているのである。だから、この様なユートピア論は実にウケが良いのである。自分自身を見つめなくて済むし、ソレより何より「強烈な一体感」とかやらを味わえるからである。


 でもってワタクシは筋金入りのディストピア論者で、講演でも何一つ包み隠す事無く、バリバリのディストピア論を展開してる次第である(笑)要約するとこんな感じである:

  • 自分達は未来に生きてるのではなく、今を生きてる。だから遥か未来の、来るかどうかも分からんユートピアなんぞ待ってられない。
  • 今を生きるためにはメシを食わなきゃいけないし、メシを食うためには職を得る必要がある。
  • 故に必要なのは社会で生きるための各種ノウハウと、他人(つまり健常者)と上手くやってく最低限のコミュ力である。
  • 故にワタクシ含む発達障害当事者は、社会で生きていく方法を学ばなければならない。たとえその社会がディストピアだとしても。
  • そうやって「発達障害でもその長所を存分に生かせば、健常者と同等の社会貢献が出来る」って事を証明すれば、自ずと社会的地位は上がっていく。
  • ユートピアって、そうやって細かい貢献を積み重ねた先にあるんじゃね?

という感じである。ワタクシはユートピア論そのものには反対しない。ただし「現実的かつ具体的な方法論に基づくのなら」であり、ワタクシが今まで聞いた講演諸々の中には、残念ながら現実的かつ具体的なユートピア論は未だ聞いた事が無い。究極の理想主義者とは、徹底的な現実主義者の事を言う。ワタクシはそう考える次第である。


*神はモニターの中にいた

 話は変わって、ようやく【キングダムズ・オブ・アマラー:レコニング】が一段落着いたのであるε-(´∀`*)何と100時間以上もハマっていたのであるが、ようやく膨大なまでのクエストが一通り終わったのである。ホントは全く方向性が違う新キャラを育てて2周目突入したかったのだが、流石にボチボチ飽きてきたのでパス(笑)ソレにコレと合わせてもう一つソフト買ってたんで、ソレやらなきゃ勿体無いからである。が、またまた凄い事になってるんだわコレが:

ファークライ3 【CEROレーティング「Z」】 - PS3

ファークライ3 【CEROレーティング「Z」】 - PS3

神ゲーの後にまた神ゲーが来たんで、毎日が刺激的で嬉しいやら、睡眠時間が削られまくりで悲しいやら(笑)ゲームの詳細は上記動画にあるんで省略するが、よーするにこのゲームの面白さは「ソマリア状態の南海孤島の中を、サバイバルしながら自由に動き回れる」って事である。たったソレだけなら他のオープンワールドにも言える事だが、このゲームの凄さは「自分以外のキャラクターが目的意識を持って各々動いてる」って事であり、そのAIの調教加減が最高なのである、例えば・・・

敵勢力の兵士を見つけたけど、敵が多くて厳しい

攻めあぐねて草叢で身を隠していると、味方勢力のパトロールと鉢合わせた

当然だが銃撃戦が始まる

ドサクサに紛れて乱入し勝利

(゚д゚)ウマー

なんて事も起こるのである。でもって敵と味方だけじゃなく、他にも「野生動物」って勢力もあったりする。だがらゲームやってると、こんなシチュエーションにぶつかったりもするのである・・・

橋を渡りたいけど、敵勢力が橋を占拠している

だったら橋の下の川を泳いで渡っちゃえ

川を泳いでいたら、ワニに襲われた

そのまま水中に引き込まれる

\(^o^)/

シカを狩ろうとして、高台の良いポジションに陣取る

狙撃銃を構えて、狙いを定める

ガルルルって唸り声が聞こえるから振り向いたら、トラが居た

トラに押し倒される

/(^o^)\ナンテコッタイ

冗談みたいな話であるが、全て実際に起こった事である(笑)だから従来のゲームみたいに移動すれば良い、行動すればよいって話ではなく、ちゃんと自然や地形を読んで行動しなきゃならないのである。でもって野生動物は味方でも敵でもないので、こう言った事だって起こり得るのである・・・

敵拠点に接近、コレから攻撃しようと準備する

すると野生のクマが拠点に乱入してきて、敵兵士を襲い始めた

敵兵士も反撃するが歯が立たず、乱入してきたクマにより敵兵士全滅

自分は全く何もしてないのに拠点制圧完了

( ゚Д゚)ポカーン

冗談みたいに聞こえるが、コレまたホントに起こった事である(笑)ホントに何が起こるのか想像できず、ソレが良い方向にも悪い方向にも転がる→同じシチュエーションは二度と来ないから、ゲームしてて非常に楽しいのである。


 勿論オープンワールドなんで、何処で何をしようと自由である。脇目も振らず最短最速でクリアしても良いし、寄り道寄り道アンド寄り道でも構わない。因みにワタクシがこの手のゲームをプレイする時の信条は「メインシナリオとは、他にする事が無くなった時にやるモノ」である(笑)ワタクシがこの手のゲームを愛するのは、他ならぬこの圧倒的な自由度ゆえである。例えばコレから敵基地を制圧したいとする。こちらは単独、向こうは基地に陣取ってる大勢。さてどうするか:

  1. ターミネーターが如くマシンガン携えて正面突破
  2. 味方の援護を呼び大勢vs大勢で戦う
  3. 狙撃ポイントを確保して、スナイパーライフルで攻撃する
  4. 裏口から潜入して、ナイフ等の静音武器でで一人ずつ始末する
  5. 火薬庫やガソリンタンクを攻撃して爆発させ、混乱に乗じて攻撃する

察しの良いロンマニアの方ならお分かりかと思われるが、答えは「全部正解」である。無論それぞれ難易度や手間に違いあるが、どういう方法を取ろうがクリア可能であり、どうするかはプレイヤー次第である。自分の意に沿わない方法を取らされ、したくも無い我慢をさせられ、ムダなイベントに巻き込まれ、陥りたくもないピンチを強いられる。そんな陳腐なストーリーをゴリ押しする和ゲーには、ワタクシはもう飽きたって話なのである。さて睡眠時間は更に減るが、ソレでもゲームは止められない今日この頃であった。