アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

SONIC BOOM

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「救いは、自分の内側からしかやって来ない。ただ手をこまねいて、他からの援助を待っても無駄である」

By ムスタファ・ケマル・アタテュルク(トルコ初代大統領)


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*救済って何ですか?

 ワタクシは宗教そのものを決して否定しない。ワタクシの母校は中高一貫校のイエスズ会系ミッションスクールで、キリスト教の授業が必須だったんでソレなりにキリスト教&その他宗教もちょっとだけ勉強してたから分かるのであるが、基本的にメジャー宗教ってのは非常に洗礼された人生哲学なのである。ドストエフスキーだとかトルストイだとか言った有名な文学者たちが挙って「やっぱ聖書がナンバーワン!」と盛んに言うのは、何だかんだ言ってソコに真理が書いてあるからである。だからワタクシは「(ちゃんとした)宗教に入信したい」と言うなら基本止めはしない。何故なら真理を追究するにあたって、どちらにしろ宗教を学ぶ事は避けて通れない道だとワタクシは考える。


 もし何らかの宗教に入信したいというロンマニアの方がいらっしゃるのなら、ワタクシは「自分が救われるのは一番最後になる事を覚悟の上ならおk」と言っておくとしよう。宗教とは、神様の言葉を触媒にして、人間が人間を救う一連のソレの事。コレがワタクシの宗教論である。神様の言葉ってのはキッカケやヒントであり、人間や世界を救う主役はあくまで人間である。先ずは自分で自分を救って、その余力があるのならば周りの人々に救いの手を差し伸べて、更に余力があるのなら一層先の人々も救って、自分が神様に救われるのは一番最後。そう、宗教ってのは「自分が神様に救われるトコ」ではなく「神様の代わりに自分が他人を救いに行くトコ」なのである。


 既存のメジャー宗教でもそうだが、巷で有名(?)な原理主義だとか新興宗教だとかにハマるヤツってのは、ほぼ例外なく「自分が救われたい」ってヤツなのである。でもって真っ先に「自分が救われたい」ってヤツは、ほぼ例外なく「他人なんかどーでもいい。てゆーか、自分の救いの取り分が減るからジャマ」とも考えてるのである。芥川龍之介の「蜘蛛の糸」ではないが、テメェだけが救われたいってヤツは、他人の役に立つどころか害悪でしかないワケである。だからもしも「自分がが救われたいから入信する」ってヤツ万が一にもいるのなら、ワタクシは「宗教は他人を愛さないお前を決して救いはしない。悪い事言わんから止めとけ」と忠告しておくとしよう。


*伝説の終わり

 さて宗教ネタはウケが悪いだけでなく揉め易いので、コレぐらいにしておくとしよう(笑)スカイラインGT-R、シルビア、180SXフェアレディZ、インプ、ランエボFTOGTOセリカGT-FOURMR2スープラアルテッツァ、レビン&トレノ、RX-7ロードスターNSXS2000インテグラタイプR、シビックタイプR。今改めて見ても目が眩むような鉄壁の国産スポ車ラインナップがあった90年代、ワタクシは「国産スポーツカーの時代クル━━━━(゚∀゚)━━━━!!」思ったモンである。このまんまスポーツカー文化が根付いて、各社鎬を削って進化に進化を重ね、あと20年もしたらドイツやイタリアを追い越すスポーツカー大国になるモンだ、と。


 でもって今がその20年後であるが、結果はご存じの通りである┐(´д`)┌生き残ってるのはGT-Rや次期NSXや【RC-F】みたいなスーパースポーツ系か、あるいは86/BRZロードスターみたいなコンパクトピュアスポーツ系だけで、後は風前の灯状態なのである(-_-;)でもって次にヤバいのは何処かと言えば、やっぱインプ&ランエボであろう。以前ネタにした【メルセデス・ベンツA45AMG】と、その進化形である【A45AMGブラックシリーズ】が出た時点でインプ&ランエボの持っていた「2リッターターボ最強伝説」が崩れたのもそうであるが、今度は【フォルクスワーゲン・ゴルフRエボ】と来たモンである(^_^;)


*4WDで在り続けるために

 A45AMGまでだったら「た、確かに負けたけど、相手は高級車の代表格であるおベンツ様だし(震え声)」で済んだが、今度は書いて字の如く”大衆(Volks)車(Wagen)”のVWであるから、こりゃ言い訳無用である。でもってVWだけじゃなく【アウディも同じようなモン作る】ってんだから、もう「インプ&ランエボ\(^o^)/オワタ」としか言い様がないのである。クルマ速さだけじゃない?4WDスポーツカーにとって、速さは全てなのである。何故かと言えば:

4WDは左右の前輪がデフで繋がっている

例えデフがあったとしても、繋がってる以上は必ず抵抗が生じる

コーナリング時に内輪差で左右輪が別々の速さで回る時、この抵抗がジャマをする

ジャマになった分、クルマはアンダーステア傾向を示す

( ゚Д゚)マズー

センターデフも同様で、デフがあると言っても抵抗は必ず生じる

センターデフに抵抗があるならば、タイトコーナーブレーキング現象も必ずある

タイトコーナーブレーキング現象によりアンダーステアが生じる

二度( ゚Д゚)マズー

デフが2個とドラシャが2本とペラシャ1本増える分、車重は増える

でもって殆どの4WDが前にエンジン積んでるから、デフ諸々の分を加えてフロントが余計重たくなる

フロントが重たくなると、結果としてアンダーステアが生じる

三度( ゚Д゚)マズー

つまり4WDである限り、ハンドリング悪化の原因となるアンダーステアと重量増加は避けられないのである。じゃあ何故今まで4WDが持て囃されてたのかと言うと「その欠点を補って余りあるほど速かったから」である。アンダーステアと重量増でコーナリング速度が落ちたとしても、4輪のトラクションをフルに使って立ち上がる事でチャラにできたから、4WDが歓迎されたのである。つまり4WDの意義を示し続けるためには、パワーや速さで絶対に負けちゃいけないのであり、ソレに負けそうだからこそ「インプ&ランエボ\(^o^)/オワタ」なのである。


 パワーも速さも無いけど、走る楽しさならある?ソレも上記理由で「あるけど足らない」になるのである、走る楽しさなら、アンダーステアも無くクルマを軽くできる後輪駆動には絶対敵わないし、ソレより何より今はタイヤの進化が著しい。今現在【筑波2000最速がS15シルビア】なのも、タイヤが進化により2輪で800馬力を受け止められちゃうからである。タイヤが受け止められるのであれば4WDの立ち上がりトラクションもへったくれも無く、むしろ軽くてアンダーのない後輪駆動のが有利なのは当然の話である。だからインプ&ランエボが己の存在意義を示したいのならば、進化したタイヤですら足りないぐらいのパワーが必要なのである。元GDB乗りとして今後インプ&ランエボがどうなっていくのか、今後も見守りたいと思う今日この頃であった。