アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

ABOMINOG

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「言葉遣いを美しくすると、不思議なことに世界が変わります。嘘だと思うのなら、試してごらんなさい」
By 美輪明宏

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*2022年は新冷戦元年
 ベルリンの壁が崩れてソ連が崩壊したのは、丁度ワタクシが中坊だった頃である。その頃のワタクシはファミコンとメタルに夢中でロクに勉強しないクソガキだったのであるが(笑)そのワタクシですら「あぁ、コレから世界は民主主義の時代になって、ソ連とか中国とかにも気ままに旅行できるようになるんだ」って思ったのだから、恐らく一部の頑固な共産主義者を除いて、皆楽観的な未来を描いていたのであろう:
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が、ソレから30年経って、世界はソレを楽観的過ぎたと気付いたのである。どんなに自由になっても、どんなに豊かになったとしても、たかだか30年じゃ人間の価値観なんて変わらんのである。カネや技術があっても独裁者はソレを独裁を強化する為のツールにしちゃうし、自由があっても使いこなせない人間にはただの足枷と化してしまうのである。

 中国なんかが分かり易いが、連中はネットや技術を国民監視に用いたし、経済関係による相互安全保障をテメェ等の我儘を通す為のツールにしてしまったのである。連中みたいなのにとって自由は「民草を迷わせて搾取して格差をデカくする為の詭弁」であり、優れた一党独裁指導による皆が豊かになれる専制政治こそが正解なのである。数年前からその綻びが出始めてて、決定打がご存知ロシアによるウクライナ侵攻である:
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だから2022年2月24日は、短かったグローバル時代が終わり、世界が第二次冷戦へ突入した日として後世の歴史教科書に載る事になるだろうとワタクシは思うのである。アメリカ&NATO及びそのパートナー国による「自由民主主義サイド」と、ロシア&中国及び同様の政治体制の国々による「専制独裁国家サイド」の2つに分かれ、どっち付かずな国々を巡って色んな争いが起こる、第一次冷戦の再開である。その歴史の変わり目に、ワタクシ等は今居るのである。

*2022年の事件
 コレはもう他に何があるんだとしか言い様が無いが【ロシアによるウクライナ侵攻】である。何ちゅーか「何故専制政治はダメなのか」がコレに全て現れてるのである。ロシアも中国もスターリン毛沢東の反省から集団指導体制を敷いて、半世紀ぐらいは独裁者の出現を抑えられてたのであるが、コレには欠点があるのである。ソレは「権力争いの名人が一人現れたら、ソイツが集団を牛耳って独裁体制を築いてしまう」という事である。ソレが中国のキンペーであり、ロシアではプーチンなのである。プーチンは一応選挙を経てはいるが、実質専制政治みたいなモンだから同じ事である。

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 でもって独裁の何が問題って、ソイツがトチ狂ったら誰も止められないのもだけど、一番はやっぱり「優秀な人間が続々抜けていくから」である。独裁者の時代になると機嫌取りや付け入るのが上手いヤツばかりが出世するようになり、そういうヤツは概して優秀な人間の足を引っ張る事にも長けてるからである。だから優秀な人間はドンドン国を出ていき、どうでもいいヤツばかりが国に残って、ソイツ等がトチ狂った独裁者の要望をロクに考えずに実行に移すのである。侵攻以降ロシア軍が連戦連敗なのは、偶然ではなく必然だとワタクシは考えてる次第である。

*2022年の人物
 コレまた他に誰が居るんだとしか言い様が無いが【ウォロディミル・ゼレンスキー大統領(以後ゼレちゃん)】である。何ちゅーか、21世紀のジャンヌ・ダルクが登場する瞬間を目にする事になるとは思わなかったのである(^_^;)ワタクシは以前「英雄はなりたくてなるモンじゃなく、時代に選ばれてなる」と言ったが、ゼレちゃんが正にソレだからである。窮地のウクライナが国民を団結させる象徴を欲してた時にゼレちゃんが丁度大統領をやっていて、そしてゼレちゃんは時代による選別を受け入れて、自らの命を賭してウクライナの英雄になる事を選んだのである。人類史上に残る大英断だとワタクシは思うのである。

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 もしもゼレちゃんが開戦直後に海外へ逃亡していたら、ほぼ間違いなくウクライナという国家は無くなってたor残っても完全な傀儡国家と化していたであろう。ゼレちゃんが国内に残って共に戦う事を選んだからこそ国内が団結し、諸外国もその勇気を称えて支援の嵐が舞い込んできたのである。無論、ウクライナという国にも色々問題がある&ゼレちゃんも人間としてはアレなのかも知れないが、ンなモンは戦争が終わってからジックリ片付けてけばいいのである。ポジティブな決断によるポジティブな行動こそが、不安定な世界を良い方向に向けるために重要なモンなのである。

*2022年のクルマ
 コレは他にも色々あるけど、ワタクシは【992型ポルシェ911GT3】以外は認めない次第である(笑)商談に行った時ポルセンの中の人から「ポルシェ買うと人生が変わる」と言われて、そん時は「ワタクシ今R35NISMO乗ってて、コレも凄いクルマだし、ソコまで大袈裟に感動しないでしょ( ̄▽ ̄)」と思ってたのだが、マジで人生変わるぐらい感動したのである(爆)何ちゅーか、奥の深さがヤバ過ぎるのである。超高速域での安心感、コーナリング時の安定した挙動、鬼の様に硬く且つしなやかなボディー剛性、連続走行を前提とした耐久性等々、スポーツ走行が大好きな人間が求めるモンが全て詰まってるのである(;´Д`)

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 サーキット走行でソレが分かった瞬間、ワタクシはポルシェ中毒、略してポル中になってしまったのである(笑)ポルシェに乗ってサーキットを全開でブッ飛ばせば、テメェの将来に対する不安だとか、他人や世の中に対する不満だとか、自己矛盾に対する葛藤だとか、ンなモン全てどーでもよくなってくるのである(爆)変なアロマテラピーやったり、怪しい自己啓発系イベント出たり、SNSハッシュタグ運動とかするよりも、断然健全で健康になれるのである。ポルシェが癌に効くかどうかは分らないが、効くんじゃないかなとワタクシは思うのである(核爆)

*2022年のゲーム
 エルデンリング・・・って言いたいトコであるが、多分何処も同じ様な事言ってる&ワタクシ全然プレイしてないんで、今回は【カーメカニックシミュレーター2021】を選ばせてもらう次第である。ホントはGT7にしようと思ったのであるが、目新しさと将来性を考えてコレにした次第である。ゲームというよっかはシミュレーターで、やる事はただ只管「クルマを修理、整備、カスタマイズする」なのであるが、コレがワタクシのツボにハマったのである。ワタクシはクルマ走らすのと同じぐらいクルマのメカニズムに興味を持ってるんで、こういうチマチマした事が大好きだったりするのである(笑)

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 ワタクシもいい加減年食ったんで、反射神経とか持続性とか、そういうのがガタ落ちしてしまってるのである(^_^;)だからエルデンリングみたいなゲームやったとしても、身体がついて行けなくて詰む事は事前に分ってたのである(笑)そんな年寄りのワタクシにはこういう風にマッタリ楽しめるシミュレーター系のゲームの方が性に合うし、コレが売れてメーカーにカネが落ちれば、次回作はもっと充実してもっとリアルになるかも知れないのである。そういうゲームの新しい楽しみ方を提案してくれたという点で、ワタクシはコレを一押しさせてもらう次第である。

*2022年のイベント
 コレはもう間違いなく【2022FIFAワールドカップ】である。メッシという新たなサッカー神の誕生や、エムバペという新たな神候補の台頭もそうであるが、やっぱニッポン代表が更に強くなってた事に感動したのである。ちゅーのもワタクシがガキの頃は「ニッポンのサッカー=弱い」が定番であり、無印キャプテン翼でも「どうせニッポンは予選落ちなんだろ」って言われるぐらいだったのである。だから主人公の大空翼の夢である「ニッポンをワールドカップで優勝させる」ってのは、クルマで言うと「ダイハツを世界最高のクルマブランドにする」ぐらいのムチャクチャな夢だったのである(笑)

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 でもって無印キャプテン翼の連載終了から34年経った今、その大空翼の夢は「ひょっとしたら微粒子レベルでワンチャンあるかも」にまで変わってるのである。何せワタクシはドーハの悲劇をリアルタイムで知ってる世代なんで、そのニッポンが年々強くなっていって何時の間にかアジア最強のチーム&ワールドカップ常連となってくのを観るのは感慨深いモンがあるのである。今年は残念ながらあともう一歩で悲願のベスト8はならなかったが、サッカーに詳しいロンマニアの方曰く「順当に行けば4年後のニッポン代表は更に強くなる」らしいから、今から4年後の北米大会が楽しみなのである。

*2022年のガジェット
 コレも色々あるけど、やっぱ何だかんだ言っても【iPhone14 Pro Max】しかないのである。長年iPhone使ってて、その良さは最早語り尽くしたと思ってたのであるが、今回GT3乗るようになって更にスマホの便利さを思い知らされたのである。スマホ経由でクルマの各種データを管理できるのもだけど、アプリ経由でポルセンに整備の予約を取ったり、セキュリティー管理の道具としても使えたり、そして何と言っても【ポルシェトラックプレシジョンアプリ】である。スマホをフロントウィンドウに固定して走るだけで、今までにない走行録画が撮れてしまうのである。

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 そう、最新のスマホを持ってるだけで、この様に世界が次々と広がっていくのである。もしもiPhone作った時から将来こうなる事まで考えてたとしたら、スティーブ・ジョブズはマジモンの天才である。やっぱ何だかんだ言っても、世界の進化はこういう極一部の天才が担っていくモンであり、だからこそ人間的にクソであっても才能は伸ばし続けなきゃならないし、その為の自由は最大限保証されなきゃならんのである。そう、上記に書いたような権力者の思惑に沿わないようなモンが排除される専制国家ってのは、こういう天才の芽を摘んでしまうからダメなのである。

*2022年のマイブーム
 コレ書くと相当数のロンマニアの方から「 ロンの野郎(゚Д゚)ウゼェェェ」って言われるだろうし、ワタクシ自身もウザいと思ってるのでアレだが(笑)ワタクシの今年のマイブームは【ポルシェ】である。初めての外車ってのもあるんだろうけど、何ちゅーか「トップブランドの在り方」ってのをワタクシ自身の身を以て体験したからである。芯の通ったクルマ作りとはどういう事か、客に対するサービスはどうあるべきなのか、ブランドが客を選ぶというというのはどういう事か、自分達だけの世界観を作り出すとはどういう事なのか等々。そういうのを実際に顧客になる事で色々知れたのである。

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 水野和敏氏曰く「ブランドとは新品価格の高さ以上に中古価格の高さが示すモンであり、顧客に”他に良いモンは色々あるけど、俺はコレが一番なんだッ!”って言わせる能力」との事であるが、ポルシェは正真正銘ソレなのである。高いけど壊れないし信用できるし、だから高くても欲しくなるのである。だからポルシェ乗りはカネ持ち限定ではなく、ホントに幅広い層を取り込んでいるのである。ワタクシも見たくれじゃなく、中身で選ばれてGT3の枠を貰えたんだから、そりゃファンになってポル中になるに決まってるってモンである(笑)

*2022年ももう終わり
 さて、2022年ももう間もなく終わりである。今年がどんな年かと問われたら、ワタクシは「色んなモンが一気に変わった年」「何事にも”絶対と言ってはいけない”を思い知らされた年」と答える次第である。常任理事国の核大国なんだから、その双肩にかかる世界的責任の重さを考えれば、一方的に侵略戦争仕掛ける事は無い。ソレが常識だと思ってたのが一気にひっくり返されたのである。もしもロシアがウクライナの政権転覆に成功していたら、高確率で中国も台湾に対し同じ事をして、世界は対処が追い付かなくなって大パニックに陥ってただろうからである。

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 何かの番組でタモリが「来年は新たな戦前かも」って言ってたらしいのであるが、ソレは強ち間違っちゃいないのである。少なくともニッポンに於いて、幻想に浮かれながら平和を満喫できた時代は2022年2月24日で終わってしまったのである。コレからのニッポンにおいて戦争の可能性はシミュレーションではなく現実であり、ありとあらゆるモンを現実的且つ具体的に行動してかなきゃいけないのである。でもまぁソレは来年正月明けにまた考えるとして、もう間もなく終わる今年において、全てのロンマニアの皆様にとって2022年が良い年であった事を願って止まない今日この頃であった。